【インタビュー】GIRLFRIENDの1stアルバム「CHOCOLATE」にはガールズバンドの凄い進化が隠れていた

【インタビュー】GIRLFRIENDの1stアルバム「CHOCOLATE」にはガールズバンドの凄い進化が隠れていた

【インタビュー】GIRLFRIENDの1stア
ルバム「CHOCOLATE」にはガールズバ
ンドの凄い進化が隠れていた

GIRLFRIENDからメンバー全員にお越し戴き、1stアルバムへの思いや演奏へのこだわりだけでなく、3月24日に控えるツアーファイナルのワンマンライブについて話を伺った。
1stアルバム「CHOCOLATE」、タイトルの由来はみんなの好きなもの

--いよいよ1stアルバム「CHOCOLATE」がリリースされました。このアルバムはGIRLFRIENDにとって、どういう位置づけになりますか?
SAKIKA:初めてのアルバムということで、GIRLFRIENDのことを一枚でわかってもらえるアルバムにしようと思ってつくりました。今までにリリースした曲も新曲も入っているので、GIRLFRIENDのことを知らなかった方はもちろん全部楽しめるし、今までGIRLFRIENDのことを知ってくださっている方も、再録音している曲がほとんどなので、もう一度楽しめるポイントがたくさんあるアルバムになっています。
MINA:GIRLFRIENDはデビューさせてもらってから今までにシングルを3枚出してきたんですが、初めてGIRLFRIENDを知った方が、どれから聴けばいいか、わからないかも?というのを少し感じていたんです。そうしたらアルバムを出せることになったので。この1枚を聴いてもらえたらライブも楽しめるしGIRLFRIENDのこともわかってもらえる!そんなGIRLFRIENDの入門編みたいな1枚になったかな。
--それなら、タイトルや曲順にもこだわりがありそうですね?
MINA:こだわりました(笑)。
MIREI:タイトルを何にしよう?と話になった時に、CDを手にとってくださった皆さんの好きなアルバムになって欲しいと思ったんです。それじゃあGIRLFRIENDの好きなものをタイトルにしようって、みんなの好きなものを出し合ったんです。「みんな好きなものなに?」って。そうしたら、食べ物ばっかりバーッとならんで。チョコレートとかおこげとか(笑)。
そういうのが色々あった中で、「甘い誘惑」って曲があるし「CHOCOLATE」にしようって決まりました。タイトルが「CHOCOLATE」なんだったら、1曲目は「甘い誘惑」じゃない?みたいな感じになって(笑)。それ結構早かったね。
SAKIKA:「甘い誘惑」があるから「CHOCOLATE」ってタイトルにしたんですか?って聞かれるんですけど、アルバムタイトルが先に決まったので、1曲目に「甘い誘惑」をもってきたという。
MIREI:うんうん、よく言われる(笑)。
GIRLFRIENDの進歩がみえる楽曲
--聴いていただいた皆さんも好きになってくれますよ。さて、収録曲の中でいくつかお聞きします。新しい曲の「ミライリスト」。元気で疾走感のある、GIRLFRIENDらしいというか、スポーツの前に聴いてもらうと気分がアガる曲ですね。
SAKIKA:今までGIRLFRIENDはシングルを出していくごとに、前進というか、技術面でもチャレンジしているところが毎回あるんです。この曲も前の「キセキラッシュ」からもう一段階チャレンジしたところもあります。それに「テイルズ オブ ザ レイズ ミラージュ プリズン」のテーマソングに使っていただけるということで、世界観も意識しながら、今までシングルで出してきたGIRLFRIENDが伝えたい夢や希望のことを、しっかり取り入れてできた作品にすることができました。
--歌詞の「レベル0から始まった朝は きっと可能性のカタマリだよ」とか、この辺りはゲームを意識しつつ、ちゃんと青春というか"若いし可能性が溢れている意味のレベル0なんだよ"ってちゃんと伝えているのが、GIRLFRIENDらしい歌詞かなと思って、僕はニヤニヤしながら聴いていました。そして、その後にある「ミライでキミと待ち合わせしよう」って歌詞がグッときますよね。
SAKIKA:「ミライリスト」って夢を箇条書きにしたリストのことなんです。私たちにも夢がたくさんあって、みんなで話し合ったミライリストはGIRLFRIENDにもあり、たくさんの人が持っているものだと思うんです。
それをひとつひとつ叶えられたら、自分の思っていた未来を作り上げていけますよね。「ミライでキミと待ち合わせしよう」っていうのは、そうやって作り上げて夢を叶えた先で一緒に会おうねという、とても前向きな部分が出ているところなのかなって思います。
「ミライリスト」MV
--そして収録曲の中で一番不思議なのは「マーメイド」。こちらは是非解説をお聞きしたいなと思っていました。
SAKIKA:一番伝えたいところはサビの「今 伝えたいことがあるんだ 僕は幸せだよ」です。あそこは本当に素直に書いています。この曲はなんでもない幸せみたいなのを書きたかったんです。
あまり楽しいと思える日々を送っていない主人公が、誰かに出会うことをきっかけに毎日が色づいていく。曲中だと「マーメイド」がその人のきっかけで、それに出会うことによって変わっていく、という意味で書いているんです。
でも、それって特別な出来事のことじゃなくて、日常の当たり前のこととか、生活しているなかで感じるちょっとした感情とかが、全部幸せにつながっているんじゃないかな?って、考えたんです。そういうことを色々詰め込んだら、こういう歌詞になりました。
--聴く人によって、いろいろな「ピンク色のマーメイド」があるということですね。なにがマーメイドになるかはその人にしかわからないけど…という。
SAKIKA:そうですね、感じ方によってマーメイドにあてる人が違うと思っています。
--今のですごく腑に落ちました。ありがとうございます。そしてこの曲は途中でドラムのテンポが変わるじゃないですか。あそこは狙って変えてみたのですよね?
MIREI:ああ〜、いきなり倍速になりますね。
SAKIKA:ああ〜!
NAGISA:あ、そこかぁ。独特やんな。
MIREI:この曲に関しては自分でドラムたたきながら「これ変わっているな」って思いますね。なんでここでいきなり倍速になっているんだろう?って。
そして倍速から次はまた普通のテンポに戻って、もう1回2番のBメロで倍速に変わって…、時々「なにしてんねんやろ、自分」て思ったり(笑)。でも、すごく斬新なことしている曲です。
--では、曲にあわせてドラムをアレンジされているのですね。
MIREI:この曲自体かなり前に作られた曲ですし、ドラムのことも今ほどわかっていなかったし。なんとなくこういう感じ…。ドラムってこういう感じに合ってたらいいかな?っていう。
NAGISA:(笑)「感じ」が多い!
SAKIKA:「感じって感じで」(笑)
MIREI:なんか、雰囲気で考えていたドラムだったんですね(笑)。今聴いても、「今だったら、こんなことしないけど、まあ昔だからいいか」っていうのはあります。
NAGISA:ああ〜。それが今やっていて、いい味になってるもんね。
MIREI:そりゃ、よかったです(笑)
「JUMP」は全員が好き勝手やりすぎ!?無条件に盛り上がれる!

