【インタビュー】EXILE THE SECOND、
ニューALは「一緒に旅をしている感覚
で聴いてもらいたい」

EXILE THE SECONDが3月28日に約1年ぶりのオリジナルニューアルバム『Highway Star』をリリースする。
本作は“さらなる先を目指しハイウェイを突き進む”というテーマのもと制作されたもの。昨年10月末からスタートした全国ツアー<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>を通して成長を重ねた彼らが目指す“さらなる先”とはどんなものなのか。このインタビューから感じ取って欲しい。
  ◆  ◆  ◆
■未来を想像しながら楽しんでもらえる作品になった
――まずは前アルバム『BORN TO BE WILD』から今作までの流れを振り返らせてください。2017年6月に「Summer Lover」、続いて9月に「Route 66」をリリースした後、全国ツアーを経て今作という流れでした。
黒木啓司:まず「Summer Lover」に関しては、自分の意見を強く反映してもらった曲なんです。というのも、前回のツアー<“WILD WILD WARRIORS”>の幕張メッセ公演でTAKAHIROくんを迎えて「Together」を披露した時に、EXILE THE SECONDにもこういう楽曲が欲しいと思って。EXILE THE SECONDらしいカッコよさを提示するだけではなく、エンタテインメントとして振り幅やバランスは大切だな、と。実際、ライヴでも盛り上がりますし、お客さんも歌詞を口ずさんでくれています。EXILE THE SECONDとして今までやってこなかった楽曲に挑戦できたのは、とても意味があったと思います。
EXILE NESMITH:その後に「Route 66」という凄くコンセプトの強い楽曲と出合えたのも、いい流れだったと思います。当時すでに2018年のEXILE再始動に関する具体的な話が進んでいたこともあり、この『Highway Star』というアルバムタイトルは今年のEXILEのツアータイトル<STAR OF WISH>とつながっていたりもする。出あうべき楽曲と出あってでき上がったアルバムですし、未来を想像しながら楽しんでもらえる作品になったと思います。
▲橘ケンチ


――『Highway Star』というタイトル自体にはどんな想いが込められているのでしょうか?
橘ケンチ:EXILE THE SECONDは、いろんなものをオマージュしながら自分たちの色に染めていくような表現も特徴のひとつだと思うんです。この『Highway Star』というタイトルは、ハードロックバンド・DEEP PURPLEの名曲と同名で、ロック色が強い今回のアルバムにハマると思ったのと、もともと「Route 66」の歌詞の中に入っているワードでもある。さっきNESMITHが言った通り、今年のEXILEのツアータイトル<STAR OF WISH>につながっていたり、この6人がハイウェイを突っ走っていくようなイメージも、今のEXILE THE SECONDにぴったりだと思っています。
――そんな3rdアルバム『Highway Star』ですが、どのような青写真を描いて制作に入ったのでしょうか?
EXILE SHOKICHI:全国ツアー<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>をイメージして作ったアルバムと言っても過言ではないです。ライヴを意識しながら制作した楽曲がほとんどですが、もちろん今回のツアーからのフィードバックを受けてでき上がった楽曲もあります。
――アルバムの先行シングルとしてリリースされた「アカシア」について教えてください。
EXILE SHOKICHI:前シングルの「Route 66」は、ロックンロール、ポップス、HIP HOPなど、いろんなジャンルをミックスアップしてEXILE THE SECONDオリジナルの楽曲を作ろうと思って制作していきました。そういうオリジナリティを表現することは、凄く意味のあることだなと感じたんです。そこから次はちょっとレゲエのテイストを取り入れてみたいと考えました。自分たちのライヴで表現しているセクシーなパートはEXILE THE SECONDのひとつの強みにもなっているので、そこにもアプローチできる楽曲にしたかったんです。それにレゲエというアプローチは、今までEXILE TRIBEの中でも挑戦していなかった部分でもあったんですね。もちろん今回もレゲエとJ-POP、そしてR&Bのメロディラインを取り入れているので、ジャンルを限定しないEXILE THE SECONDオリジナルの楽曲ができたと思っています。ミュージックビデオやジャケットなどのアートワークでも、今のEXILE THE SECONDにハマる表現ができたんじゃないかなと思います。
――危険な恋と葛藤を描いた大人のラヴストーリーを表現できるのも、EXILE THE SECONDらしさですよね。
EXILE SHOKICHI:そうですね、今まで派手な曲は結構やってきましたし、キャッチーな曲もやってきたのでそういった表現にも臨めたんだと思います。タイトルの「アカシア」って、“秘密の恋”という花言葉を持っているんです。秘密の恋…、EXILE THE SECONDはそんな危険なゾーンにも食い込んでいこうかなと(笑)。
EXILE NESMITH:おぉ~、チャレンジするね。
EXILE SHOKICHI:はい、チャレンジです!
▲EXILE NESMITH


