[ALEXANDROS]、
初のスタジアムワンマン
『VIP PARTY 2018』が大熱狂
&リクエストメドレーの披露も
ちなみに、リクエストの1位に選ばれたのは「Leaving Grapefruits」。“みんな、やっぱり失恋ソングには弱いんですね、ということが判明しました(笑)”という川上の言葉とともに、メドレーではなく1曲通して演奏された「Leaving Grapefruits」が、晴れやかな観客の歌声を呼び起こしていった。
“今日は1stアルバムから順を追って演奏してきました。そして終盤戦は、“次の[ALEXANDROS]”をお見せしたいと思います! 今年の11月に発売するニューアルバムの曲を、今から何曲かやりたいと思います!”という川上のコールをきっかけに、ライブはいよいよクライマックスへ。ミディアムテンポのメランコリックな楽曲「LAST MINUTE」からも、ひたむきにロックを研ぎ澄ませ“その先”を夢想し続ける4人のマインドが抑え難くあふれてくる。
さらに、広大な音の新次元を切り開いた「明日、また」が銀テープのキャノン砲とともに響き渡り、3万5千人の高揚感をなおも激しく煽り立てていく。磯部がパーカッションを乱打するイントロから、ソリッドなエッジ感を感じさせるビートを一丸となって繰り出してみせた「I Don't Believe In You」。そして、本編の最後を飾ったのは最新シングル曲「Mosquito Bite」。雨も上がった夏の夜空を切り裂くように、強靭なリフが暴れ回り、“[ALEXANDROS]のロック最進化形”の威力を鮮烈に体現していく。壮大なコーラスのメロディを観客が担ってスタジアム一面に編み上げてみせた場面は、ロックの決定的瞬間の宝庫たるこの日のアクトの中でも屈指の名シーンだった。
アンコールで再登場したメンバーを待ち受けていたのは、アリーナ/スタンドにキャンドルの如くきらめくスマホライトの光。“見せたいな、みんなに!”という磯部の言葉にも感激が滲む。
ライブで1曲通して披露するのはこの日が初めてという「ハナウタ」とともに、観客のハンドウェーブに合わせてスマホライトが左右に揺れ、光の大平原のような美しい風景が展開されていく。
雄大なリズムに不屈の闘志を託したアンセム「Adventure」でよりいっそう熱いシンガロングの輪を生み出し、“スタジアム吹っ飛ばす勢いで盛り上がれますか!”という川上のシャウトからこの日のラストナンバー「Kick&Spin」へ突入! 川上、白井、磯部の3人が花道へ駆け出し、舞台狭しと噴き上がる火の玉以上にオーディエンスの衝動を熱くたぎらせていった。
すべての演奏を終えた4人は、シャンパングラスを手にセンターステージで乾杯。“本当は花火を打ち上げる予定だったけど、風が強くてNGだった”と明かす川上は続けて“花火以上のものをぶち上げましょう!”と呼びかけてスタジアム一面のウェーブを起こし、スマホライトの眩しい波を描き出していた。“愛してるぜZOZOマリン!” ――舞台を去る直前、川上がオフマイクで叫び上げた言葉が、熱演の余韻とともに胸に残った。
2018年12月〜2019年2月にかけてライブハウスツアーを行うことが決定している[ALEXANDROS]。そして終演後、ステージのビジョンでは、横浜アリーナ&大阪城ホール各2Daysを含むアリーナツアーを2019年3月から新たに開催することが発表され、会場には驚きと感激の大歓声が渦巻いていった。時代性にもジャンルにも囚われることなく、己のロックを信じて道なき道を“ロックの王道”に変えていく―― そんな[ALEXANDROS]というバンドの決意がそのまま形になったような、最高の一夜だった。
photo by AZUSA TAKADA、河本悠貴、山川哲矢
text by 高橋智樹
【セットリスト】
1.ワタリドリ
2.For Freedom
3.city
4.Cat 2
5.Waitress, Waitress!
6.spy
7.Forever Young
8.Starrrrrrr
9.Droshky!
