【インタビュー】FTISLAND「絶対に後
悔したくないし、後悔もさせたくない
」 入隊前最後のアルバムとツアーに
懸ける想い!

すでに発表されているが、3月27日にリリースされたニューアルバム『EVERLASTING』が、FTISLANDの兵役前最後の作品となる。2008年、ライヴ経験のない10代の彼らは、バンドの何たるかを学ぶために日本という異国に乗り込み、インディーズバンドとしてライヴを始めた。あれから10年。今や韓国人であることを忘れるほどの日本語を話し、アリーナ公演を行うバンドに成長。日本のバンドとの交流も深く、ONE OK ROCKのTakaとは共作も果たす仲に。「明るくバイバイ」をするために5人が全力で作ったメッセージを受け取ってほしい。

■コンセプトは「明るくバイバイ」!?アルバムリード曲に込めた想い!
――今回のアルバム『EVERLASTING』が、FTISLAND入隊前最後のアルバムになるんですよね…寂しいです。でも、お別れの曲だからバラードになるかと思いきや、リード曲「God Bless You」がスピード感溢れるロック曲というのは、FTISLANDらしいなぁと思いました。
ジョンフン うん、リード曲にするなら「バラードじゃないよね!」って話はずっとしていたんですよ。
ホンギ 悲しい気分で「バイバイ」って言うのはイヤじゃん!そんなの俺ららしくないし。明るく「バイバイ」って言いたくて。
ジョンフン どうせだったら、日本メジャーデビュー曲「Flower Rock」みたいな曲を書こうと思ったんです。だって、「Flower Rock」ってFTISLAND のイメージを作った曲じゃないですか。原点回帰じゃないけど、久々に早いテンポの曲もいいかなって。
――「God Bless You」は、作詞クレジットがFTISLANDになっていますが、全員で作ったということですよね?どのように作り上げられたのでしょう。
ジョンフン さっき言った通り「明るくバイバイ」がコンセプト。とはいえ「バイバイ」だけど、これが最後じゃない。「バイバイ、またね!」ってことを言いたくて。メンバー全員でいろいろな話をして、そこで挙がった言葉を僕がまとめて歌詞にしました。一旦最後だから、FTISLANDの名前で作詞をしたかったというのはあります。
ホンギ うん、悲しい曲は嫌だったからね。
ジェジン ジョンフンさんが、「この曲は全員で作ろう!」って言ってくれたんです。
――作詞も全員でしましたが、今回は、5人それぞれが曲を書いているのもポイントですね。作詞も作曲も全員参加というか。
ホンギ 5人全員の曲が入っているっていうのは、大きいよね。
ジョンフン ミンファンの「I’m coming home」では、5人全員で歌ったしね。
――ボーカルも全員参加ですね(笑)。アルバムの最後を飾る「YOU&ME」もジョンフンさんが作った別れの曲ですけれど、「God Bless You」とはまた全然違ったきれいな曲で、爽やかな別れというか…。
ジョンフン そう、これも別れの曲だけど、悲しい気持ちにはならないよね(笑)。出会いと別れの季節“春”を舞台に、すごく感情的な歌詞が作れたと思います。個人的にもすごく好きです、この曲。ホンギがメロディを歌って、ジェジンと僕が後ろでクロスして歌うところがポイントかな。ライヴ感もすごくあるよね。僕はこういう構成がはっきりしていて、メロディがわかりやすい曲が好きなんです。メロディが動きすぎる曲よりも、ゆったりしている感じというか。
――そうですね、スケール感がありますよね。そういう意味でもこの曲は、ライヴの最後に合いそう!
ジョンフン 作っているときに、アルバムの最後にも、ライヴの最後にも合うと思っていたんですよ(笑)。「オーオーオー」ってシングアロングできるところもあって、みんなで一体になれると思うし。きれいに終われそうじゃない?
――「YOU&ME」は別れの曲ですが、みなさんが「お別れしたいこと=やめたいこと」、何かありますか?
ホンギ 俺は…、ないな。
スンヒョン ミンファンはあるだろ、食べすぎを止めなよ(笑)。
