【インタビュー】音楽を通して誰かの力になりたい。『Sunny』は、安田レイが贈る心の応援歌。

【インタビュー】音楽を通して誰かの力になりたい。『Sunny』は、安田レイが贈る心の応援歌。

【インタビュー】音楽を通して誰かの
力になりたい。『Sunny』は、安田レ
イが贈る心の応援歌。

誰かのための力になりたい。
――ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」のオープニング曲として起用中の『Sunny』、ここに記した理想と現実の狭間で心が空回りしながらもしっかり太陽(明日)を見つめて突き進む心情は、ヒロインの義経えみるの気持ちはもちろん、レイさん自身にも重なる想いなのかなと感じました。
安田レイ:『Sunny』は、ドラマのために書き下ろした楽曲。先に原作となった漫画を読ませていただき、そのうえで歌詞を書き始めたんです。原作を読んでる中でまず感じたのが、主人公の義経えみるちゃんの心情についてでした。
彼女は自分に自信がないどころか、何時も誰かと自分を見比べ、まわりの人たちを完璧に思えてしまい勝手に落ち込んでゆくとっても不器用な子。自分が求める通りに出来ないことから、「わたし、この仕事に向いてないかも」と何時も思ってしまう。よく「となりの芝生は青い」と言うように、何時もそんな風に自分とまわりを見比べては落ち込んだりもしている子なんですね。
それでも彼女は、「自分には何が出来るかわかんないけど、誰かのための力になりたい」と一生懸命に頑張れば、「自分の出来ることを見つけよう」ともしてゆく。その姿勢が素晴らしいなと思い、そんな彼女の感情を『Sunny』の歌詞に落とし込みました。

――その心模様って…。
安田レイ:自分にも重なる面です。ステージに上がっているときのわたしに対して、いろんな人たちが「ハートが強いね」「度胸あるよね」と言ってくださるんですけど。実際のわたしは小心者でびびりというか、まわりが言うほどの度胸を持ち合わせてないと自分では思っています。
日々、悩むこともいっぱいあるし、気持ちが凹みがちだったりもします。どんなに心の中がぐちゃぐちゃになろうと、それでも「ステージに立って歌を届けたい」「つねに応援してくださる人たちと繋がり続けてたい」意志も強く持っています。そんな自分の気持ちと、義経えみるちゃんの心情を重ねた面もありました。

――誰だって落ち込んだり凹んだりもします。その感情を、表に出すか出さないか…。
安田レイ:そうなんですよね。わたしは表現者である以上、なるべく弱い感情を表には出さないで生きたいなぁと思っています。自分に何が出来るのかいまだにわからないけど、わたしは何時だって「音楽を通して誰かの力になれたらいいなぁ」という気持ちで日々歌っています。『Sunny』は、わたしの気持ちであり、義経えみるちゃんの気持ちでもあること。『Sunny』を聞いてくれた人たちにも、共通点を見出せる歌になれていたらなと思います。

表現する人にとって感情の弱い部分も、大切な一部分。
――アーティストのみなさんって何時も存在自体に心強さを覚えますが、歌詞を読むと、臆病で弱い心模様を記していることもよくあります。その歌詞を通して、「本当はこういう気持ちを持った人なのかな??」と思うことも、じつはよくあることなんですよね。それは、レイさんの歌も含めてね(笑)。
安田レイ:ステージの上って素敵なステージマジックがかかるのか、いつもの自分とは異なる強いわたしになれるんです。でも、根っこの部分ではとても弱い心情であり、緊張しいだし、シャイで人見知りでもあるんですよね。
そういうわたしだからこそ、アーティストになると変われるのかなとも自分で感じています。だから、表現する人にとって感情の弱い部分も、わたしは大切な一部分だと捉えています。

――リスナー側は、普段心強そうな人たちの中から見えてくる、弱い心情に共鳴することも多いですからね。
安田レイ:『Sunny』の歌詞にも書いたんですけど、きっとみんな「現実と理想の狭間で心揺れ動きながら」日々を暮らしているんだと思います。もちろん理想があることや、その理想が大きいことは、とても素晴らしいことですけど。理想と現実がほど遠いほど凹むこともたくさんあります。
わたしも、理想をとても高く掲げている性格。「こうなりたい」「こうでありたい」というヴィジョンがものすごく大きいから、なかなか理想へ近づけてないときは悩んだり凹んだりもします。でも、「だからこそ頑張ろう」となれたり、いろんな努力が出来るのかなとも思うように、そういう気持ちも大切にしてたいです。