--「マーメイド」はGIRLFRIENDの進歩がみえる楽曲でしたね。そして「JUMP」。これはライブで盛り上がること間違いなしのロックな曲ですね。
SAKIKA:この曲はMIREIが「JUMP」に拘っていたんだよね?
MIREI:そう!「JUMP」、GIRLFRIENDに無条件で盛り上がれる曲が欲しいなと思って、「そうだ。ジャンプやったら盛り上がるやん!」みたいなノリでした(笑)。
「JUMP」っていう言葉は絶対入れようと作った曲です。そこにSAKIKAが今の私たちの世代だからこそ歌えるような歌詞を書いてきてくれました。アレンジは全部みんなが考えてくれて、軽くセッションをしながら、「これいいやん、あれいいやん」って言いながら作ったので、曲自体にも勢いが生まれました。
--やっぱり、そうなんですね。わたし聴いていて、特にギターとベースが、「これ好き勝手に弾いてるんだろうなぁ」と思えて、すごく楽しそうな感じが伝わってきたんですよ。
NAGISA:耳の中楽しいよね、絶対。
MINA:耳の中で、うぃ〜んて(笑)。
MIREI:全員が好き勝手やりすぎてるなと思います、この曲は。楽しいと思います(笑)
--伝わっていますよ。間違いなく。
一同:ああ〜〜!うれしい。
MINA:演奏を凝りまくったみたいな曲が作りたかったんですね。ベースはスラップをずっとやりたくて、JUMPのBPMはすごい合いそうだと思って、初めてスラップのフレーズを作ったんです。実際弾いてみたら「こんなに難しいんや!」って(笑)。「もっと凝りたいけど、凝られへんやん!」とずっと試行錯誤しながら、今のフレーズに行き着きました。
--MINAさんは、以前のインタビューの時も、指で弾くのとピックで弾くことの違いにこだわっていましたね。
MINA:ああ〜!
--この曲にもGIRLFRIENDの進歩がしっかり詰め込まれていますね。NAGISAさんは、ギターについてはいかがですか?
NAGISA:ギターに関しては、こういう激しい曲のアレンジって苦手意識があったんですよね。でもこの曲を機に、こういう曲のアレンジもすごい楽しいと思うことができました。
特にソロとかは自分のやりたいフレーズを作って、SAKIKAのアドバイスも取り入れたりしました。レコーディングをやりながら、自分のいいプレイを生み出せたとすごく思います。
--これはライブで聴いてみたいですね。一回入れたものにまた遊びを入れながら演奏して楽しめますものね。