ミンファン いや、食べるのは止めたくないんですよ。食べるの大好きだから。でもダイエットは嫌だから、太るの止めたい!
■プレッシャーから解き放たれた!日本活動での思い出に迫る
――FTISLANDは2008年から日本活動を始めて、もう10年以上が経ちますけれど、これまでの日本活動で印象に残っていることは何ですか?
ジェジン 僕はいつも、日本ってバンドが活動するにはすごくいい国だなって思っています。こういうインタビューだって、バンドとして聞いてくれるじゃないですか。アイドルじゃなくて、バンドとして認められているってプライドが持てて、変なプレッシャーから解き放たれる感じがする。
ホンギ う~ん、どれかひとつには絞れないよね。全部楽しかったし全部が今に繋がっているから、選ぶのは難しいな…。
ジョンフン でもやっぱり、ライヴだよね、FTISLANDにとって大事なものっていえば。
――ジョンフンさんは、『ARENA TOUR 2014 -The Passion-』でしょ!
ジョンフン あーーー、泣いちゃったからね~。あの時の映像はもう、この世から消したい!
ホンギ 黒歴史かよ(笑)。『ARENA TOUR 2014 -The Passion-』もそうだけど、2014年は俺らにとってターニングポイントになった年だったよね。この年から曲が全部僕たちの自作曲になったし。
――本当に、成長しましたよね。2019年の今、アルバム『EVERLASTING』では5人全員がそれぞれ曲を書いて、しかもそれぞれが、いろいろなタイプの曲を書くようになって。
ホンギ 頑張っています(照)。
ジョンフン それぞれ自分の曲のカラーができたからね。特にメインで曲を書いている僕とホンギとジェジンの曲って、全然違うじゃない。
――そんなカッコいい曲が生で聴ける『FTISLAND JAPAN LIVE TOUR 2019 -FIVE TREASURES-』が、4月4日から約1ヶ月間にわたり開催されます。このツアーも、入隊前最後のツアーになりますが。
ホンギ まだセットリストはできていないんだけれど、2008年から今までの歴史を振り返ろうと思っています。そう、インディーズ時代からの懐かしい曲もたくさんやろうかな…って(笑)。
――『FTISLAND AUTUMN TOUR 2018 -Pretty Girl-』のときは、「Pretty Girl」って歌詞をFTISLANDに向かって「Pretty Boy」ってファンのみなさんに歌ってもらっていましたね(笑)。
ホンギ だってフロアには女性が多いから「Pretty Boy」って言ってもらった方がおもしろいじゃん。俺がライヴで急に「やって!」って言ったから最初はちゃんと歌えてなかったけど、ツアーが進んでいくにつれて、みんなが「Pretty Boy」って上手に歌えるようになっていくのを見るのも楽しかったですよ。
――今回、ファンのみなさんに何かやってもらうところは?
ホンギ これから作ろうとしているんだけど、「God Bless You」で「Flower Rock」みたいな振り付けを入れようかなと思っています。サウンドだけじゃなくて、ライヴでも「Flower Rock」を踏襲しようかと…、どんなところかは見ればすぐわかると思うよ。「Flower Rock」のライヴバージョンを観ておけば、すぐわかるはず!
――しばらくFTISLANDに会えなくなると思うと、寂しいですけれど、ファンのみなさんにはどんな気持ちで来てほしいですか?
ホンギ それは、いつもと同じでいいでしょ。ただ来て、ただ楽しめばいいだけ。もちろん『EVERLASTING』の曲はやるけれど、しばらくライヴができなくなるからレアな曲や、みんなが聴きたいと思っている曲もしっかりセレクトしていきたいと思います。だからライヴに来る前に、今までの僕らの音楽を全部聴いた方がいいね。昔のアルバムも全部。とにかく今言えるのは、絶対に後悔したくないし、後悔もさせたくない。これまでの集大成のような、最高傑作のライヴにしたいってことです!
文/坂本ゆかり

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