――誰だって、理想と現実の狭間で悩み、戦う気持ちを持っていますもんね。
安田レイ:そういう感情を知ってる人ほど、『Sunny』には共感してもらえるんじゃないかなともわたしは思います。

ときに自分を甘やかしてあげる…
――ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」のヒロイン・義経えみるも、理想へ向かってゆく中、心にいろんな葛藤を覚える日々を過ごしていきます。
安田レイ:身近に頑張っている人が完璧に見えてしまう気持ちって、わたし自身も感じていることです。わたしも、同世代で活躍しているアーティストさんを見るたびに「すごいなぁ」と思えば、「自分はまだまだそこのレベルには辿り着けてない」と悩むこともあります。もちろん、「どうすれば理想に近づけるんだろう」と思い悩むことも多いです。
だけど、そうやって考える時間も大切なこと。きっと義経えみるちゃんも、わたしも、「そんな弱い自分も愛してあげるから」という気持ちの余裕を持とうとしているんだけど、実際のところ、そんな心の余裕もなくて、凹む毎日…。
でもえみるちゃんは、誰かのために頑張れば、その人からの感謝の気持ちや相手の笑顔に励まされ、そこから心の栄養を担っているのかなとも思うんですね。わたし自身も、届けた歌に対してファンのみなさんからリアクションが返ってくるたびに、「あー、音楽をやってて良かったなぁと思います。自分の悩みや弱い部分も「この感動を得るためにあったんだなぁ」と、ちょっと心がプラスになれたりもしています。

――ときには、一人で悩みを解決することも大切かも知れませんが。いろんな人たちの心の支えがあることで、人は前へ進めますからね。
安田レイ:そうなんです。人って、一人では生きていけないなぁと思います。わたしも、ソロとして活動をしていますけど。その背景では大勢の方々がわたしを支えてくれています。
そんな、たくさんの支えがあってわたしも生きていられてるんだなぁと感じています。 義経えみるちゃんも、自分のためには出来ないことでも、「誰かのために」と思うことで頑張れる子なんですよね。そんなときほど、いつもは出ない馬力も出てくる。そういうことって、わたしも含め、いろんな人たちの中にあることじゃないかともわたしは感じています。

――誰かの、何かのために行うことが自分を前へ突き動かす力になるのなら、それも大切な気持ちだなと思います。
安田レイ:そうなんですよね。たとえ、それで空まわろうと、その気持ちがあるから前へ突き進んでいけますからね。義経えみるちゃんは、つねに気持ちをフル稼働させている子。わたしも、つねにその気持ちで日々を生きてたいなと思い、『Sunny』の歌詞にも「不器用な心は今日もフル稼働 息を切らして」と書きました。

――フル稼働し続けると、たまに心が疲れません?
安田レイ:ちょっとぐったりすることもありますけど、そんなときは好きなことに時間を費やすようにしています。そういったメリハリもまた大切と言いますか、心が疲れたときはちょっとだけ息抜きをして、自分を褒めてあげながら、また気持ちを新たにフル稼働していく。わたしは、そんなローテーションを繰り返している気がします。

――それこそ、「今日はコンビニで甘いものを買って食べるぞ」と自分を甘やかすだけでも、気持ちは違ってきますからね。
安田レイ:そうなんです。わたしも、気分転換のご飯に救われてるところは大きいです。わたし、心が疲れたときは、気になっているお店へ行ってお腹いっぱい食べたりもしています。そこは人間ですから、ストイック一辺倒ではなく、ときには自分を甘やかす時間も必要なんですよね。

――ときどき自分を甘やかす時間もあるからこそ、逆に頑張れますから。
安田レイ:誰にだってそういう面はあると思います。人って、どうしても自分に厳しくなりがちだけど。ときに自分を甘やかしてあげる…心に隙間を与えてあげることも大事だと思います。

