首振りDolls、FANDANGOの店長・加藤鶴一氏

首振りDolls、FANDANGOの店長・加藤鶴一氏

首振りDolls、
マンスリーインタビュー第3弾では
FANDANGO店長 加藤鶴一氏と対談

間違いなく、ここが俺たちの
関西のホーム

――インディーズ1st アルバム『首振人形症候群』をリリースしてから、メジャーデビューアルバム『真夜中の徘徊者~ミッドナイトランブラー』をリリースするまで、少し期間が空いていますけど、そこまで、新曲がない状態で飽きさせないライヴをして来れてたのは、どういうところにその魅力があると思われますか?
加藤:それはね、ステージそのものに魅力があるんやと思う。存在そのものと楽曲そのものの力かな。それに、すごく考えてると思うしね。めっちゃ考えてると思うんですよね。そこがちゃんと伝わってるというか。考えてることを感じさせないというか。本当に楽しそうにライヴするし、本当に音楽を好きなのが伝わってくるんだよね。戦略的ではないというか。ちゃんと魅せてる。そこはね、バンドのテクニックというか。本当に一回見たら忘れられなくするバンドやと思うよ。首振りDollsはね、とにかくライヴを観なくちゃダメ。アルバムだけでも楽曲の良さは伝わると思うけど、本当にライヴを観たら、もう絶対に忘れられなくなるから。本当の意味で惚れこむと思う。そういうバンド、もうあんまり居ないからね。今年からショーンくんが入って、僕自身、今日(4月5日)のライヴで初めてショーンくんが加入した新体制の首振りDollsを観るんやけど、めちゃくちゃ楽しみで!

――そうですね。前回ここでワンマンしたのは、2018年10月12日でしたからね。まだ前任のベーシストのジョンのときでしたから。
ショーン:実は、今日、お客さんのツイート見て知ったんですけど、ちょうどデビュー戦から3ヶ月記念日らしいんですよ! 
ナオ:あらんっ、やだ! お祝いしなくちゃ! 3ヶ月検診!

――記念日。
ナオ:あらんっ、やだぁ。検診じゃなかったわ。3ヶ月記念日(笑)。お祝いしなくっちゃね!
ジョニー:3ヶ月かぁ〜。もっと長く一緒にやってるみたいに濃い(笑)。
ナオ:ほんとよね〜。でも、3ヶ月記念日をお祝いするとか、ちょっと高校生カップルみたいね(笑)。
ジョニー:高校生カップルでいうと、そろそろ倦怠期みたいな感じ!?
ナオ:若い子は早いからねぇ〜(笑)。3ヶ月が節目見たいよ。

――早っ(笑)! そうなの? 加藤さんも高校生の頃そうでした?
加藤:何!? 高校生の頃? 3ヶ月で終わった恋があったかって(笑)!? お、おぉぉん。まぁ、そんな恋もあったなぁ〜。
一同:(爆笑)
加藤:でも、その周期やな、なんでも。3、6、9、12。なんかそんな区切りはある気はするね。

――でも首振りDollsはラブラブだよね(笑)。日に日にラブラブ度が増してる気がする(笑)。
ナオ:そそそ(笑)。
ショーン:毎日が楽しくて仕方ないですからね! ライヴもきっと自分が一番楽しんじゃってるんじゃないかなって思ってます(笑)!
加藤:なんかすごくリズミックになって、横ノリのグルーヴも加わったって聞いたんやけど、まだアルバムも聴いてないし、ライヴもまだ見れてないから、想像が全くつかへんねんけど。
ショーン:さっき、加藤さんが、首振りDollsのライヴは毎回違うから面白いって言ってらしたんですけど、多分、すごく変化を感じてもらえると思います! さらに新しくなったので。
加藤:すごく変わった?
ショーン:そうですね、でも、やっぱりジョニーさんがギター弾いて、ナオくんが歌うと首振りDollsになるんです! なので、変な感じで、あぁ〜変わっちゃったなぁっていうのはないんじゃないかなって思うんです。
ナオ:その心配は本当にないよね。でも、ずっと昔から首振りDollsを観てくれてる加藤さんの前で演るから、緊張というか、“観てください!”って感じ。なんかね、自慢したくて仕方ないの。
加藤:おぉ、いいねぇ。ウチのスタッフも初めてだから。みんなすごく楽しみにしてたよ。
ナオ:めちゃめちゃ自慢したいっ! 本当にね、めちゃくちゃいいの!
ジョニー:めっちゃいいっすよ。自分たちで言うのもなんですけど、本当にめっちゃいいんですよ!
ナオ:本当にね、違うバンドになったくらい違うけど、でも、首振りDollsなの!
加藤:すごいね!

