2年間の集大成を詰め込んだ五年生の
新曲も! 『ミュージカル「忍たま乱
太郎」第9段再演〜忍術学園陥落!夢
のまた夢?!』ゲネプロレポート

池袋サンシャイン劇場にて、『ミュージカル「忍たま乱太郎」第9段再演〜忍術学園陥落!夢のまた夢?!』ゲネプロ公演と囲み取材が行われた。当日は、忍術学園五年生を演じる吉田翔吾、久下恭平、佐藤智広、山木透、栗原大河の5名と、六年生を演じる反橋宗一郎、秋沢健太朗の2名が登壇。再演初日に向けての意気込みを語った。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
尼子騒兵衛原作の漫画『落第忍者乱太郎』をミュージカル化した本作は、2010年度の第1段初演から今年で8年目を迎え、長らく「忍ミュ」の愛称で親しまれている。2016年度の第7段までは、忍術学園六年生が中心のストーリーを展開してきたが、2017年度の第8段より五年生が主人公となり、先輩から後輩へ「忍ミュ」の絆が引き継がれた。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ドクササコのすご腕忍者と、ドクササコのすご腕忍者の部下ら2名の新キャラクターを迎えた第9段の再演となる本公演。その見どころについて、不破雷蔵役の吉田翔吾は、「爆発的に変わっているところは、兵庫水軍の水夫(かこ)のエピソードと曲が一つずつ増えていること」とコメント。原作者の尼子騒兵衛が作詞しているという新曲は、ぜひチェックしたい。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
また、久々知兵助役の山木透は「再演では舞台上のセットに段ができて、それによって演出が変わったり、殺陣も変わったりしたので、その辺りも注目して観てほしい」とのこと。より立体的になった舞台で交わされるアクションシーンも見逃せない。さらに、本作で描けなかった物語がアフターイベントとして上演される。新たな見どころも増えた会場より、ゲネプロ公演の模様をお届けしよう。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
<あらすじ>
平和な忍術学園が、ある日ドクタケ忍者隊の手によって陥落!ドクタケに手を貸すドクササコの忍者たちに、ドクタケ城城主・木野小次郎竹高まで乗り込んできて、忍術学園はドクタケ学園と化してしまう。忍術学園奪還に向け、敵に立ち向かう五年生と六年生。姿の見えない一年生たちはどこへ消えた?!間切と網問も水軍兵法で参戦する。はたして、忍たまたちは忍術学園を取り戻すことができるのか?!
第8段の初演と再演、さらに第9段の初演を経て、チームワークを高めてきた五年生キャストたち。囲み取材では、「第9段の初演を越えます」と意気込んでいた不破雷蔵役の吉田翔吾が、「稽古場で一番声が出ていたのは、5年生じゃないかと思います」と語るように、五年生の活き活きした演技が冒頭から客席を惹きつける。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

「稽古中は『集中する』の意味を込めて、『集ッ!』と言うと、誰かしらが『中ッ!』と返してくれました」と、微笑ましいエピソードを披露したのは久々知兵助役の山木透。その集中力は、それぞれの得意武器を使ったアクションシーンで存分に発揮されていた。和気藹々とした雰囲気の五年生たちだが、アフターイベントでお披露目された新曲「あの時より」について、竹谷八左ヱ門役の栗原大河は、「僕たちがこれまでの忍務で得たものを詰め込んだ、2年間の集大成ともいえる曲なので、歌詞にも注目してほしいです」とコメント。すっかり頼もしくなった五年生の成長について、善法寺伊作役の反橋宗一郎は、「第9段初演の時は、みんなで頑張ってリーダーシップ取ろうか、っていう感じだったんですけど、再演では自然とリーダーシップを取ってくれて、とても心強かったです」と、笑顔で語った。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

五年生の活躍を見守りつつ、先輩としての見せ場も華やかな善法寺伊作と食満留三郎(秋沢健太朗)に加え、兵庫水軍の間切(渡辺貴裕)と網問(小田川颯依)の二人は、綺麗なハモりで新曲を歌い上げる。
軽快なテンポで笑いを誘うのは、第9段から参加となったドクササコのすご腕忍者(藤田遼平)と、その部下(東将司)。敵味方を越えて交流する、すご腕忍者と福富しんべヱ(阿部カノン※木村皐誠とWキャスト)の友情には癒される。稗田八方斎(幹山恭市)率いるキャプテン達魔鬼(高橋光)とドクタケ城の忍者隊(壱:小笠原竜哉、弐:寺本翔悟、参:北村海、肆:青島誠哉、伍:中村利裕、陸:開沼豊)は、ギャグシーンを連発しながらも、殺陣やアクロバットで戦闘シーンの迫力を盛り上げた。ドクタケ城城主の木野小次郎竹高(進藤学)が五年生を振り回すダンスシーンも、強烈な印象を残す。
土井半助(土井一海)や山田伝蔵(今井靖彦)の、教師陣による女装シーンや、猪名寺乱太郎(福長里恩※西口青翔とWキャスト)、摂津のきり丸(北川凛 ※下松谷嘉音とWキャスト)、福富しんべヱら一年生トリオの愛らしい姿にも注目したい。全員集合で歌う終盤では、観客も一緒になって歌えるお馴染みのナンバーもあり、「忍たまファミリー」の一員となって楽しめる時間となっている。
囲み会見キャストコメント
久下恭平(鉢屋三郎役)
一年ぶりのサンシャインで、同じキャストでまたお芝居ができることが楽しみです。ようやく初日が来た!という感じで、やりたくてやりたくて、たまりませんでした。舞台上で、僕たちが生きている姿をお客様に見届けていただきたいです。
栗原大河(竹谷八左ヱ門役)
再演の前にはファン感謝祭もあって、この(八左ヱ門)格好で皆様の前に立つことがすごく多い一年だなと感じております。最後まで八左ヱ門として生き抜いて、全力でお客様を楽しませられたらなと思います。
秋沢健太朗(食満留三郎役)
「忍ミュ」を見ると、なぜか僕は元気になってしまうんです。わかりやすいし、はっきりしてるし。観に来ていただく方が元気になってもらえるような作品になっていると思います!
反橋宗一郎(善法寺伊作役)
サンシャイン劇場は、僕が第7段ではじめて舞台に立った場所なので、そこに新しい留三郎と5年生と共に立っているいうことが感慨深いです。再演に出ていない「忍たまファミリー」の分まで、信頼できるみんなと駆け抜けたいと思います。
山木透(久々知兵助役)
第8段でサンシャインに立って一年経ちましたが、今回セットが変わったことで、こんなにも景色が変わるのかと思うくらい、新鮮な気持ちでやらせて頂いています。サンシャイン劇場と、みなさんの脳裏に爪痕を残すつもりで真剣にやっています!
佐藤智広(尾浜勘右衛門役)
6月は雨でジメジメしてるんですけども、本公演を観た後に「スカッ!」とした気持ちで帰れるんじゃないかと自負しております。みなさん、「スカッ!」とさせにいきますので、「スカッ!」として帰ってください!
吉田翔吾(不破雷蔵役)
第9段初演を越えるということを一心に、みんなで稽古を続けてきたので、それを初日にぶつけたいと思っています。(第9段)初演と変わらず同じキャストで演じられるということに、とても喜びを感じております。囲み取材が終わったら、すぐに美味しいお弁当を食べて、よく寝て、初日に備えたいと思っております!

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