おすすめ雑誌バックナンバー:SWITCH(34-6)樹木希林といっしょ。(スイッチ・パブリッシング 2016年)※入手困難

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樹木希林さんに思いを馳せました:ド
ラァグクイーン・エスムラルダ連載2
25

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第225回 樹木希林さんに思いを馳せました いろいろな「お別れ」が続く2018年。
 タッキーが、安室ちゃんがついに引退し、山本KID徳郁さん、樹木希林先生がお亡くなりに……。
やっぱり時代の変わり目って、いろいろ起こるのかしら……。
 それにしても希林先生の訃報にはびっくり。がんを患っておられることは知っていたけど、ギリギリまで精力的に活動されていたじゃない? 野際陽子先生といい、あの世代の女優さん(お二人は6歳違い)の根性、すごすぎる。
 ちなみに、アタシが「樹木希林」という存在を初めて認識したのは、小学3年のときだったわ。
 当時NHKで、「夢千代日記」という、吉永小百合先生主演のドラマを放送していたんだけど、希林先生、そのドラマの中で、「菊奴姐さん」という、あまり美しくなく幸の薄い、年増の芸者さんを演じていたのよ。それがあまりにもハマっていてね……。特に、菊奴姐さんが、客の男にプロポーズされる回(実はその男は、農協の金を盗んで逃げていて、結局逮捕され、菊奴姐さんの前から姿を消してしまう)なんて、号泣しながら観たわ。
てか、ダメ男に言い寄られてクラッとくる年増の芸者に感情移入しまくる、小学生男子……。心のどこかで、将来の自分の姿と重ね合わせていたのかしら……。
 もっとも、実際の希林先生は、かなりリア充。結婚生活自体は大変だったみたいだけど、なんせ婿はモックンだし、孫もイケメンだし。2007年に、映画「東京タワー」で希林先生が日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞、娘の内田也哉子さんが新人賞を受賞し、2008年に「おくりびと」でモックンが最優秀主演男優賞を受賞したときなんて、「このまま日本の芸能界は内田一族に牛耳られていくんじゃないか」とすら思ったわ。
 ほかにも、いろいろな面白エピソードをお持ちの希林先生だけど、アタシは、インタビュアーの吉田豪さん(自著の帯に「取材相手のことを取材相手より知っている」と書いてあった)が、希林先生にインタビューしたとき、「あなたは、私より私のことを知っているらしいので、今日は、私が知らない話が出るのを楽しみにしています」と言われた、という話が一番好き。
 そんなわけで、おそらく内田裕也以上に(?)ロックな魂をお持ちだった希林先生。長い間楽しませていただいてありがとうございました!
<水曜連載>
おすすめ雑誌バックナンバー:SWITCH(34-6)樹木希林といっしょ。(スイッチ・パブリッシング 2016年)※入手困難
https://books.rakuten.co.jp/rb/14242424/
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001
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