寂しい?恥ずかしい?ラジオとステージじゃ全然違う!

--ところで現在FMのレギュラー番組をふたつお持ちなのですよね。『MUSIC HOUSE 216』、『GIRLFRIENDの#ガルラジ』。スタジオのマイクの前でしゃべるのはステージのMCとはまた勝手が違うと思うのですが、いかがでしょう?
SAKIKA:全然ちがいますね、マイクはマイクでも(笑)。ラジオのマイクとステージのマイク。
--緊張しますか?
SAKIKA:初めは本当に緊張しましたね。特に『MUSIC HOUSE 216』は私ひとりでしゃべるんですけど、ひとりしゃべりが全然やったことなくって。ライブ中のMCだと、前にお客さんがいますよね。でもラジオだと、聴いてくださるお客さんを想像しながらしゃべるんです。そこがすごい大きな違いだなと思って。でもラジオで色々話すことで、「ああ私こういうこと考えてたんやな」と、改めて口に出すと余計にそう思うので、すごく勉強になってます。
--もうひとつのラジオは皆さんもしゃべられているんですか?
MIREI:そうだね。週替わりでメンバーも違って。
NAGISA:いつもSAKIKAとMIREIとか、SAKIKAとMINAとかの組みで回ってるんですけど、SAKIKAとNAGISAのときに、いつも思うことがあるんです。ライブでは横並びだから、メンバーの顔ってこう横を向かないと見えへんやんか?
MIREI:見えへん。
SAKIKA:たしかに。
NAGISA:ライブだと前にお客さんがいるんですけど、ラジオだと目の前にSAKIKAがいるだけなんですよね。だから、目合わすのがすごいはずかしいです。
SAKIKA:えっ?(笑)
MIREI:ええ?(笑)どういうこと?
NAGISA:そういう違い。わかる?
MIREI:いや、わかるけど(笑)。逆にライブの時は逆にちょっと寂しくならない? みんな、ならへん?…えぇ、私だけ?
一同:(笑)
MINA:あ、位置問題やな。
NAGISA:あー。
--そうか、後ろだからですね。
MIREI:そう、私ドラムだから、後ろで1人でしゃべってるから、なんか寂しいなって。だから、ラジオのときはみんな前にいるからら楽しいです(笑)。
--演奏中はドラム叩きながら、「ちょっとこっち向いてもいいのにな」とか思ったりするんですか?(笑)
MIREI:いや、逆によく見てくれてるんですけど……
NAGISA:見てるで(笑)!
MINA:でも、全然目あわせてくれないんですよ!
SAKIKA:逆に。逆に。(笑)
MIREI:だって見たら間違いそうになんねん!
いちばん集中しないとだめなときに「あっ見てるな」ってわかるんですけど、前を見られなさすぎて、「あっ!無理!無理!」と思ってます(笑)。
GIRLFRIEND、全国対バンツアー開催中