――EXILE NESMITHさんは、今作「アカシア」をどのような楽曲だと感じていますか?


EXILE NESMITH:今の自分たちだから表現できる歌詞の世界観やパフォーマンスを提示できた楽曲だと思っています。ミュージックビデオもかなり攻めた内容になっていて、メンバーそれぞれが女性と絡むシーンがあったり。そういった表現ができることも、EXILE THE SECONDの武器であり、この2年間の活動の中で発見できた魅力だと思っています。
EXILE SHOKICHI:凄く意味深な言葉がたくさん散りばめられているので、しっかりとリリックも読んで欲しいですね。そして「アカシア」と「花鳥風月」という曲同士のつながりも楽しんでいただきたいです。
――パフォーマーの視点では、今作「アカシア」をどのような楽曲だと感じましたか?


EXILE AKIRA:今の僕たちだからこそ表現できる音楽性やパフォーマンス、等身大の色気が表現できた楽曲だと思います。「アカシア」にはレゲエのテイストが入っているんですけど、曲調は違いますがEXILEの「Ti Amo」を彷彿させるような、ちょっと切ないメロディも印象的でした。きっと1年前では、この楽曲は作れなかったんじゃないかなと思います。今までの経験などいろんなものが点でつながって線となって、この「アカシア」に辿り着いたと思っています。
EXILE TETSUYA:パフォーマンスはレゲエのコレオグラファーの周平さんとSAYAKAさんとセッションしながら作ったので、今まで経験したことのない音の取り方や身体の使い方にも挑戦しています。先行シングルとして発売した「アカシア」のカップリング曲で「WON’T BE LONG」のレゲエ・カバーをさせてもらったんですが、そこでも周平さんとSAYAKAさんに振りつけをお願いしたんです。めちゃくちゃいいヴァイブスでしたし、レゲエの世界でダンスと向き合っている方たちなので、凄く勉強になりました。
――レコーディングの際に意識したことや新たな挑戦になったことがあれば教えてください。
EXILE NESMITH:男性と女性の関係性が見えるような歌い方というのは意識しました。


EXILE SHOKICHI:あとは、オリジナリティを失わないこと。自分の声を客観的にプロデュースしながら、淡々と歌わないように気をつけました。息使いや声の終わりとか、そういった細かい部分にも情熱が伝わるようにエモーショナルな表現を心がけました。
▲EXILE SHOKICHI