        
お気に入りのフレーズ!
――さっき「となりの芝生は青く見える」と言ってましたが、こういった活動をしていると、まわりと自分を見比べることも多いのでしょうか?
安田レイ:なるべくそうしないほうが、自分らしく伸び伸びと歌えるんでしょうけど。やっぱり、他のアーティストさんのことも気になります。とくに同世代には才能のある人たちがたくさんいる。だからこそ、「自分はどういうオリジナリティを持って表現していったらいいのか」「まだわたしぜんぜん出来てないよ」など、いろいろ見比べてしまうこともあります。
ただし、それで落ち込むのではなく、相手の個性を認めたうえで、そこで感じた想いを、なるべくプラスに持っていけば、「じゃあ、自分の魅力や武器は何かな??」と考えるようにもしています。

――『Sunny』にも、心葛藤しながらも、自分を信じて未来へ向かってゆく想いを投影していますよね。
安田レイ:そうです。きっとこの感情って、終わりのないこと。ずっとループしてゆく感情なんですけど。ループしてゆく輪が大きく広がり続けてさえいれば、それが成長していることだともわたしは受け止めています。

――『Sunny』の中で、お気に入りの歌詞なども教えてください。
安田レイ:やっぱり「不器用な心は今日もフル稼働 息を切らして 朝日が昇ったら始まるの 現実と理想が渦巻くリアリティ」の部分です。どんなに不器用で、どんなに求めたことが出来なくても、その中で必死に息を切らしながらもフル稼働で生活をしていたい。しかも、朝日が昇るたびに、その生活を繰り返し続けてもゆく。結局は、そうやって理想と現実の狭間で心渦巻く日々を人は繰り返し続けるんですよね。そんな気持ちを、この二行に表現しています。

――人は、何時だって理想と現実の狭間を埋めようと、必死に生きているんでしょうからね。
安田レイ:一つ満足をしても、また新しい課題や意欲が生まれてゆく。わたしは、理想と現実の狭間を埋めようと頑張ることを楽しんでいます。人はどうしても、人生の苦しいことをクローズアップしがちだと思うんです。わたし、「ため息ひとつで逃げてく 小さなしあわせ追いかけて ナミダ流してもいい 太陽が笑う日を 一緒に見ていたい」という歌詞もお気に入りです。
じつは幸せって、何時も目の前にあること。パッと逃げていきそうなものを一生懸命に追いかけ、それを心の栄養素にしながら日々のいろんなことを乗り越えてゆく。わたしも、必死にもがきながらも、少しでも「幸せだな」と思える瞬間に出逢うたび、「生まれてきて良かったな」と感じています。それが小さくても構わない、そんな幸せを日々の中に見つけていけたらいいなとわたしは思っています。

――『Sunny』というタイトルが素敵ですよね。
安田レイ:『Sunny』はサウンドも夏っぽいですし、歌詞の中でも「誰かの存在になりたい」と歌っているように、そういうイメージを「太陽」という意味を持つ『Sunny』というタイトルへギュッと濃縮させました。

――完成した『Sunny』、今のレイさんにとってどんな楽曲になりましたか?
安田レイ:『Sunny』は、自分の弱い部分をギュッとひねり出して作った楽曲です。誰だって、現実と理想の狭間で苦しむこともあれば、その中で幸せを感じることだってあると思います。
その気持ちを『Sunny』を通して…みんなと一緒に、わたしも日々悩みや苦しさを覚えようと、「生きてて良かったなぁ」と思える瞬間を見つけていきたい。そう思う気持ちを『Sunny』から感じ取っていただけたらなと思います。サウンドにも夏らしさが出ているように、ぜひ、この歌と一緒に熱い夏を乗り越えましょう!!

