8月12日@ベイシア文化ホール(群馬県民会館)

8月12日@ベイシア文化ホール(群馬県民会館)

内田彩、
全国ツアーのファイナル公演に
群馬県ゆるキャラ
“ぐんまちゃん”が登場

内田彩にとって2度目となるソロライブツアー『AYA UCHIDA LIVE TOUR 2018 ~So Happy!!!!!~』の最終公演が、8月12日(日)に地元・群馬県のベイシア文化ホール(群馬県民会館)で開催された。

パシフィコ横浜国立大ホールからスタートし、名古屋、大阪、福岡のライブハウスを巡って故郷の群馬で完結する今回のツアー。2度目とはいえ内田自身の中で本格的な全国ツアーという形では初として位置づけられ、また地元でのライブも初という、初ものづくしの旅でもあり、その終わりには群馬だからこそのハッピーエンドが用意されていた。

パシフィコ横浜と同じホール仕様の遊園地をイメージさせるようなセットの扉から登場した内田は、“群馬県民会館のみなさん、今日はSo Happyな1日にしましょう”という掛け声を合図にツアーファイナルにして初の凱旋公演をスタートさせた。オープニングの「So Happy」では歌詞とリンクするスキップなどを織り交ぜたキュートな振りと共に、足だけでなく心も軽くなる軽快なポップ感が演出される中、曲後半では今回のツアー恒例の「So Happy じゃんけん」を披露。“勝った人は超ハッピーだよ”というのが定番だったのが、この日は“負けた人は超超超ハッピーだよ”というおまけも。実は、後半のMCで明らかにされたのだが、負けた人が勝つじゃんけんのルールは、内田の小学校時代の先生が編み出したもので、郷土愛溢れる仕掛けはその後も随所に用意されていた。

その後、「Holiday」「アップルミント」と続けられたオープニング3曲だけで会場の熱は最高潮に達し、汗の水蒸気なのかスモークなのか判断のつかない会場全体の空気を感じて、内田もMCで“開始3曲ですけど、暑いので、皆さん水分補給を忘れないでね”と、自ら率先して水分補給する場面も。いつもなら客席から“お水おいしい?”の質問が飛び交うはずなのだが、この日は内田が“群馬県民会館に乾杯!”と、自ら音頭をとる形で会場全体が乾杯。“なんかこの空気いいよね”という内田の言葉どおり、そこには“おかえりなさい”にも似た温かな空気が広がっていた。

MCではさらに今回のセットが「So Happy」のジャケット写真撮影が行なわれた群馬県前橋市の遊園地「るなぱあく」がイメージされていることや、今回のツアーで群馬県のゆるキャラ・ぐんまちゃんを全国で探してきたが見つからず、群馬公演限定のツアーTシャツをぐんまちゃんカラーにすることでお客さんをぐんまちゃんに見立てることにしたなどの裏話も披露され、ライブもその流れで「泣きべそパンダはどこへ行った」を起点にするぐんまちゃん探しの旅のパートへと物語の場面を変えていった。

ぐんまちゃんのパペットを手に《私のぐんまちゃん どこへ行ったの》と歌詞をアレンジしながら、《泣いてしまいたいよ》という部分では泣く仕草を見せるなど、セット前のベンチで歌う姿は、待ち合わせ場所に来ないぐんまちゃんを待つ孤独感が表されており、ライブでありながらも演劇的要素も盛り込む内田のエンターテイナーとしての醍醐味を感じることができた。

OKMusic編集部

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