【ライブレポート】LOUDNESSの勢いが
止まらない

9月の<METAL WEEKEND>を大成功させたLOUDNESSの勢いが止まらない。早くも12月に2公演が決定。まずは29日。第6回目となる<Rock Beats Cancer FES>。「樋口宗孝がん研究基金」が企画するこのイベントは、LOUDNESSとLAZYに加え、アニソン界のロックユニットGRANRODEOが出演し、三つ巴の激突が予想される。続いて30日。今年リリースしたアルバム『RISE TO GLORY』の全曲再現ライヴ。現在、リハビリに励む鈴木“あんぱん”政行も参加。必ずやパワー・プレイを披露してくれるだろうが、その前に…。彼の復帰ステージにもなった<METAL WEEKEND>第4弾の模様をレポートしよう。

LOUDNESSがオーガナイズする4日間連続のイベント<METAL WEEKEND>。第4弾<LOUDNESS & FRIENDS AMPAN RETURNS>が9月24日にZepp DiverCity Tokyoで行われた。
第2弾で90分1本勝負をしたANTHEM、第3弾でダブル・ヘッドライナーの一翼を担ったRIOT、この日集まったミュージシャンたち、全員に共通しているのが「LOUDNESS愛」だろう。もちろんイベントに参加したオーディエンスからも、その愛があふれていた。

そもそもデビューを夢見てデビューできるアーティストやバンドは1000組に1組もない。たとえデビューしても、3年も経ったら7割方が表舞台から消えてしまう。第一線のまま10周年を迎えられるのは、同年デビュー組の1パーセント未満でしかない。だから、20周年は奇跡としか言いようがない。だとしたら、35年超のLOUDNESSは…。超奇跡。いうなれば国宝だ。
イベント最終日のステージは、最新アルバム『RISE TO GLORY -8118-』冒頭のインストゥルメンタル「8118」がオープニングSE。同アルバム収録曲「Soul on Fire」で開演。4日連続でも二井原実の声は健在。その響きが、そのシャウトが、オーディエンスのLOUDNESS愛をたきつける。1曲目から特別な熱気が会場にみなぎった。サポートドラマー西田竜一のテクニック・パワー・グルーヴが三位一体となっていた「I'm Still Alive」。唸る山下昌良のベースと、切り裂く二井原のヴォーカル。そのカオスのなかから飛び出す高崎晃のギター・ソロはまさに国宝級。演奏が終わっても、しばし拍手と歓声がやまない。

「鳥肌!」。二井原が叫んだ。ステージ上の彼らにも、4日間をしめくくる、特別な愛が、特別な熱が伝わっていた。
ライヴ前半は、最新アルバム収録曲が占めた。アコースティックギターの不具合があっても、あわてず騒がず、百戦錬磨の余裕を見せた「Go for Broke」や、高崎のリズムの正確さに口を開けて見入ってしまった「Massive Tornado」など、7曲を連発。

後半は、& FRIENDS。「CRAZY NIGHRS」で、特注なのか、あまり目にしないブルーのKG-PRIMEを抱えた松本孝弘(B′z)が登場。喜色満面で饒舌なソロを交換するTAKKAN&TAK。ギターでの、音での交信。わずか1曲だったが、とてつもなくハートウォームなひと時だった。

二井原とオーディエンスが積極的に声を交わした「LET IT GO」「THIS LONELY HEART」が終わると、ハモンドオルガンがステージにセットされた。二井原に代わり、ヴォーカルの影山ヒロノブとキーボードの井上俊次が加わる。LAZY! アルバム『宇宙船地球号』から「DREAMER」。ベースが山下からANTHEMの柴田直人にチェンジして「EARTH ARK」。この機会に調べてみると、「DREAMER」の補作詞と「EARTH ARK」の作詞が伊達歩(伊集院静)だったのには驚いた。時代的には、彼がCMディレクターからコンサートなどの演出家に転身した頃だ。「愚か者」でレコード大賞を受賞する7年前、「受け月」で直木賞を受賞する12年前だから、お互いの黎明期の曲。それよりさらに前のアマチュア時代からなれしたしんだ、ディープ・パープル「BURN」のカバーでLAZYブロックは締め。
二井原がステージに戻り、一時期LOUDNESSのメンバーだったこともある柴田は残り、リスナーの三半規管をくるわせる「GHETTO MACHINE」と混迷と亀裂を表現したかのような「BLACK WIDOW」。山下が戻り、現在のLOUDNESSに回帰したところで、再び& FRIENDS。稲葉浩志(B′z)が参加。「CRAZY DOCTOR」。彼も10代の頃からのLOUDNESS愛を一滴残らず吐き出した。そして、鳥肌ものの「IN THE MIRROW」「S.D.I」で、熱く固くオーディエンスとつながり、本編が終了。
アンコールは、この日、いや、この4日間のメインイベントでもあるAMPAN RETURNS。病気療養のため、一時バンドを離れていた鈴木“あんぱん”政行が一人でステージ中央に登場。オーディエンスに深々と頭を下げてから、ドラムへ。LOUDNESSのロゴが描かれた大きなバックドロップに向け、合掌と一礼。LOUDNESS愛を無言で示す。しかも、高崎、山下、二井原と演奏した曲が「LOUDNESS」。鳥肌MAX。鈴木は、リハビリを続け、完全復活を目指すとのこと。盟友からも、オーディエンスからも、さらにはメンバーからもこれだけ愛されているLOUDNESSは幸せものだ。
文:藤井徹貫
写真:Mikio Ariga

<WARD LIVE MEDIA presents METAL WE
EKEND 第4弾 LOUDNESS & FRIENDS  AM
PAN RETURNS 2018/9/24(月・休)Zepp
DiverCity Tokyo>

1.Soul on Fire
2.I'm Still Alive
3.Go for Broke:
4.Until I See The Light
5.Rise To Glory
6.Massive Tornado
7.Rain
8.CRAZY NIGHTS:
9.LET IT GO
10.THIS LONELY HEART
11.DREAMER
12.EARTH ARK
13.BURN
14.GHETTO MACHINE
15.BLACK WIDOW:
16.CRAZY DOCTOR
17.IN THE MIRROR
18.S.D.I.
19.LOUDNESS:

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