クリープハイプ4年ぶりの武道館公演
オフィシャルレポ到着 新アルバムと
ツアー開催も発表に

昨日・5月11日、日本武道館にて行われたワンマン公演『クリープハイプのすべて』のオフィシャルレポートが到着した。
まずは、オープニング映像でいきなりフロアを爆笑の渦に引き込む。小川幸慈(Gt.)、長谷川カオナシ(Ba.)、小泉拓(Dr.)が現れ、やや時間を置いて尾崎世界観(Vo. & Gt.)が登場すると、さらに大きな歓声が沸き起こった。
ライブは「ねがいり」でスタート。インディーズ時代の1stミニアルバム『ねがいり』の1曲目に置かれた曲で、クリープハイプにとってはじまりの曲。会場を穏やかな雰囲気が包んでいく。2曲目は「寝癖」。ユニバーサル・シグマへのレーベル移籍第一弾シングルとして発表された曲であり、4年前の日本武道館2days公演にて、1日目のアンコールで初披露された曲でもある。あれから4年。人気曲として定着したこの曲を穏やかに歌い出せたことで、本当の意味で、ようやく彼らの日本武道館公演が始まったと言えるのかもしれない。
「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」「オレンジ」「左耳」「ABCDC」など初期の代表曲を続けると、会場の熱は勢いを増していく。前半のハイライトは、おそらく「鬼」からの流れでライブ初披露された「おばけでいいからはやくきて」だったろう。NHK『みんなのうた』2月〜3月オンエア曲として書き下ろされた曲で、スカのビートと軽快なギターリフ、優しさと哀しさを感じさせるメロディが印象的。さらに中盤では「ボーイズENDガールズ」を挟み、その後に演奏された「大丈夫」と「明日はどっちだ」では、尾崎のルーツのひとつである高知の風景が後方のスクリーンに映し出された。
「ヒット曲を連発してとどめを刺します」という尾崎の言葉通り、「イノチミジカシコイセヨオトメ」で始まった後半は、「ラブホテル」「憂、燦々」「社会の窓」など過去の名曲をたて続けてに披露。もちろん「HE IS MINE」では、1万人超えの「SEXしよう」という声が超満員の日本武道館に響き渡った。そしてその欲望は、映画『帝一の國』の主題歌となった「イト」でカタルシスを迎えることになった。
本編ラストは、FM802 ✕ TSUTAYA ACCESS! キャンペーンソングとして尾崎が書き下ろした「栞」。あいみょん、片岡健太(sumika)、GEN(04 Limited Sazabys)、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)、スガシカオに尾崎世界観を加えた5人が歌うこの曲は、4月22日にYouTubeで公開されてから、たった2週間で220万回以上再生されている。この短い期間で、しかも大阪のラジオ局でしか流れていないに曲もかかわらず、誰もがこの曲を待っていたといわんばかりの盛り上がり。すでに東京においても“みんなのうた”になっているというわけだ。会場が割れそうなほどの歓声のなか、前方から吹き出された紙吹雪が上空をひらひらと舞い、大きなサクラが日本武道館の地面に咲いた。
アンコールは、ライブでほとんど演奏したことのないショートソング「なぎら」でスタート。さらに、9月に2年ぶりのアルバムがリリースがされること、10月より全国22カ所のライブハウスツアーが開催されることも発表され、大歓声のなか、「二十九、三十」で締めた。
それでもアンコールは鳴り止まない。再々登場し、「ふるさとを代表するバンドでありたい」と「愛の標識」を披露。長い長い拍手のなか、最後は4人で手を組んで挨拶。インディーズ時代の曲から超レア曲、最新曲まで、アンコール含め全27曲。まさに『クリープハイプのすべて』と呼ぶにふさわしい公演だった。
なお、終演後には、オフィシャルサイトと会員限定サイト『クリープハイプモバイル』がリニューアルされた。
取材・文=山田宗太朗

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