『まんが 知ってはいけない消えた有名人の謎』(コアコミックス362)[コミック]

『まんが 知ってはいけない消えた有名人の謎』(コアコミックス362)[コミック]

《後編》セミヌードに消息不明…ブー
ムに翻弄された女性アーティスト

小説や絵本を執筆する多才な相川七瀬

 R&Bとはジャンルは違うが、相川七瀬も浮き沈みが激しい。1995年11月8日、織田哲郎プロデュースによるシングル『夢見る少女じゃいられない』でデビューした彼女は、それまでになかったダークなロック少女というキャラがロックファンのハートを鷲づかみにし、1996年7月3日発売のファーストアルバム『Red』は270万枚を超すヒットを記録。
 もともと自分で曲を作るタイプではなかったが、第2期相川七瀬と銘打って、トレードマークだった赤いロングヘアーをショートにして金髪にするなど、イメージ戦略には長けていた。
 2001年に結婚し出産すると、以前ほどのペースでのリリースはなくなったものの、それでも彼女のバイタリティは途切れることなく、第2子を妊娠した9ヵ月の時にライブをして医者に叱られるなどしている。
 現在では恋愛小説や絵本を執筆したり、カラーセラピストとして活動するなど、その創作意欲はとどまるところを知らないよう。2012年には第3子を出産。2013年はソロとして4年ぶりとなるアルバムをリリースした。 一時期は希少価値があったハーフ系歌手も今では完全にインフレ状態だ。安良城紅は「全日本国民的美少女コンテスト」の入賞者を中心に結成された「美少女クラブ31」出身で、2004年6月9日にシングル『Harmony』でデビュー。
 沖縄出身のエキゾチックな美貌と上智大学国際教養学部に通うほどのバイリンガルな語学力を持つ超大型新人として登場したが、ブレイクには至らなかった。デビューから3年間、単独ライブがなかったという事実に何よりもその不遇な日々が表れている。  2008年11月から名義をBENIに変え、ヒップホップ系に方向転換。翌年には大学も卒業し、歌手活動に専念できるようになった。遅咲きのブレイクを期待したいものである。 このように様々な浮き沈みを経験している女性アーティストたちは多いが、継続している限りはまた光が当たる日が来るかもしれない。女性アーティストの宿命であるが、結婚や出産などで辞めずに頑張ってほしい。また、我々は売れている時こそ幸せなのかと勘違いしてしまうが、本人たちにしてみればそうではないことも多い。プレッシャーも少なく、自分のやりたいことをやっている時が一番充実しているのかもしれない。今後も彼女たちの表現活動に注目していきたい。(文・編集部)オススメコミック:『まんが 知ってはいけない消えた有名人の謎』(コアコミックス362)[コミック]

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