【速レポ】
『ランティス祭り』DAY2(4):
大歓声に沸いた緒方恵美、
アイカツフレンズ!、Minami、
北宇治カルテットらのステージ
■ アイカツフレンズ! ■
あいね・みお・舞花・エマ from BEST FRIENDS!がステージに登場すると、大喜びしながら歓声をあげた観客。手を振りながら笑顔を輝かせた彼女たちは「ひとりじゃない!」(TVアニメ『アイカツフレンズ!』2ndシーズンのOP主題歌)を披露。明るい歌声に客席のコール、大合唱も加わって、瞬く間にハッピーな興奮の輪が広がっていった。
そして、“みなさんこんにちは! 実は今日はたくさんメンバーが来てくれています!”と言って、さくや・かぐや・カレン・ミライ・ひびき・アリシア・わかばをステージに呼び込む。“全員揃うのは、今日が初めてなんです!”という言葉を添えて、届けてくれたのは「アイカツフレンズ!」(TVアニメ『アイカツフレンズ!』挿入歌)。総勢11名が繰り広げるパフォーマンスは迫力満点! 隣の観客と一緒にハートマークを腕で作りながら盛り上がっていた観客は、照れ臭さそうでありつつも実に楽しそう。会場内に突然、きれいなお花畑が現れたかのような、カラフルな熱気が渦巻くひと時であった。
■ AiRI、緒方恵美 ■
「Dreamer」(TVアニメ『TARI TARI』OP主題歌)を歌ってくれたAiRI。身も心も自由に開放するかのように歌って、ステージに立つひと時を心から楽しんでいるのが、真っ直ぐに伝わってきた。そして、“みなさん、こんにちは! 今日、タイアップ作品に合わせて海をイメージして衣装を決めたんですけど…”と言い、客席が青いペンライトに染まったことに感謝した彼女は、“ここで素晴らしいゲストさんを。せっかくのせっかくのこの場なので、めぐちゃんと呼びたい。普段なら怒られるけど(笑)”と大先輩の緒方恵美をステージに呼び込む。“めぐちゃ~ん!”という観客の声に応えて現れた緒方は、とても嬉しそうな表情を浮かべていた。
AiRIからバトンタッチされた緒方恵美が最初に歌ったのは、ランティスレーベルよりリリースしたアニソンカバーアルバム『アニメグ。』そして、『アニメグ。25th』の収録曲より、彼女が主人公の碇シンジを演じたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のOP主題歌「残酷な天使のテーゼ」(『アニメグ。』バージョン)。不朽の名曲が届けられて沸き立った観客だったが、その後も興奮が止まらなかったはずだ。彼女が蔵馬を演じたTVアニメ『幽☆遊☆白書』の第4期ED主題歌「太陽がまた輝くとき」(『アニメグ。25th』バージョン)。地場衛の少年時代を演じた『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』の主題歌「Moon Revenge」(『アニメグ。25th』バージョン)…曲それぞれに脈打っている物語を豊かに想像させる歌声の表現力が、ものすごかった。観客の胸の内では、懐かしい記憶、名場面の数々が一気に蘇ったのではないだろうか。そして、“私は数少ない創業年からいるメンバーです。ずっとランティスにいさせてもらって、みなさんと楽しめて嬉しいです”というMCを経て、ラストは2017年にリリースされたオリジナルアルバム『real/dummy』より「僕を放て」が飾った。“エールロック”と彼女が呼んでいるパワフルなロックサウンドは、あの場にいた全ての観客に熱い活力を授けたに違いない。
■ milktub ■
スクリーンで流れ始めたVTR。メンバーたちは『ランティス祭り』に向けての対策を話し合っているらしい。彼らが至った結論は“俺らに足りないのは“BIG”さだよ!”ということ。そして、明るいライトに照らされたステージにふたりが現れると、「有頂天人生」(TVアニメ『有頂天家族』OP主題歌)でライヴがスタートした…のだが、リフターに乗ってグングンとタケノコのように背を伸ばしたbamboo(Vo)。軽快なパンクロックを歌うbambooの歌声が熱い。一番星☆光(Gu)はステージの隅々まで行って、全エリアの観客を巻き込んでいく。演奏を終えたあと、リフターごとスタッフに大道具として撤収されたbamboo。誰もが笑顔になってしまう他ない唯一無二のパフォーマンスであった。
text by 田中 大