――ミュージックビデオの見どころは?
橘ケンチ:今回のミュージックビデオは、ひとりの女性をメンバー6人で取り合うという、ちょっと危険な恋を彷彿とさせている内容です。ダンスシーンよりもイメージシーンが多くて、女性との関係性をメンバーそれぞれのキャラを出しながら撮っていきました。今までのEXILE THE SECONDはパーティ・チューンやHIP HOPテイストの印象が強かったと思うんですけど、僕たちがライヴで培ってきた等身大のセクシーさを、今回やっと作品として表現できた感じですね。
黒木啓司:EXILE THE SECONDのライヴを、ファンの方が自然発生的に18禁ライヴと呼んで盛り上がってくれているんですが、やっぱりキスをするかしないかの瀬戸際だったり、触るか触らないかのギリギリのところが一番ドキドキするじゃないですか。今回のミュージックビデオでは、そんなギリギリのラインを攻めた映像が詰まっています。
EXILE AKIRA:EXILE TRIBEの中でも女性のパフォーマーやモデルとの表現が多くなってきている今、ただのカッコつけや見せつけ、お飾りとして女性を起用するのではなく、作品に不可欠な人物として描きたかったんです。決してチープなセクシーさではなく、表現したかったのは様々な恋愛のカタチ。6人それぞれが、ひとりの女性に対してまったく異なるアプローチをしています。僕は愛おしい男女のアプローチ表現とは真逆で、女性を突き離すような表現をしています。同じ人間同士、愛し合った者同士だからこそ芽生える嫉妬。許せない、許されないけれど、愛してしまう。そんな揺れる心情を自分のパートでは表現しています。6人のバランスを見た上での自分なりの愛情表現を「アカシア」の世界観から膨らませました。
――続いてはアルバムの全曲解説をお願いしたいと思います。
■アルバムタイトルの『Highway Star』は「Route66」からインスピレーションを受けた
――収録曲順に、まずは全国ツアー<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>のキックオフ・シングルとなった「Route66」から解説をお願いします。
EXILE SHOKICHI:どの会場で披露してもお客さんの盛り上がり方が最高ですし、ツアーの色づけができる楽曲になっていると思います。ツアーのキックオフ・シングルとしてリリースした楽曲にふさわしく、今のEXILE THE SECONDを象徴する楽曲です。アルバムタイトルの『Highway Star』がこの曲からインスピレーションを受けたのもあって、1曲目は「Route66」という構成は早い段階から決めていました。
――2曲目に収録された先行シングル「アカシア」については先ほど詳しくうかがっているので、3曲目に収録されたアルバム初収録曲「花鳥風月」については?
EXILE NESMITH:今までにないスタイルの楽曲ですね。和のテイストも洋のテイストもあるので、ジャンルでくくるのが難しいかもしれません。僕がこの曲を聴いたり、歌詞を読んで一番印象的だったのは、日本の風景や色といった彩りが華やかに描かれているところなんです。SHOKICHIが書く歌詞の中でも、日本語のすばらしい音や響きが上手に描かれていて、言葉が持つ意味の深いところに迫っている楽曲だと思います。歌っていても聴いていても、凄く心地のいい曲ですね。大人の恋心を歌った曲ではあるんですけど、描かれているのは凄く淡い想い。なかなか言葉にはできないけれど、自分の中には芯として強く持っている想いが、広がる情景とともに描かれている楽曲だと思います。
▲黒木啓司


――4曲目の「Summer Lover」は、昨年6月にリリースされたEXILE THE SECONDの夏曲として、様々な場所で耳にした楽曲でしたね。
黒木啓司:2016年にリリースした「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」が、いろんな夏フェスに出演させていただいた中でサマーチューンとして光る1曲に育ったのをきっかけに、ライヴを盛り上げるもうひとつの夏曲として、EXILE THE SECOND流のJ-POPを表現した楽曲になっています。前回ツアーを通してもっと親しみを感じてもらえるような存在でありたいと思うようになり、シングルの候補曲を選曲する時にもそういうイメージに近いサウンドを意識して選んでいきました。サビの「サマラバ」というフレーズに合わせたキャッチーな振りは、ファンのみなさんと楽しめる踊りなのですが、まさか世界中に広がるとは思っていなかったので、驚きとともに嬉しい気持ちでいっぱいです。リリースは昨年なんですけど、まだまだ伸び代のある楽曲だなって感じています。「Summer Lover」で今年も夏を感じてください。
――続いて5曲目に収録されたアルバム初収録曲「POW!」は、どんなイメージで制作した楽曲なのでしょうか?
橘ケンチ:二代目「Going Crazy」みたいな、そんなイメージで作った曲です。1年中、季節に関係なく盛り上がれるパーティソングですね。作詞はDOBERMAN INFINITYのP-CHOさんとSHOKICHIがディスカッションしながら作っていったんですけど、DOBERMAN INFINITYのメンバーと僕らは世代や聴いてきた音楽が近いので、めちゃくゃちゃ信頼できるしクオリティも高い。これからEXILE THE SECONDのライヴで大盛り上がりする1曲に育てていきたいと思っています。
――6曲目に収録された「Sex Me Up feat. DEEP」は、インタールード的な1曲です。


