The Pains of Being Pure at Heart『
When I Dance With You』【懐古調の
電子音で心をつかむダンサブルなナン
バー】

 2000年代の終わりころ、シューケイザーギターポップ(ドリームポップ)の再燃というか、その新世代の象徴として彼らは出現した。デビュー時に、まさにこんな曲を求めていたのだ、と私は歓喜した。あまく切ないメロディと、心地よいまでに浮遊感と彩りの豊かさが重なるギターの音が、懐かしく、新しく、とても刺激的だった。これに近い音を鳴らすバンドはこれまでもいるにはいたが、彼らが秀逸なのはその抜群のメロディセンスだ。4枚目となる今作でもそこに変わりはない。この曲はアルバムの中でも特に、跳ねるようなリズムで懐古調の電子音をちりばめながら、ぐいぐいとリスナーの心をつかむダンサブルなナンバーだ。バンドの中心Kip Bermanによると、これが最後の作品になるかもしれないとのこと。今後、心境の変化はあるかもしれないが、聴き収めだとしたらすごくさみしい。ただ、それだけの思いで生み出した曲なので、きっと皆さんのハートにも直撃するはず!

(2017.8.30) (レビュアー:夜鍋太郎)

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