朝日奈丸佳、山村響、高森奈津美が語
る「ひなろじ」の魅力　日常の一部と
してのお風呂、良い子ばかりの世界

左から、高森奈津美、朝日奈丸佳、山村響　「ラクエンロジック」アニメ新シリーズとして、7月より放送中の「ひなろじ ～from Luck & Logic～」。「日常×美少女×変身」をコンセプトに、夢に向かって突き進む少女たちの学園生活と、合体（トランス）による変身バトルを描く青春ストーリーの同作について、主人公リオネス・エリストラートヴァ（リオン）役の朝日奈丸佳、ニーナ・アレクサンドロヴナ（ニーナ）役の山村響、京橋万博（まひろ）役の高森奈津美の3人に、オリジナル作品ならではの魅力や、エンディング曲収録のエピソードを聞いた。

――第1話の印象はいかがでしたか。

朝日奈：1話の台本を初めて見たとき、「私がリオンを演じるんだな」と嬉しく思ったのを覚えています。この作品はオリジナルですから、ホッカイドウの地に初めて来たリオンと同じように、私も先のお話が分からないんです。世界がキラキラして見えて、ワクワクする気持ちをリオンと共有できました。

山村：私も1ファンのような目線で台本を読むことができました。1話の中に、色々な要素がつまっているんですよね。色彩はカラフルですし、登場人物の個性もすごく出ていて。この子たちはどんな未来へ歩いていくのだろうという期待感を抱きました。

高森：キャラクターの魅力がギュッと凝縮されて、それぞれの個性が可愛くでていたと思います。まひろに関しては、初登場からとてもにぎやかな子でした。画面の外からやってきては、すぐまた消えていくみたいな（笑）。これからどうやってみんなが動いていくんだろうと思える回でした。

――第1話ではAパートとBパートの両方でリオンがお風呂に入っていて、最初から違ったシチュエーションで2回入るのは斬新だなと思いました。

朝日奈：そうかもしれませんね（笑）。汚れてしまったリオンがお風呂に入るのは「そうだよな」と思いますし、夜はみんな入りますよね。「よっしゃ、ここでお風呂に入れよう」みたいな感じはなくて、彼女の日常の一部としてお風呂があるのかなと。その中で、ちょっと気の抜いた会話があることを楽しんでもらえたらと思いますし、各キャラの体の洗い方の違いにも注目していただきたいです（笑）。

――それぞれのキャラクターに、どのように臨まれたのでしょうか。

朝日奈：リオンは、まっすぐで天真爛漫な女の子です。最初は、「この子を可愛く演じるために何をしよう？」と考えていましたが、色々考えていく中で「可愛いく演じる」のは違うんじゃないかって気がついて。この子はもともと可愛いし、私がどうこうしなくても、きっとそのままの彼女の良さはでるだろう。「可愛く演じようとするのは、きっと邪念だ」と思いながら、相手から受け取った気持ちをそのまま返すように心がけました。リオンが反射的にしゃべってくれるというか、あまり深く考えすぎないように演じています。

山村：1話の段階では描かれていませんが、ニーナは他の子たちとは少し違った存在で、彼女自身もそのことを自覚している強い子なんです。とはいえ、年齢はリオンと同い年なので、その辺がうまく出せたらいいなと思っていました。あと、私は地声が低いので、声の面でどういうアプローチをしたらいいのか単純に悩んだ部分はあります。周りとは違う彼女のクールさを前面に出しながらも、女の子らしいモフモフしたものが好きな一面もあるので、そこでは純粋な子どもらしい気持ちを出してあげたい。そんなことを毎回考えたり、悩んだりしながらやっています。

高森：まひろは表情も動きが大きいですし、セリフには「～っす」という特徴的な語尾もあって、最初から盛りだくさんな子です。私が何かをやって盛るというより、むしろ過剰になりすぎないように気をつけています。ただ、そんな風に周りを引っかきまわすことをしながらも、精神的には大人な子だとも思っています。実は一歩引いて周りをみている面もあるんですよね。「うおーっ」と突っ走る空気が読めてないときと、ちょっと大人な目線でみんなを見守っているときのギャップが出るといいのかなと思っています。