イアン・ギラン、ブラック・サバスへ
の参加は「飲んだくれて決まったこと

ディープ・パープルのイアン・ギラン(Vo)が、彼がブラック・サバスと制作した唯一のアルバム『Born Again(悪魔の落とし子)』(1983年)について語った。ブラック・サバスへの参加は、トニー・アイオミ(G)とギーザー・バトラー(B)とパブで飲んでいて、記憶が定かではない中、決まったそうだ。
ギランはSirius XMのインタビューでこう話した。「どうやって始まったかって、ある夜一緒に飲んだからだよ。トニーとギーザーと飲みに行ったんだ。僕ら、酔いつぶれた。そのとき何があったかあんまり覚えていないんだけど、翌日、マネージャーから電話があって、“そういう決断するなら、私に電話すべきだと思わないのか?”って言われたんだ。“なんのこと?”って訊いたよ。そしたら“君はどうやら……。電話があったんだ。サバスに加入するって承諾したんだな”って言われた。それが始まりだ。僕は当時、ぶらぶらしてるようなものだったからね。自分のバンドは終わり、パープルは何もしてなかった。だから、1年間の計画で、(サバスと)アルバムを作りツアーやることにした」

「(レコーディングでは)彼らにはあまり会わなかったよ。彼らは夜型人間だ。昼間寝てて、夜作業する。僕は朝起きて朝食作って、スタジオに入り、彼らが前の晩に録音したものを聴き、それに書き加えた。あのアルバムはそうやってできたんだ」

『Born Again』の制作は、彼にとって「チャレンジだった。ちょっと“ジーザス・クライスト・スーパースター”やるとか、(ルチアーノ・)パヴァロッティと歌ってるみたいだったからね。全くべつものだった」が、「すごく素晴らしいライター」であるアイオミとのコラボは「とてもやり易かった」という。そして、収録曲の中でギランの1番のお気に入りは、オープニング・トラックの「Trashed」だそう。

Ako Suzuki

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