EXILE SHOKICHI:はい。7曲目の「Body」の前に、90年代R&Bのコーラスが入ったインタールードが欲しいよねという話になって、DEEPと一緒にスタジオに入ってコーラスを積んで作っていきました。ちょうど全国ツアー<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>にDEEPが帯同することが決まっていたので、ツアーでも披露したいねという話はしていました。自分とDEEPは同世代でオーディションも一緒だったので、そんな関係性もあって凄く思い入れの強い1曲です。一緒にスタジオに入ったのは久しぶりだったんですけど、お互いをリスペクトしながら歩み寄って作り上げていく流れが凄く刺激的でした。
▲EXILE TETSUYA


――そんな「Sex Me Up feat. DEEP」に続く「Body」は、「Summer Lover」のカップリング曲としてリリースされた楽曲でした。
EXILE TETSUYA:夏シングルを作ろうという話になって、「Summer Lover」のカップリングには夏のバラードが欲しいよねということでできあがった楽曲です。90年代の古きよきR&Bテイストの楽曲なので、踊っていて凄く気持ちがいいんです。個人的に言えば、一番得意なジャンルのビート感やBPMでもあります。振りつけはSHAUN EVARISTO(ショーン・エバリスト)がやってくれているんですけど、90年代を熟知している彼と90年代のダンスが好きな僕たちの気持ちがミックスされて、いい感じのパフォーマンスが作れたと思っています。セクシーな雰囲気なのでライヴで披露すると女性ファンのみなさんから歓声が上がる曲ではあるんですけど、僕らの得意とした等身大の表現をじっくり見てもらえる楽曲でもあると思います。なので、そんな視点でも楽しんでいただきたいです。
――8曲目に収録されたアルバム初収録曲「HEROES」は、人気ゲーム『ガンダムヒーローズ』の主題歌に起用された楽曲ですよね?
橘ケンチ:はい。でも実はEXILE THE SECONDとして、以前から温めていた楽曲で、本格始動した2年前からデモ曲として持っていたんです。スケール感が大きくて、メロディや曲自体がキャッチーなので、一番ベストなタイミングでリリースしたいと思っていたんですが、そんな時にゲーム『ガンダムヒーローズ』さんとのタイアップの話をいただいて、タイトル含めてぴったりだねということで主題歌に起用していただきました。「受け継いだ力で新時代の強さで」という歌詞があったり、EXILE THE SECONDのマインドや想いも表現しつつ、ガンダムの世界観にもしっかりマッチして共感してもらえるような歌詞をSHOKICHIが書いてくれました。シングル曲としても十分リリースできるレベルの楽曲に仕上がったと思います。
――9曲目に収録されたアルバム初収録曲「日昇る光に~Pray for Now~」は、黒木啓司さんによるディレクションで完成した楽曲なんですよね?
黒木啓司:せっかくいただいたチャンスだったので、最後まで自分の感覚にこだわってこの曲をディレクションしました。僕自身、野球一色で青春時代を過ごしましたし、今はいろんなジャンルの選手と出会う機会もあり、スポーツに対する熱い想いはずっと持っていました。なので、スポーツをされている方が試合の前に聴いたら心が奮い立つ、EXILEの「24karats」のような楽曲をEXILE THE SECONDにも欲しいと思ったんです。そんな僕の想いをこの「日昇る光に~Pray for Now~」で実現することができました。どんな楽曲にするべきか、作詞を手がけたSHOKICHIとディスカッションを重ねながら、イチから作り上げていきました。歌詞には、一瞬に懸ける力、大和魂が宿るような言葉が紡がれています。トラック制作にも参加してアイディアを伝えて反映してもらったり、レコーディングやTD作業にも立ち合いました。曲の構成はもちろん、歌った後の「ハッ」とか歌う前の「フッ」という息づかいまで、リスナーの立場になって感動するかどうかを基準に何度もリクエストして作り上げた楽曲です。ぜひ聴いていただきたいですね。


