DOBERMAN INFINITY「DOGG YEAR」は止
まらない ーサマーチューン 「SUPER
BALL」を語る

HIP HOPというカテゴリを超えて無条件に盛り上がれるパーティーソングを量産し、そのアグレッシブなライブパフォーマンスにも定評のあるDOBERMAN INFINITY。"DOBERMAN INFINITY DOGG YEAR"と銘打たれた2018年、1年を通して例年以上にアクティブな活動を展開する彼らは、この夏も全国ツアーに加え、海の家のプロデュース、メンバーSWAYのソロアルバム発表、グループ主催フェスの開催など大忙しである。そんな怒涛のスケジュールの最中、"DOGG YEAR"をさらに加速させるサマーチューン"SUPER BALL"をドロップ!今回のインタビューではSWAYとP-CHOが、このシングルの収録曲や今気になる最新の音楽、さらに9月に控える主催フェス"D.Island"について聞かせてくれた。DOBERMAN INFINITYが"DOGG YEAR"の先に見据えるものとは...?
P-CHO SWAY(DOBERMAN INFINITY
ーー 夏のイメージが強いDOBERNMAN INFINITYですが、今年のサマーソングのテーマを 「SUPER BALL」に決めたのはなぜですか?
SWAY : 今年の夏のドーベルはどういうタイトルでいこう? と考えたときに、ぱっと「SUPER BALL」が浮かんで、提案させていただきました。スーパーボールって夏のイメージじゃないですか。僕も小学生のころ、お祭りのスーパーボールすくいでゲットしたスーパーボールを筆箱に入れて、翌日学校に持って行って廊下でよく遊んでました。この曲はちょっぴりおバカで、お客さんといっしょに歌えるようにとみんなで作ったったんですけど、能天気で楽しくていい感じになりました。
ーーこの楽曲で、ボーカルのKAZUKIさんが手がけられたトラックが初めてシングルに起用されたそうですが、どんな経緯があったのでしょうか?
SWAY : 最初は、いつもDOBERMAN INFINITYの楽曲を作る時のように、「SUPER BALL」をキーワードにいろんな作曲家の方たちにオーダーしていたんですが、ある日ステジオでKAZUKIが「トラックを作ってきたので聴いてもらってもいいですか?」と言ってきて。聴いたらすでに仮歌も入っている状態で、楽曲も素晴らしかったので「このトラックで作ってみよう」という流れになりました。僕ら自身が「もっとこういうことがしたい!」という、メンバーにしか理解できない部分を、KAZUKIだからこそうまく汲み取ってくれたと思います。
SWAY(DOBERMAN INFINITY)
ーー SWAYさんのバースの「ベンベベン」」」ベンベベンベベベベ」という歌い出しが、インパクト絶大です!歌詞はどのように組み立てていきましたか?
SWAY : メンバーみんなで車に乗っている時だったんですけど、今回はそれぞれが歌うパートの歌詞をそれぞれで作ることになったので、「どこがサビになってもいいくらい、全員がサビ級のラップを書こう!」と話し合って、車中で書き始めました。
P-CHO : いつもメンバーのLINEグループに書けた人から歌詞を送っていて、「お、そうきたか。じゃあこうしよう」と考えながら作っていくんです。僕のパートの歌詞は、KAZUKIのトラックに気持ちを乗せられて意外とスムーズに出てきたんですよ。
ーー この曲は全パートがサビ級というだけあって、1曲を通してずっとハイカロリーですよね。そしてそのカロリーを増幅させるかのように、ミュージックビデオはオーディエンスを招いて撮影されたそうですね。
P-CHO : そうなんです。撮影を行った6月24日はDOBERMAN INFINITYの4年目の結成記念日だったので、それをお祝いするかのようにファンのみなさんが集まってくれました。見渡せば360度お客さんがいて、MVの撮影というよりもライブのような感覚で挑めたので、映像からも楽しさが溢れているんじゃやないかなと思います。
ーー 2曲目に収録されている 「HELLO」は、世代問わず聴く人を笑顔にしてくれるような、ピースなナンバーですね。
SWAY : そうですね。サビの<ハレ ハレな SUNNY DAY アメ アメな RAINY DAY>という歌詞は、いつもならもうちょっと捻りたいところなので「こんなにシンプルな言葉でいいのかな?」という不安がありましたが、実際に歌声が入るとその不安が一気に消えましたね。
P-CHO : サビはメンバーだけじゃなくスタッフさんや、EXPGでボーカルレッスンを受けている子どもたちが一緒に歌ってくれたんですが、その歌声によって曲の表情が変わった気がします。
P-CHO SWAY(DOBERMAN INFINITY)
ーー 3曲目は、P-CHOさんが率いるプロデュースチームOLDMANWILDIN'による楽曲です。初心を忘れずにステージに立ち続ける決意表明をうたった歌詞には、A Tribe Called Questの1990年の名曲 「Can I Kick It?」が登場しますね。
P-CHO : Q-Tipが大好きだったので、A Tribe Called Questは初期からずっと聴いてたんですよ。
SWAY :「Can I Kick It?」や、僕たちがカヴァーしたHouse of Painの 「Jump Around」といった90年代の楽曲は、ヒップホップを聴き始めてクラブに行ったときにかっこいいDJの先輩がメインタイムにかけていて、「この人たちのことは知らないけど、この曲毎回かかってるな」と思っていた記憶があるんですよね。
ーー そんな「音楽との出会い」についてですが、ここ数ヶ月、海外のヒップホップアーティストによる大きなリリースが続いていますね。おふたりが気になった作品はありましたか?