--これからライブの見どころが増えましたね。さて、そんなGIRLFRIENDですが、全国対バンツアー『GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 〜CHOCOLATE〜』が開催中ですね。こちら、なぜタイトルに“%”がついているのでしょう?
NAGISA:この「%」はですね…。なんのときだっけ?ワンマン?
MIREI:ワンマンやな〜。
NAGISA:いつのワンマンだったかな?
MIREI:去年の3月?
SAKIKA:うん。
NAGISA:去年の3月のワンマンライブの時に、なにかツアータイトルをつけるって話になったんですけど、みんなでもう全然、思い浮かばなかったんです。私はスマホでいろいろヒントを探してたんですけど、その時のバッテリーがもう5%ぐらいで、「うわ、バッテリーない!」ってなったときに、あれっ?「パーセント」!?ってなって。
MIREI:ふふふ(笑)
NAGISA:それで「%」って言ったら、「おっ!」、となって決まりました。
ライブとか色んなところで私たちを見てくださる皆さんの”GIRLFRIENDパーセンテージ”を100%まで上げるぞ!という意味が含まれています。
--ライブに来て充電して欲しいですね。結構そういう付け方って多いですか?以前の「キセキラッシュ」のときもずっと候補を出し合ってて、「キセキラッシュええんちゃう?」みたいなふうに決まったって…(笑)
NAGISA:そうなんですよね。(笑)なんか多いな。
MIREI:多いな〜。
SAKIKA:多い。
--その『GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 〜CHOCOLATE〜』が始まっていますが、感想はいかがですか?
SAKIKA:今回はいままでは一番多く18箇所も回らせていただきます。初めて行くところもありました。
MIREI:そやなぁ。
SAKIKA:うん、岡山とかなぁ。
MINA:いやー楽しかった〜。
NAGISA:全部楽しかったな〜。
SAKIKA:GIRLFRIENDのことをどれだけ知ってくれているのかなって不安もあったんです。でも行ってみたらすごく温かくて。広島は「ライブしてくれるの待ってた!」みたいな声を聴いてすごく嬉しくなりました。初めて行くところでも、また帰って来たいなって気持ちにさせていただいて。
場所によってお客さんの色が全然違いますし、、対バン相手さんの雰囲気によってセットリストも変えたりしています。まだ折り返しまで行ってないんで、1本1本大切に行きたいなと思っています。
3/24は涙あり笑いありのワンマンライブ!
--そして、ツアーファイナルは3/24の渋谷CLUB QUATTROのワンマンですね。ここはどのようなライブになる予定でしょうか?
SAKIKA:全国18箇所も回らせてもらって、ファイナルがワンマンライブ。今回のツアーでライブを11本積み重ねて、私たちの完成度をどんどん上げていって、ワンマンライブでピークに持っていけるようにしています。今までで1番大きな箱になるんですよ、渋谷CLUB QUATTROって。だから挑戦のワンマンライブでもあるんです。不安な部分もたくさんあるんですけど、来てくれたお客さんに最高のステージを見てもらえるように、ツアーをかけていっぱい成長してワンマンライブに立ちたいなと思っています。
NAGISA:やっぱりワンマンライブなので、ワンマンライブでしかできない楽しい企画をたくさんやりたいなと思っていて。涙あり笑いありのワンマンライブを作りたいなって思ってます。
--「涙あり笑いあり」なんですね。
NAGISA:涙あり笑いありっていうことわざなかったですか?
MIREI:ことわざ?
MINA:ことわざではないかな?(笑)
NAGISA:あっ、笑いあり涙ありか?
MIREI:どっちでもいいよ(笑)。
NAGISA:あ、どっちでもいいんですか!?私そういう言葉を言いたかっただけだなんで…どうしよう (笑)
--変なフリになってしまったすみません。楽しいツアーになりそうですね。
MIREI:笑いありはそんなギャグとかはしないですけど(笑)、MCとかで一緒に盛り上がりたいと思っています。
MINA:今回1番大きいステージでやらせてもらうってことで、本当にまだまだなのもわかっているんですけど、今回はスタッフさんに無理言って学生の方の学割とかも作ってもらったりしました。この記事やYOUTUBEやSNSなどで、少しでも気になった方は、この機会にぜひ来てもらいたいです。
--ファンの方からすると自分たちが応援しているGIRLFRIENDがQUATTROでやるんだっていうのはやっぱりうれしいと思います。みんな会場に来て欲しいですね。それでは最後に、UtaTenをご覧の方へメッセージをお願いします。
SAKIKA:今回のアルバムは今までの曲が全部詰まっているし、ツアーもファイナルワンマンライブもあります。GIRLFRIENDのことを、このアルバムを聴いて好きになってもらってもいいですし、ライブに来てもらって好きになってもらってももちろんいいです。今はすごい色々GIRLFRIENDを知ってもらえるタイミングなので、このUtaTenを見てくださってる方も、是非一度アルバムを聴いてもらって、気になる!って思ったらライブに来てもらいたいです。今日はありがとうございました。
--ありがとうございました!
TEXT & Photo:苦楽園 京

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