黒木啓司「せっかくいただいたチャンスだったので、最後まで自分の感覚にこだわってこの曲をディレクションしました。僕自身、野球一色で青春時代を過ごしましたし、今はいろんなジャンルの選手と出会う機会もあり、スポーツに対する熱い想いはずっと持っていました。なので、スポーツをされている方が試合の前に聴いたら心が奮い立つ、EXILEの「24karats」のような楽曲をEXILE THE SECONDにも欲しいと思ったんです。そんな僕の想いをこの「日昇る光に~Pray for Now~」で実現することができました。どんな楽曲にするべきか、作詞を手がけたSHOKICHIとディスカッションを重ねながら、イチから作り上げていきました。歌詞には、一瞬に懸ける力、大和魂が宿るような言葉が紡がれています。トラック制作にも参加してアイディアを伝えて反映してもらったり、レコーディングやTD作業にも立ち合いました。曲の構成はもちろん、歌った後の「ハッ」とか歌う前の「フッ」という息づかいまで、リスナーの立場になって感動するかどうかを基準に何度もリクエストして作り上げた楽曲です。ぜひ聴いていただきたいですね。
――10曲目に収録されたアルバム初収録曲「Back 2U」は、EXILE SHOKICHIさんのソロ曲です。どんな想いで制作していった楽曲なのでしょうか?
EXILE SHOKICHI:前作に収録したソロ曲はテンポ感のある耳馴染みのいい楽曲だったので、今作ではもうちょっと自分のドープでコアな部分をお見せできたらという想いでこういう曲調にしました。歌詞は愛しすぎて歪んでしまった愛がテーマになっています。愛しすぎて押しつけな愛になってしまったり、自分よがりな愛になってしまったりするケースってあると思う。そういうドロドロしたテーマを濃厚なR&Bで表現した楽曲。たまにはダークなEXILE SHOKICHIを演じてみるのもいいかなと思って制作しました。
――11曲目に収録されたアルバム初収録曲「Young Forever」は、どのような世界観の楽曲でしょうか。
EXILE NESMITH:主人公はピュアな恋心を持っている男の子。「これがこれが恋だと切なさが教えてくれた」という歌詞にも初々しさを感じますよね。歌詞を見て「ああ、わかる!」とか、自分の経験と照らし合わせて楽しんでもらえるような楽曲だと思います。曲調も2000年代くらいのR&Bを感じさせるので、ちょっとした懐かしさも感じていただけると思います。個人的には、それこそ二代目J Soul Brothersの頃に歌っていたようなテイストとメロディだなという印象もありました。僕らの世代だからこそ今もリアリティを持って歌える曲調であり、さらに自分たちが経験してきた過去の恋心を今の年齢になって歌えていることが、この曲のポイントだと思います。
――12曲目に収録されたアルバム初収録曲「On My Way」ですが、この曲ではEXILE TETSUYAさんがカホンで参加しているそうですね。
EXILE TETSUYA:今年の始めにSHOKICHIから「よかったらこの曲でカホンを叩けます?」と打診があったんです。今まで僕が楽器に触れることはなかったんですけど、タップをやっているせいかSHOKICHIの中では打楽器のイメージがあったんでしょうね(笑)。自分としてもDANCE EARTH PARTYを通じてカホンは親しみのある打楽器だったので、せっかくなのでチャレンジしてみることにしました。まず楽器屋さんでカホンを買ってきて毎日練習しました。僕も初めての挑戦だったので、「On My Way」はアルバムの中でも特に思い入れがあります。歌詞については、それぞれの人生と照らし合わせた表現や、今後のEXILEにつながる想いなど、今の僕たちの想いがたくさん詰まっています。今作がリリースされる3月末に、卒業など人生の分岐点を迎える方も多いと思うので、そういった何かが変化する瞬間に聴きたくなる曲の1曲として、この「On My Way」を添えていただけたら嬉しいです。
▲EXILE AKIRA


