小泉今日子×堤真一×高橋克実、北村
想の日本文学シアター『お蘭、登場』
が開幕

日本文学へのリスペクトを込め、劇作家・北村想とシス・カンパニーが新たな劇世界を創る人気シリーズ「日本文学シアター」のVol.5である『お蘭、登場』の東京公演が2018年6月16日(土)に開幕した。作:北村想、演出:寺十吾、そして出演は小泉今日子、高橋克実、堤真一の三人のみ。
(撮影:宮川舞子 写真提供:シス・カンパニー)
『お蘭、登場』のモチーフは【江戸川乱歩】。大正から昭和にかけて活躍した日本のミステリー界の礎を築いた巨星。その魅力は、エンタテインメント要素に溢れたディープな世界観といえるだろう。ある時はエログロで猟奇的、ある時は妖しげな美女が誘う耽美性。そして、またある時は、小気味良いトリックが痛快に冴え渡る。さらに溌剌と闊歩する少年探偵団が大活躍……と、その作風は実に多彩でスリリングだ。そんな“乱歩テイスト”に彩られ、大胆不敵な七変化で神出鬼没する謎のヒロインこそが小泉演じるお蘭なのである。彼女の繰り出す妖しの技に翻弄されながら、堤真一と高橋克実が演じる名探偵小五郎と目黒警部が舞台狭しと駆け巡る。
STORY
断崖絶壁の濁流に投げ込まれた一輪の花。名探偵小五郎と目黒警部を待ち受けていたのは、神出鬼没の謎の女、お蘭だ。事件あるところに必ずお蘭の影あり。大胆不敵な七変化で小五郎と警部を翻弄する。次々と奇妙な事件が起きるなか、お蘭のターゲットはついに……。果たしてお蘭とは何者なのか。そして、その真の目的とは!?
東京はシアタートラムにて、6月16日(土)~7月16日(月・祝)。また、大阪はサンケイホールブリーゼにて、7月19日(木)~26日(木)にて上演される。
小泉今日子 コメント
3年前の『草枕』は夏目漱石の文学性の中にいる感覚でしたが、今回の江戸川乱歩では、北村想さんが取り上げる作家が違うだけで、こんなに劇文体も変わるのか、という印象を受けました。今回は、乱歩=想さんが三つの“人形”で遊んでいるような雰囲気です。箱の中に入れられた私たち三人のやりとりを見ているうちに、お客様をいつの間にかこの世界に巻き込んでいけたら、と思っています。
堤真一 コメント
「寿歌」以来の北村想さんの作品で、このシリーズには初参加です。推理や謎解きがベースで、僕と克実さんが小泉さんに振り回されながらも追っていく話ですが、裏にきちっとした社会的なテーマがある知的な作品です。乱歩と想さんが合体した言葉を身体になじませて、言葉を遊べる域までもっていきたいと思っています。でも会話も軽快ですし、克実さんが出ているだけで笑えます(笑)。楽しい舞台になりますよ!
高橋克実 コメント
今回はシリーズ3作目の出演です。想さんのこのシリーズで面白いのは、僕たちが知っていそうで知らないテーマを掘り下げて盛り込んでいるところです。今回も、シリアスなテーマを寺十さんが軽やかに楽しく見せてくれています。でも、とにかく見どころは、小泉今日子さんのときめきの七変化でしょう。堤真一さんの名探偵と僕の目黒警部がお蘭に振り回される設定なんですが、僕ら、喜んで翻弄されまくってますから。
(撮影:宮川舞子 写真提供:シス・カンパニー)

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