ドレスドアンドレスド 2018-19年秋冬
コレクション - 見せる/見せないで
始まる男女の駆け引き

ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)の2018年秋冬コレクションが、「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」2日目の2018年3月20日(火)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
今季のテーマは「I'm sexy」。"Hiding(隠す)"、"Showing(見せる)"、"Alone(孤独)"という3つのキーワードを念頭に置き、大人のロマンスの香るコレクションを展開する。
木槌で壁をたたくような合図と共に、ショーは開幕した。ランウェイの始まりを飾ったのは、白ブラウス1枚のみをさらり羽織ったセクシーなルックの女性モデル。続いて登場した男性モデルは、シャツとパンツのフォーマルスタイルでありながら、正面のブリーフラインからシャツをだらしなく出している。
デザイナー・北澤武志曰く、このファーストルックは、"男女の密会"をイメージしたもの。一見シンプルに見える女性のシャツは、ブラのワイヤー部分の型を施した、センシュアルなデザインで、隠しているように見せて、ついつい見せたいと思ってしまう、人間の心理を描写している。
レオタードのようなスーツや、アンダーバストでカットしたシャツなど、身体のシルエットを強調したアイテム目立つ。また、「I'm sexy」というロゴプリントを配した、遊び心に富んだTシャツやジャケットも展開された。
コレクションの世界感をさらに盛り上げるのが、ウェアを飾るディテールだ。ワンピースのサイドの途中までしか留めきれていないジップや、ブリーフラインに切り込みをいれたボトムスのカット部分などによって、モデルたちの肌やウェアはその一部だけ露わとなっている。見えているけれども、全て見せきってはいない、キーワードの要素を体現した。
ひと際目を引いたのが、オーガンジー素材のジャケットを彩った、鮮やかなオレンジカラー。ブランド初の採用となるオレンジは、イマージェンシーカラーであると同時に、エナジーカラーとしても知られている、2面性のあるカラーリングだ。ここでは、孤独故に生じる心の叫び、かたやパワフルなエネルギーなど、纏う者によって意味合いの異なるルックを表現した。
ラストを飾ったモデルは、ファブリックが剥がれたことで、イラストが露わとなったバックパネルジャケットを羽織っている。わざと異なるテキスタイルを使用することで、昔のブラウン管のテレビを消した時のような様を表現している。

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