――13曲目に収録された「Last Goodbye」は、「Route 66」のカップリング曲でした。アルバムに収録されることで、改めてリスナーにどんな風に聴いて欲しいですか?
EXILE AKIRA:それぞれの道があって、希望があって、そこに向かって進んでいくから別れがある。そんな世界観を歌った楽曲です。別れの曲ではあるんですけど、個人的には思い出を共有してきた仲間とまた次のステージに行こうという、前向きな意味合いにも感じられる楽曲だと思っています。全国ツアーでも印象的な場面で「Last Goodbye」を披露しているので、<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>というライヴの旅を思い出してもらえる1曲になっているのではないでしょうか。僕たちにとって節目となる今作を締めくくる楽曲としても、EXILE THE SECONDの作品の中でひとつ大きなピリオドを打つ楽曲に育ってくれたと思っています。
■EXILE THE SECONDで培ったものをEXILEに反映していきたい
――ここまで全13曲を解説していただき、今作を振り返っていただきました。アルバムの流れを含めてどのような作品に仕上がったと実感していますか?
橘ケンチ:アルバムを象徴するロック・テイストの「Route 66」から始まって、「Last Goodbye」で終わる構成は制作当初からイメージできていました。その中で本当にバラエティに富んだ、EXILE THE SECONDの振り幅の広さを提示できたアルバムになったんじゃないかなと思います。
EXILE TETSUYA:レゲエ・テイストなセクシーな楽曲もあれば、オーソドックスなアゲアゲ曲もあって、本格始動から2年経ってようやくEXILE THE SECONDの集大成をお見せする作品が作れたと実感しています。それはSHOKICHIが日々努力して音楽マンとしての才能を広げていったことが、やっぱり大きかったと思います。
EXILE SHOKICHI:ありがとうございます!これは個人的な感想ですが、今のEXILE THE SECONDの等身大を表現できた「On My Way」が作れたことが、今作のひとつのポイントになったと思います。サビで「まだまだ夢の途中」と歌っているので、この曲を聴いて今のEXILE THE SECONDを感じて欲しいです。
黒木啓司:EXILEの再始動を前に、EXILE THE SECONDの集大成となるアルバムが作れたと思っています。この作品を引っさげてEXILEのツアーに乗り込んで行きますし、このアルバムが僕たちの今持っている力でもあります。これまでも僕たちは磨けば光る曲をたくさん作ってきたので、ファンの方たちにも曲を掘って磨いていって欲しいですね。メジャーもアンダーグラウンドも関係なくなっているこの時代で、その両方に通じることをやれているグループが、僕たちEXILE THE SECONDだと思っています。
――今年はEXILEの再始動が決定しています。EXILE THE SECONDとして活動してきたことを、どのようにフィードバックしたいと考えていますか?
EXILE TETSUYA:2015年のEXILEツアー<“AMAZING WORLD”>から3年を経て改めて感じたことは、やっぱりEXILEありきのEXILE THE SECONDだということ。2017年の終わりにEXILEのメンバー会議をやった時、凄くワクワクしたんですよね。個人的にではありますが、客観的に見渡した時に「ああ、TVで観る人たちだ」というような感覚でした(笑)。みんながそれぞれのグループで切磋琢磨して輝きを増していった証拠だと思います。僕たちEXILE THE SECONDは、年長グループとしてEXILEを引っ張り、支えていかなければいけない存在でもあります。若いアイデンティティを引っ張り上げて、自分たちが持てる力をすべてを出し切りたいと思っています。
EXILE AKIRA:この2年でEXILE THE SECONDとして培ってきたものは、EXILEにとっても凄く大きなことになるんじゃないかなと思っています。EXILEは僕にとっても夢を実現させてくれる大きな存在で、大きな船でもあります。その点、EXILE THE SECONDは現実とひたすら向き合い、生身ひとつで勝負しているような感覚があって、6人が一丸となって道を切り拓いてきたことは絶対に大きな肥やしになっていると思うんです。僕たち6人が築き上げてきた新たなエンタテインメントは、EXILEの未来やこれからの可能性を築き上げていくには不可欠なはず。ここからまたみんなで一丸となって、面白いものを作り上げていきたいと思っています。EXILEメンバーでありながら、“RoadtoEXILE”の志で2018年を盛り上げたいと思います。
黒木啓司:EXILEのツアーも3年ぶりですし、自分自身のキャリアを考えた時にパフォーマーとしても集大成を見せていくような段階に入るのかなと思っています。1ステージずつを噛み締めながら、EXILE THE SECONDで培ったものをEXILEに反映していきたいです。それぞれの活動でパワーアップしたEXILEメンバーが、日本を盛り上げるというひとつの想いの元で3年ぶりに集結します。昔、EXILE ATSUSHIくんが言っていたように、EXILEオールスターの形が見られると思います。
――3rdアルバム以降、EXILE本体の始動もありますが、EXILE THE SECONDとしての今後の予定についても聞かせてください。
橘ケンチ:5月に幕張でファイナルを迎えるまでツアーは続くので、そこまでEXILE THE SECONDとしてはフル稼働していきます。その後はEXILEの活動へとつながっていきますが、その中でもEXILE THE SECONDの形、立ち位置というものを模索していきたいと思っています。
――EXILEのドームツアーでも、EXILE THE SECONDの姿が見られるということでしょうか?
橘ケンチ:かもしれません。
EXILE NESMITH:可能性はあります。
EXILE AKIRA:いや、絶対に見せます!
橘ケンチ:濁しゼロ(笑)。
EXILE AKIRA:じゃないと意味ないですから。爪痕を残しますよ(笑)。
――最後に、最新アルバムを楽しみに待ってくれていたファンのみなさんにメッセージをお願いします。
EXILE AKIRA:まずは感謝しかありません。いつも応援してくださり、本当にありがとうございます!僕たちもこのアルバムを聴いていると、全国ツアー<“ROUTE 6・6”>のいろんな場面を思い出します。もちろん新しい楽曲も入っていますけど、ツアーに足を運んでくださったファンの方には<“ROUTE 6・6”>の思い出に一緒に浸ってもらえたら嬉しいです。このアルバムからEXILE THE SECONDを知る方々には、まずは僕たちのスタイルや音楽性を堪能していただいて、今後の楽しみにつなげていただけたらと思います。
EXILE NESMITH:僕たちと一緒に旅をしている感覚で聴いてもらいたいアルバムになりました。そして、次の旅ではどこへ連れていってくれるんだろう……そんな期待感も感じていただけたらと思います。あと、今回は初回限定盤の映像特典に「On My Way」のスタジオライヴの様子が収録されています。これこそEXILE THE SECONDにしかできない暖かい空気感がパッケージされているので、ドキュメンタリー映像とは違う僕たちの姿をぜひ観ていただきたいです。
黒木啓司:ひとつの区切りとして、集大成として、今持っている力を存分に注いだアルバムになっています。ファンの方々には前アルバム2作も一緒に聴いていただいて、『Highway Star』を含めたEXILE THE SECONDの3部作を存分に楽しんでいただきたいです。