P-CHO : Mac Millerのアルバム『Swimming』は安心感があったというか、世界観が好きでした。Travis Scottの 「ASTROWORLD」も良かった。
SWAY : 良かったですね。Drake 「Scorpion」も。俺の中ではすこし前から聴いていたA$AP Rockyの「Praise The Lord (Da Shine) feat. Skepta」が再浮上してます。あと、僕は自転車に乗って移動したりするときにSpotifyの「Frontline -ヒップホップ最前線-」というプレイリストを聴いていたら、あるとき洋楽に混じってAKLOくんの「Under the Cliff feat. JAY'ED」が流れてきて、衝撃を受けましたね。
P-CHO : JAY'EDのボーカルがThe Weekendみたいだよね。しかもBACHLOGICというプロデューサーのトラックがまたすごいんですよ。先日彼のスタジオに遊びに行かせてもらいました。
ーー DOBERMAN INFINITYにも、OLDMANWILDIN'を率いるP-CHOさんやKAZUKIさんという楽曲をプロデュースできるメンバーがいるのは、大きな強みですよね。
P-CHO : ほかの作曲家の方たち以上にメンバーの意見をダイレクトに具現化できる存在でいたいですね。DOBERMAN INFINITYとして「こういう曲を作りたい」と思ったときに、「じゃあ自分たちOLDMANWILDIN'でやってみてもいい?」と提案してみて、メンバーに「これを待ってました!」と言ってもらえるようなものを、今後も作っていきたいです。
P-CHO (DOBERMAN INFINITY)
ーー 9月初旬まではDOBERMAN INFINITYとしてのツアーが続き、9月23日にはグループ主催のフェス『D.Island 2018』が山梨県の国母公園特設ステージにて開催されます。このフェスについては、今年はどんなものになりそうですか?
SWAY : このフェスの誕生のきっかけは「D.Island feat. m-flo」という楽曲なんですけど、僕らが「D.Island」という架空の島の案内人になって、来てくれた人たちが楽しめる場所として島をプレゼンする、というコンセプトで作った曲なんですね。なのでこのフェスはその島を少しだけ具現化したようなイメージで、僕らがプロデュースした食べものだったり、来てくださるみなさんと一緒に楽しめるアクティビティだったり、そういうものを盛りこめたらいいなと思います。『D.Island』の開催は2年目でまだまだ未熟ですが、僕らも1年ごとに勉強しながらみんなで作り上げていきたいですね。
ーー ゆくゆくこの『D.Island』が文字通りひとつの島を貸し切って開催されたりしたら、最高に楽しいでしょうね。フェリーに乗って旅行気分で遊びに行きたいです。
SWAY : それなんですよ!このインタビューを読んでいるかたで島を所有しているかたがいらっしゃれば……。
P-CHO : ぜひDOBERMAN INFINITYにお貸しください!1日でいいんで、好きにやらせてくれ!!(笑)
P-CHO SWAY(DOBERMAN INFINITY)
ーー『D. Island』の3日後、9月26日には早くも次なるシングル「YOU&I」がリリースされるなど、アクティブなDOBERMAN INFINITYは止まりません。2018年は「DOBERMAN INFINITY DOGG YEAR」と銘打たれており、今後も毎月1日には「ワンの日」として新たなニュースが続々と発表されていきます。最後にこれからの活動に向けた思いを聞かせてください。
P-CHO : 毎年、全国ツアーや主催フェスを経て、個人的にはこういう部分が成長したな、グループとしてはもっとこんな要素が必要だなと感じることがメンバーそれぞれにあると思うんです。それをグループとしてまとめて、アリーナツアー開催という夢の実現に必要なものをしっかりと分析して、また力を合わせて未来に踏み出したいと思います。
P-CHO SWAY(DOBERMAN INFINITY)
取材・文=河嶋奈津実 撮影=渡邉一生

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