『ジャージーボーイズ』2018年版いよ
いよ開幕~直前会見に中川晃教、藤田
俊太郎ら全員集合!「世界中どこに持
っていっても恥ずかしくない作品」

2018年9月7日(金)から東京・日比谷シアタークリエにて、大人気ミュージカル『ジャージーボーイズ』が満を持して再演される。本作はフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの名曲と物語で綴った物語。2005年にブロードウェイで初演されると、トニー賞最優秀ミュージカル賞やグラミー賞などを受賞。その後も全世界で上演され、2000万人以上が熱狂し、各国の演劇賞を総なめにした伝説のミュージカルだ。2014年にはクリント・イーストウッド監督によって映画化もされ、2016年には日本版が初演されると、高い評価を受け、主演の中川晃教が第24回読売演劇大賞最優秀男優賞、第42回菊田一夫演劇賞ほかを受賞し、また演出においても藤田俊太郎が多数受賞、高い評価を受けた。
今年の再演に向け、5日(水)同劇場にて囲み会見が行われ、中川のほか中河内雅貴、海宝直人、福井晶一(以上、チームWHITE)、伊礼彼方、矢崎広、spi(以上、チームBLUE)、そして演出の藤田俊太郎が登壇した。
中川晃教
初演同様、シングルキャストとして、フランキー・ヴァリ役を演じる中川は「初演の経験は再演に向けてすごく力になっています。この作品の感動ポイントとは、作品に関わる全ての人たちが一つになってになって生まれてくるものが真骨頂なのではと思います。再演も熱い『ジャージーボーイズ』になっています」と胸を張った。
中河内雅貴
チームWHITEはいずれも初演から続投するメンバーだ。中川はこのチームについて「初演以上にいい物を作ろうという向上心の塊。ピリッとした緊張感があります」と評した。またメンバーの一人である中河内は「初演は緊張し、皆の足を引っ張らないようにがむしゃらにやっていました」と振り返りつつ「今回、いろいろな余裕が持てるようになっています。より研ぎ澄まされた白米のようになっています。白チームだけに」と笑いを誘った。
会見中は誰かの発言に突っ込んだり笑ったり、の連続!
海宝直人
海宝は「初演は必死にくらいついていました。今回改めて同じセットの中に立ってみると、こんな景色だったのか、こんな事が起きていたのか、と新しい発見を見出しています。(再演だから)何か違った事をやろうというのではなく、それぞれが積んできた経験がステージに活かされるんじゃないかな」とコメント。
福井晶一
福井は「初演の時は演出家の頭の中が分からなかったのですが(と、藤田に視線を送ると「ここは笑ってください!」と周りがフォローが入り、また大笑い)、今回は演出を僕らの中でもより熟させていくことで、また新たなものが見えてくると思います。チームWHITEに帰ってきた事はホームに帰ってきたような気持ちです。音楽に寄り添って、最高のハーモニーで磨き上げたい」と静かに気合いを入れていた。
藤田さん、福井さんのつっこみに動揺!?
一方のチームBLUEの魅力について話が振られると、伊礼が「言ってやれ、言ってやれ」と中川を煽りだす。それを受けて中川は「…一筋縄ではいかない感じがあるんですけど」と苦笑いしつつ、「メンバーそれぞれがこの役に体当たりして役にぶつかっていく事が作品の内容にリンクした時、感動につながっていくだなあと稽古場から体感しています」とその持ち味を語った。
矢崎広
チームBLUEには、初演時にチームREDのメンバーだった矢崎が所属する。矢崎は「2年前の初演があったからこそ、今回の再演はより緊張感を持っています。再演の難しさと楽しさと興奮と感動を今感じています」と述べる。また「その緊張する気持ちがある故に気張りすぎる事もあって、その時に助けてくれたのが伊礼さんとspiさんです」と新加入の二人に感謝の言葉を送った。
伊礼彼方
「そして伊礼さんは…」と話を振られると「やっときたか!」と嬉しそうな伊礼。というのも、この日、並んでいる順に話が振られると思っていたらしい伊礼は、先に隣にいる矢崎に話が振られたことで「俺は飛ばされたか、と思って…」とジョークを飛ばす。改めて伊礼は「今回非常に難しく大変な役。客観的に観て面白い作品は中に入ってみると、思った以上に責任重大でエネルギー、パワーが必要。ガウチ(中河内)が初演時はがむしゃらだったと言っていたように、今僕らががむしゃらで、それを彼らは高みから見下ろしているんですよ(笑)。いつかあそこにたどり着いてやろうと」とライバル心を燃やす。なお伊礼から見たチームBLUEは「クールでスタイリッシュ」というイメージだそうだ。
spi
同じく初加入のspiは「毎日楽しくやらせていただいているのは伊礼さんのおかげかもしれません(笑)。愛情溢れる作品で、僕も必死に作品に食らいつく気持ちでやらせてもらっています。この気持ちが伝わるといいなあ」とコメントした。
藤田俊太郎
演出の藤田は「今お聞きいただいたようにこれだけ個性的なメンバーが共演します」と笑顔。「(本作は)2016年に初演を迎え、熱狂的に迎えられました。受賞はとても嬉しいことですが、今回その甘えからスタートする気持ちは全くありません。もう一度台本を読み直す、もう一度ハーモニーを追求する、この作品の意義や形作っているものがどこにあるのか、チームそれぞれに追求しました。その結果がこのシアタークリエに詰まっています」と力を込める。続けて「まとまりのチームWHITEは、そのまとまりを飛び越え荒くれ者になりました。それぞれの個性が白米のように粒だって輝いています」、そして「チームBLUEは新しい場所に辿りつきました。いい風を伊礼さん、spiさんの二人が送り込んでくれました」と話す。が、「見ての通り、空気感が日本人でないので、まるで違う国から来たかのようで…」と表現しようとした藤田に、伊礼が「ちょっと!日本もグローバルになってきてるんだから!」と突っ込み、藤田がいやいや、と慌てる一幕も。なお、藤田からみた中川は「アッキーさんは、アッキーさんという国から生まれた方だと思います。それくらいアーティストとして突出しています」とこれまた独特な表現で評価していた。
伊礼さんのトークに笑いが止まりません
ツボに入り過ぎて背中を見せて笑う中河内さん
伊礼さんの突っ込みに笑いを堪える矢崎さんとspiさん
今度は伊礼さんが笑い出す!
海宝さんの屈託のない笑顔!
藤田が最後に「控えめに見て、世界中のどこの劇場に持っていっても恥ずかしくない作品を作りました」という言葉を口にすると、メンバー全員が自信にあふれる笑顔を見せていた。
後日、ゲネプロ(総通し稽古)の模様もレポートするので、お楽しみに。
取材・文・撮影=こむらさき

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