『Highway Star』

2018年3月28 RELEASE
(1)【CD+DVD3枚組】RZCD-86541/B~D ¥6,980(本体価格)+税

※初回生産限定盤/三方背ケース・デジパック仕様/フォトブック付き

(2)【CD+Blu-ray Disc3枚組】RZCD-86542/B~D ¥7,980(本体価格)+税

※初回生産限定盤/三方背ケース・デジパック仕様/フォトブック付き

(3)【CD+DVD】RZCD-86543/B ¥3,980(本体価格)+税

(4)【CD+Blu-ray Disc】RZCD-86544/B ¥4,980(本体価格)+税

(5)【CD】RZCD-86545 ¥2,980(本体価格)+税

(6)【上記(1)+ルーム&ファブリックミスト[BOXケース入り]】RZZ1-86546/B~D¥12,980(本体価格)+税

※オフィシャルファンクラブ&モバイルサイト限定商品

(7)【上記(2)+ルーム&ファブリックミスト[BOXケース入り]】RZZ1-86547/B~D¥13,980(本体価格)+税

※オフィシャルファンクラブ&モバイルサイト限定商品
[CD]

全形態共通

1.Route 66

2.アカシア

3.花鳥風月

4.Summer Lover

5.POW!

6.Sex Me Up feat. DEEP

7.Body

8.HEROES

9.日昇る光に〜Pray for Now~

10.Back 2U

11.Young Forever

12.On My Way

13.Last Goodbye
映像Disc「Live」初回生産限定盤(RZCD-86541/B~D、RZCD-86542/B~D)のみ

・Live ダイジェストMEGA MIX

・EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018“ROUTE 6・6”(2017.12.23&24)

a-nation 2017@味の素スタジアム(2017.8.26)、DANCE EARTH FESTIVAL 2017@幕張海浜公園(2017.10.15)などからセレクトしたライブシーンを収録予定(曲目未定)
映像Disc(Document)初回生産限定盤(RZCD-86541/B~D、RZCD-86542/B~D)のみ

・EXILE THE SECONDの活動に密着したドキュメンタリー映像
映像Disc(Music Video)RZCD-86545を除く全6形態共通

・Summer Lover

・Route 66

・アカシア

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