10.Run Away
11.Girl A
12.ムーンソング
13.Oblivion
14.This is Teenage
15.Wanna Get Out
16.Famous Day
17.Kill Me If You Can
18.Waterdrop
19.Thunder
20.Travel
21.Leaving Grapefruits
22.LAST MINUTE
23.明日、また
24.I Don't Believe In You
25.Mosquito Bite
<ENCORE>
1.ハナウタ
2.Adventure
3.Kick&Spin
“今日は1stアルバムから順を追って演奏してきました。そして終盤戦は、“次の[ALEXANDROS]”をお見せしたいと思います! 今年の11月に発売するニューアルバムの曲を、今から何曲かやりたいと思います!”という川上のコールをきっかけに、ライブはいよいよクライマックスへ。ミディアムテンポのメランコリックな楽曲「LAST MINUTE」からも、ひたむきにロックを研ぎ澄ませ“その先”を夢想し続ける4人のマインドが抑え難くあふれてくる。
さらに、広大な音の新次元を切り開いた「明日、また」が銀テープのキャノン砲とともに響き渡り、3万5千人の高揚感をなおも激しく煽り立てていく。磯部がパーカッションを乱打するイントロから、ソリッドなエッジ感を感じさせるビートを一丸となって繰り出してみせた「I Don't Believe In You」。そして、本編の最後を飾ったのは最新シングル曲「Mosquito Bite」。雨も上がった夏の夜空を切り裂くように、強靭なリフが暴れ回り、“[ALEXANDROS]のロック最進化形”の威力を鮮烈に体現していく。壮大なコーラスのメロディを観客が担ってスタジアム一面に編み上げてみせた場面は、ロックの決定的瞬間の宝庫たるこの日のアクトの中でも屈指の名シーンだった。
アンコールで再登場したメンバーを待ち受けていたのは、アリーナ/スタンドにキャンドルの如くきらめくスマホライトの光。“見せたいな、みんなに!”という磯部の言葉にも感激が滲む。
ライブで1曲通して披露するのはこの日が初めてという「ハナウタ」とともに、観客のハンドウェーブに合わせてスマホライトが左右に揺れ、光の大平原のような美しい風景が展開されていく。
雄大なリズムに不屈の闘志を託したアンセム「Adventure」でよりいっそう熱いシンガロングの輪を生み出し、“スタジアム吹っ飛ばす勢いで盛り上がれますか!”という川上のシャウトからこの日のラストナンバー「Kick&Spin」へ突入! 川上、白井、磯部の3人が花道へ駆け出し、舞台狭しと噴き上がる火の玉以上にオーディエンスの衝動を熱くたぎらせていった。
すべての演奏を終えた4人は、シャンパングラスを手にセンターステージで乾杯。“本当は花火を打ち上げる予定だったけど、風が強くてNGだった”と明かす川上は続けて“花火以上のものをぶち上げましょう!”と呼びかけてスタジアム一面のウェーブを起こし、スマホライトの眩しい波を描き出していた。“愛してるぜZOZOマリン!” ――舞台を去る直前、川上がオフマイクで叫び上げた言葉が、熱演の余韻とともに胸に残った。
2018年12月〜2019年2月にかけてライブハウスツアーを行うことが決定している[ALEXANDROS]。そして終演後、ステージのビジョンでは、横浜アリーナ&大阪城ホール各2Daysを含むアリーナツアーを2019年3月から新たに開催することが発表され、会場には驚きと感激の大歓声が渦巻いていった。時代性にもジャンルにも囚われることなく、己のロックを信じて道なき道を“ロックの王道”に変えていく―― そんな[ALEXANDROS]というバンドの決意がそのまま形になったような、最高の一夜だった。
photo by AZUSA TAKADA、河本悠貴、山川哲矢
text by 高橋智樹
【セットリスト】
1.ワタリドリ
2.For Freedom
3.city
4.Cat 2
5.Waitress, Waitress!
6.spy
7.Forever Young
8.Starrrrrrr
9.Droshky!
10.Run Away
11.Girl A
12.ムーンソング
13.Oblivion
14.This is Teenage
15.Wanna Get Out
16.Famous Day
17.Kill Me If You Can
18.Waterdrop
19.Thunder
20.Travel
21.Leaving Grapefruits
22.LAST MINUTE
23.明日、また
24.I Don't Believe In You
25.Mosquito Bite
<ENCORE>
1.ハナウタ
2.Adventure
3.Kick&Spin