joji / yeah right 「fuck up my li
fe」――感傷的なサウンド、リリック
が胸を締め付ける。大阪出身、〈88r
ising〉所属のSSWが新曲を発表

大阪出身、現在はNYを拠点とするSSW、jojiが新曲「yeah right」のMVを公開しました。

jojiことGeorge Millerは元々Filthy Frank、Pink Guyなどのキャラクターを演じ、コミカルな動画を中心に投稿していたいわゆるYouTuberとしても活動しており、彼のチャンネル「TVFilthyFrank」は578万人もの登録者を誇るなど、ワールドワイドな人気を獲得していたことが伺えます。

しかし、彼は一連のコメディ的な活動に 正式に終止符を打ち(https://pigeonsandplanes.com/news/2017/12/joji-quits-pink-guy-filthy-frank-comedy) 、現在では「自分そのもの」だという音楽名義jojiでの活動を本格化。
Rich ChiggaやKeith Apeなどをいち早くフックアップし、彼らの作品のリリースやMV制作も行う〈88rising〉から、いくつかのシングルとデビューEP『n Tongues』を2017年にリリースし、大きな注目を集めました(今年2月には同作にリミックスを加えたデラックス版もリリース)。ちなみに、実はその前にPink Guy名義でも 同レーベルから作品をリリースしています(https://open.spotify.com/album/3l5PdpQHvUOXlq1w9PftPu?si=cpx2vgZbRWeC5hvU8Hcq8Q) 。

そんな彼の久方ぶりの新曲は、ノスタルジックな映像で構成されたMV同様、センチメンタリズムを強烈に感じさせる一曲。ビートもシンプルながら、随所に配置されたボイス・サンプルや薄っすらと鳴り響くギターが涙腺を刺激します。
「I’ma fuck up my life」(おれは自分自身の人生を壊す)
「We gon’ party all night / She don’t care if I die」(おれたちは夜通しパーティをする/彼女はおれが死のうが気にしない)

といった、リリックの前半はどこか若さ故の過ちや、過ぎ去った痛切を振り返るような内容となっており、jojiの元々の声質と深いリバーヴが絡むことで、より一層エモーショナルに聴く者の胸を締め付けます。

彼は Billboardのインタビュー(https://www.billboard.com/articles/columns/hip-hop/8061822/joji-interview-will-he-filthy-frank) にて、前述のYouTuberとしての活動を辞めたことについて、「自然に年を重ねるにつれて、ユーモアであることに疲れてきたんだ。人々の味覚も、ユーモアも変化する」とコメントしています。また、同時に酒に溺れるようになったこと、結局お金を失ったことも明かしており、そういった諸々のバックグラウンドを知った上で本楽曲を聴くと、さらにグッとくるものを感じてしまいます。

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