幼い頃の気持ちを忘れないでね。
――C/Wには、みずから作詞/作曲を手がけた『bring back the colors』を収録しました。
安田レイ:『bring back the colors』では作詞だけじゃなくて初めて作曲にもチャレンジしました。「自分の中に眠っている、幼かった頃に夢描いていた世界。あの頃はその夢がカラフルに見えていたように、ピュアな気持ちさえ持っていれば、いろんな世界へ飛び込んでいける冒険心にあふれた自分でもいれました。その頃の自分が、25歳になった今の安田レイに話しかける」というのが、『bring back the colors』のテーマです。
一番では、「自分の中の弱い部分というか、ステージに立ってるときは強く見られがちですけど、じつは弱いわたしもいるんだ」という面や「その心がどんどん砕け散ってゆく様」を表現しています。もしその砕けた心が見えたら、きっと透明なんです。だけど、砕け散った一つ一つの欠片を持ち上げたら、それは七色に光っている。つまり、「その弱い心だって、自分を輝かせる大切な一部分なんだよ」ということを歌詞に記しました。
二番の歌詞の中、幼い頃の自分が、25歳になった安田レイに「心で見つめていれば 壊れそうな世界 増えてくカラーズ」と歌いかけます。それは、「大人になるにつれ心がどんどん色褪せてくけど、だからこそ幼い頃の気持ちを忘れないでね」と問いかけてゆく内容を示しています。

――深いなぁ。
安田レイ:サウンド面では、歌詞にも記した「スローモーション」という言葉がキーワードになっています。わたしは、楽曲面でも心が砕け散ってゆく様を表現したくて、それを海の中でゆっくり、自由に動いてるサウンド感を持って投影。だけどサビへは、海の中から暑い夏の日射しへ向かって一気に飛び出すイメージを描きました。結果、『Sunny』も『bring back the colors』も、夏という面でリンクした曲になりました。

――『bring back the colors』の中、「小さかった頃のピュアな自分が今の自分へ」と言ってましたよね。レイさん自身、今でもピュアな気持ちは…。
安田レイ:持っていたいです。実際「魅力的だなぁ」と思える大人の人って、何処かに子供心というか、遊び心を持ってるじゃないですか。それこそ、何事にも怖がらずに飛び込んでゆく気持ちのような。そこへわたしは魅力を覚えれば、わたしも、幾つになっても小さかった頃の、目を輝かせ純粋に夢を追い求めていた気持ちは忘れたくないなと思っています。

――心に突き刺さる歌を届ける方って、みなさんピュアな感情を歌詞や歌声にぶつけてきますよね。その素直な気持ちが、胸に刺さるのかなと思います。
安田レイ:そうかも知れないですよね。わたし、よく「大人っぽいね」と言われるんですけど。心の中は、ずっと子供の頃のまま変わらずな面もいろいろありますからね。でも、誰にだってそういう子供心って失うことなくありますよね。そういう気持ちは、これからも忘れることなくいたいなと思います。

「太陽の女神」というテーマ
『Sunny』ジャケット写真
――ジャケットの写真にも、いろんなこだわりがあるんですよね。
安田レイ:「太陽の女神」というテーマでジャケットを作りました。今回はアートディレクターさんも、メイクさんも、スタイリストさんも、ズッと一緒にお仕事をしたいと思っていた女性の方々をわたしが熱烈オファーしました。
まさに女子のパワーで作りあげたジャケットになりました。中でもジャケットのアートワークは、ただ可愛いじゃなく、面白いひねりやちょっとした毒を入れ込めば、衣裳も、普段では着れない女神感を持った洋服だし、オレンジのテーマカラーを軸にした服の中、足元などに指し色としてターコイスブルーも混ぜてみました。
これまではキラキラとしたポップなジャケットが多かった中、今年7月でわたしも5周年を迎えたことから、ちょっと大人な自分を表現しようと思い、モデルさんのようなポージングも含め、いろんな部分でひねりを聞かせたお洒落なジャケットにしています。

――レイさんも、6年目へ突入したということですよね。
安田レイ:そうなんです。ホント、あっと言う間。時間の流れが早すぎてビックリです。

――それだけ充実してるということですよね。
安田レイ:そうなんでしょうね。今回、初めて作詞/作曲の両方をやらせてもらったりと、今でも少しずつですがステップアップし続けているように、これからも自分のカラーをみずから創作した楽曲へ投影しては、発表していきたいなと思っています。とにかくこれからも、びびることなく、どんどん新しいことへチャレンジしていきたいです。

――ありがとうございました!
安田レイ:ありがとうございました。

TEXT:長澤智典
PHOTO:橋本美波
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