【ライヴレポ】超特急、2年ぶりの野
外フリーライヴは“超”満員!カイ&
タカシのバースデーサプライズも♪

超特急が、30日に神奈川・ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場 グランドステージにてフリーライヴ『“THE END FOR BEGINNING -Step 1-”First Step? Last Step?』を開催した。超特急が野外でフリーライヴを行うのは2015年のシングル「Beautiful Chaser」のリリースイベント以来、約2年ぶり。この2年の間に、全国ツアーの規模、公演数が大幅に増え、大きなキャパシティのライヴが続いていただけに、久しぶりの距離感の近いライヴに、1階スペースのみならず、2階から4階のバルコニースペースにもギッシリと8号車(ファンの総称)が埋め尽くした。
「超ネバギバDANCE」のイントロとともに大歓声の中、7人が登場。ユーキが「みなさん、クラップ!」と声を上げ、「Super Star」で幕開け。コーイチが、最も遠い4階スペースまで見渡し指をさし歌声で想いを届け、タカシは、1階から4階まで順に見つめるように歌い、終始笑顔。ユーキは挨拶代わりのバク転を披露し、ユースケは、「僕、あの辺の映画館で映画観ています」とラゾーナ内の映画館方向を指さし大歓声。“初乗車”の人も少なくないフリーライヴにもかかわらず、1曲目にして早くも超特急ワールドに引き寄せた。
さらに続く2曲目は、イントロだけで「うぉー」という声が湧き上がる「POLICEMEN」。警棒を使ったパフォーマンスが見どころだが、終盤にきて、ユーキがその警棒を落とすドジっ子らしいハプニングが発生。一瞬、どうなるの…という空気が流れたものの、それに気付いたタクヤがサッと拾ってユーキに渡すというナイスフォロー。会場全体、思わず心の拍手が起きた。
そして、この2曲が終わったところで、お馴染みの自己紹介へ。カイの番では「初めて見る方もたくさんいると思います。僕が“水金地火木土天”って言ったら、“カイ”と叫んでください。カイは、僕の名前です」とフリーライヴならでは超丁寧な説明入りでお届け。“初乗車”への優しい心遣いが溢れていた。
挨拶が終わると、リョウガが「久しぶりのフリーライヴ。無料最高!」と叫び、カイは「恥ずかしがらずに声を出してください、“女子~~!”“男子~~!”」とレスポンスをうながす。予想以上に男子の野太い声も響き、「いいねー」とメンバーも思わず笑顔に。「盛り上がっていきましょー!!」と声を上げ、続く「Beasty Spider」へ。セクシーで野性味溢れるダンスが魅力のこの曲。いつものライヴよりメンバー同士の距離が近いため、フォーメーションの入れ替わりでは迫力と緊張感が増す。さらに、「一緒にクラップしてくださーい!」とタクヤが叫び、「Clap Our Hands」へなだれ込む。一転して笑顔溢れるナンバーで、何度もステージの最前に出て、手拍子で盛り上げる。さらに立て続けに、手を繋いでラインダンスから始まる「ライオンライフ」へ。コーイチの表情が最も多彩に変わるこの楽曲。集まった8号車も一緒に踊り、グッと一体感が高まった。そして、「越えてアバンチュール」に入ると、リョウガの変顔全開。「行くぞー!!」の掛け声で、曲後半のヘドバンはラゾーナ川崎プラザ全体の熱度を確実に上げた。アルバム『Dramatic Seven』の名曲たちが連続で届けられ、メンバー自身もテンションが上がっているのが伝わってくる。
「めっちゃ気持ちいい!2年ぶりなんですけど、楽しいっすね」とユースケが熱く語り、ユーキが「浮ついていこーぜー!!」と、「浮つきWAVES」へ。だるまさんが転んだ的な振付で始まるこの曲は、とにかく見どころ満載。カイがタクヤの手を取る瞬間で歓声が沸き、さらに、この曲ではお馴染みになりつつある、タクヤの“腹筋見せ”で最高潮の興奮度。そして、タカシの「Put your hands up!」の掛け声で全体が手を上げ、タオルを回す。他にも、腕立て伏せの時のひとりひとりの目の持っていき方や、股くぐりの時の表情。とにかく目が離せない1曲だ。さらにこの曲の中では、今度はコーイチがタオルを落としてしまい、ユースケが拾ってコーイチに投げてパス、というひと幕も。何気ないシーンとはいえ、メンバーの対応力の高さに驚かされた。
「最後の曲になりました。知っている人も知らない人も楽しんでいこう!」とユースケがコールし、「バッタマン」へ。お馴染みのユースケのシャウトは、「代々木を超えろーーーー!!!」。上着がはだけるほどの暴れぶりで熱狂空間を生み出した。
その後、アンコールでは、オリコンウィークリーチャート1位を獲得した「超ネバギバDANCE」を披露。曲中、コーイチが「カイのお尻」と言ってお尻を触り、カイが“ナニコレ?”という表情を見せるなど、細かい表情や動きが見逃せない。ユーキの「ご乗車ください」の後のバク転は見事に決まり、圧巻のパフォーマンスで、この日のフリーライヴを終えた……と思いきや、ここでリョウガが「みんな!あの曲を歌いたくない?多分、イントロを聴けばわかります。みなさん一緒に歌ってお祝いしようぜ!」と前振りし、ユーキがステージ袖からケーキを持って登場。「ハッピーバースデイ、カイとタカシ♪」と全員で歌い、ふたりへのバースデイサプライズ。カイとタカシは「ありがとうございます」と照れた笑顔を見せた。ただ、こんなサプライズシーンもタクヤは冷静にチェック。「ユーキが気合入り過ぎて、ケーキ持って出てくるの早すぎ!もう(前奏で)ここ(ステージ中央)にいたからね(笑)」。これを言われて、“やってもうた”と膝をつくユーキ。会場に笑いが溢れた。
タカシは「昨年は20歳の誕生日で、成人という節目だったのですが、今年は21歳。節目ではない年なんですけど、何もない年を自分たちで意味のある年にしていきたいなと思います」と決意を語り、カイは、「23歳になりました。もうちょっと大人っぽくなったら…もうちょっと髭の似合う…(と言うと会場から「えー!」という声)。じゃあ、大人の色気のある、カッコいい男になれればいいなと思います」と力強く語った。
自身のツアーだけでなく、夏フェスや、超特急による初の主催イベント『超フェス』など、様々なステージで経験値を大幅に上げ、さらにはバラエティ番組など、個別の活動でトークの対応力をUP。日々、たくましさを増す超特急が、久しぶりのフリーライヴでもその実力を見せつけた。この年末から開催される自身、過去最大規模のアリーナツアーへの期待も高まるばかりだ。
文/田部井徹

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