江口拓也×西山宏太朗、『俺癒展』開
催直前インタビュー　江口「宏太朗の
絵は、人をイライラさせる魅力がある
」

『江口拓也の俺たちだっても〜っと癒されたい！』は、「癒し」をテーマに、様々な場所を訪れ自ら癒される、美味しくて楽しい紀行バラエティーの第3期。コンセプトは「散策✕食事✕宿」で、日本各地の旅行名所を声優の江口拓也と西山宏太朗がゲストを招いて旅行するというスタイルだ。声優たちがなかなか見せない素の表情を見ることができる番組として、第1期、第2期ともに人気を博してきた。

そんな人気番組初の番組企画展『俺癒展』が、2018年3月27日（火）〜4月1日（日）まで、東京・渋谷の「LE DECOギャラリー」で開催される。番組内で江口、西山、ゲスト声優たちが描いた約180点のイラストを一挙に展示。番組2年間のロケの模様や旅の軌跡をパネルで紹介する。また、今回の展覧会のために二人が特別に描いた巨大イラストも披露。同時に巨大イラスト制作中に撮影されたメッセージ映像や制作中に使用した作業着なども展示される。企画展開催を間近に控え、江口と西山のインタビューをお届けする。

——1期からイラストを描きためて、ついに『俺癒展』という展覧会を開くことになりました。まずは、感想を教えてください。

江口：正気かな？　と思いました（笑）

西山：（笑）。やろうと言ってくださった方がいるということは、求めてくださる方がいるからだと思うので、みなさんに喜んでもらえたらうれしいなと思います。

——絵を描くときのこだわりを教えてください。

江口：こだわりを捨てるところがこだわりです。

西山：僕は、誇張しすぎない自然なイラストを心がけています。

江口：誇張しかないじゃん！　とくに俺の似顔絵とか！（笑）

——江口さんは西山さん、西山さんは江口さんの、お互いのイラストの魅力を教えてください。

江口：宏太朗の絵は、人をイライラさせる魅力がありますね。かわいさ余って憎さ百倍、みたいな、小憎たらしい感じをうまく表現しているなと思います。人の心に刺さります。『俺癒』のスタンプ第1弾のときも、煽りやすいものを描くなと思いましたし、描いているときすでに人を煽っているんだろうなという意図を感じます。

西山：江口さんの絵は、記憶に残るというか……怖いですよね、シンプルに。言葉を選ばずに言えば、怖い。どうしてそんな目をしているんだろうな、というイラストばかりです。それに関してはみなさんも思っていらっしゃると思いますが、僕も何回見ても怖いです。

——『俺癒展』のための音声ガイドも収録しました。どんな雰囲気のガイドになりましたか？

江口：台本がなかったので、展示を見た通りの言葉が出てきました。筋書きのないストーリーを楽しんでいただけたらと思います。

西山：僕たち自身も改めて絵を振り返れましたし、いろいろと思い出せたのも楽しかったです。ふたりでイラストを振り返るなんて、こんな機会でもないとないですから。皆さんも、ぜひ僕たちと一緒に展示を見ているような気持ちで聞いてもらえたらと思います。

——缶バッジ、ポストカード、トートバッグ、マグカップ、おせんべいなど多数のグッズ販売を予定していますが、ほかにはどんなグッズがほしいと思いますか？

江口：MA-1がほしいです。今回の描き下ろしイラストを背中にどーんと使用してほしいですね。

西山：僕は玄関マットがほしいです。お客様を絵でお迎えできればと思うので……。

江口：踏み絵じゃん！（笑）

——『俺癒展』では、どんな部分に注目してもらいたいですか？

江口：絵のタッチをよく見てほしいです。

西山：画面だけでは伝わらないところもありますからね。

江口：一つひとつを味わうようにしながら、作者の意図を感じ取ってほしいんですよ。僕たちが描いた作品なので……。絵を描くことは僕の人生です。

西山：アーティストですもんね（笑）

——『俺癒展』を楽しみにしている人、興味を持っている人へのメッセージをお願いします。

江口：大切な時間を『俺癒展』に割いてくれる人がいるのか、展示会が本格的に動き出すまではわかりませんが、来ていただけたらうれしいですし、なんで来てくれたんだろうって思うので、理由や感想を聞きたいです。イラストは、我々が旅先で得た感情を表現していますので、過去も振り返りながら、これまでの軌跡を味わって頂きたいなと思います。

西山：僕たちが今まで過ごしてきた旅の道筋になっていると思いますので、1期から応援してくださっている方も、途中から見始めてくださった方にも、僕らの旅を感じ取ってもらえたらうれしいです。じっくりと味わってもらえたら何よりです。ぜひ何回でも遊びに来てください。

(c)oreiya