――ショーンが加入してから、本当にライヴがより力強くなったと感じますね。ドラムボーカルということもあり、ボーカルが動けないから、ライヴパフォーマンスの弱さがあるんじゃないか? という指摘も受けたりしてたんですけど、そこの心配は全くないですね。ホールのステージでもきっと狭く感じさせるくらいの動きがライヴに出ましたから。
ナオ:ショーンがすごく動くからね。本当にパフォーマンスがすごい。それによってジョニーも今まで以上にパワーアップした感じだから。
ジョニー:うんうん。ショーンは本当にすごく絡んでくれるからね。

――3人以外の演出が要らなくなった感じというか。
加藤:なるほど、映像で見せる感じとかではない感じ?
ナオ:とにかく今は、3人で音を出すのが楽しいんです。他の要素は今要らないというか。
加藤:なんかめっちゃ楽しみになってきたな!
ナオ:本当に最初の方から観てくれてる加藤さんだから、なんて言ってくれるかな? って楽しみで仕方ないです! 本当にFANDANGOにはめちゃくちゃ思い出があるから。
ジョニー:関西のホームだからね、間違いなく。ここが俺たちの関西のホーム。
ナオ:5月24日からスタートするアルバムツアー『~PSYCHO SHOCK!!~』でも FANDANGOを一番最初に組み込みたかったのに、ちょうどタイミング的にFANDANGOが現在の場所での営業の終了を発表したところで、またアルバムツアーには組み込めなかったから。
加藤:アルバムツアーは終わっちゃうかもだけど、その先の展開の一番最初にまたFANDANGOでライヴやってよ。
ナオ:やりたい! 
加藤:よし、今日決めてこか!
一同:是非!

――デビューツアーもFANDANGOは追加公演だったしね。今回も追加公演はFANDANGOで!
加藤:おっ! それ名案やん! 
ナオ:そうしよう! 今回もそうしよう! 追加公演、絶対にFANDANGOでやらせて下さい! デビューツアーのときもね、タイミングが合わずに本ツアーに入れられなかったとき、お客さんから“なんでFANDANGOないん!?”ってお叱りのメールをもらったくらいだったから。お前ら、FANDANGOでやれ! みたいな(笑)。

――お叱りを受けたのね。
ナオ:そうそう。それくらいFANDANGOでの首振りDollsのライヴはみんな特別に思ってくれてるみたいで。
加藤:嬉しいね! よし。じゃあ決めて帰ろ!
ナオ:是非是非!
ジョニー:平成最後のFANDANGO!
ショーン:本当に光栄です。首振りDollsとして十三のFANDANGOのステージに立てて良かったです。
加藤:そうやね。ナオくんとジョニーがここまで思い入れがあるって言ってくれてる十三のFANDANGOにショーンくんも一緒に首振りDollsとしてライヴしてもらえて良かった。これもきっと何かの縁だと思うからね。本当にいいバンドやと思うし、これからも末長くよろしくね。僕が十三FANDANGOで働き出してから30年になるんだけど、僕は創立のメンバーではないのね。でも、ここには人一倍の思いがあって。22歳でこの町に来て、今年で52歳。人生の大半をこの町で過ごして来たからね。辛い事もたくさんあったけど、その数を遥かに上回る程の楽しい事があったから、それが、こんな歳になった今もここにいる唯一の理由で。実際、今も楽しいしね。首振りDollsと過ごしてきた時間も本当に楽し買った大切な思い出だから。最初にオーナーからこの土地を売却したという話を聞いたとき、これでFANDANGOの歴史を終わらせようかとも思ったけど、どうしてもその踏ん切りがつかなかったのも、やっぱり楽しい思い出があったからだからね。十三を離れるのは寂しいけど、建物が無くなるだけの話で、その気持ちさえしっかりと引き継いでいけたら、いつかその新しい場所は往年のFANDANGOの雰囲気になるはずだから。無くなってしまうのは本当に寂しいけど、31年前にこの十三で産まれたときのように、新しいものを一から作っていく楽しさがそれを上回ればいいと思ってるから。絶対に来てね、新しいFANDANGO。待ってるから。
ナオ:絶対行きます! 絶対行くっ! 
加藤:今日、本当に楽しみやわ。新生首振りDollsやね。今日いいもん見せてください! よろしくね! 頑張って!

text by 武市尚子

OKMusic編集部

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