【ねこね、こねこね。】
かわいいよりも
カッコ良いと言われたい
ねこね、こねこね。のニューシングルは、彼らが注目されるきっかけになったゆるふわの“ねこポップ”とはひと味違う意欲作に!
前作EP『ねこの気まぐれ』をリリースしてから、この1年間はどのような活動をしていたのでしょうか?
むらまつ
リリース記念として関西で初めて開催した自主企画ライヴを含め、昨年は遠征が増えました。おかげで全国各地でいろいろな方に聴いてもらえているということを、現地に行って感じることができました。
1年振りとなるリリースはタワーレコード限定の“にゃんコイン(200円)シングル”という。
むらまつ
ミニアルバムかフルアルバムと考えていたんですけど、せっかく聴いてくれる人も増えてきたんだから、ちゃんと活動しているということを伝えたかったんです。
かみずる
コンスタントにリリースを続けてミニアルバムかフルアバムにつなげたいと思って、まずはこの2曲からリリースすることにしました。ライヴでもよくやっている曲ということに加え、これまでとちょっと違う路線の曲なので、“こういう面もあるんだ”という印象も与えられるんじゃないかって。
むらまつ
今まではゆるふわってイメージがあったと思うんですけど、こういうロック寄りの曲もあるんだよってことを知ってもらうにはぴったりだと思います。今ある曲の中で一番聴いてほしい2曲だし。これを聴いてもらって、かわいいじゃなくてカッコ良いって言われたいです(笑)。
以前、ライヴを観た時、“おっ”と思ったのが「ことばの海」でした。だから、今回音源化されて嬉しいです。
むらまつ
サウンドが結構鋭いと思うんですよ。1~2年前ぐらいに知ったアメリカン・フットボールというアメリカのバンドを聴いた時、哀愁があるような、温かいような…でも、パキッとして鋭いサウンドがいいなって。曲調が似ているわけではないんですけど、ちょっと影響されていると思います。
かみずる
ポストロックなサウンドにヴォーカルが乗っているようなところは、今までにはない聴きどころだと思います。最初に弾き語りでコードとメロディーを聴いた時、暗いというか、深いというか、ポストロックっぽいと思ったので、それに合うアレンジを作っていったんです。
前作では歌に寄り添うアレンジを心掛けているとおっしゃっていましたが、それは変わっていないわけですね。
かみずる
そうですね。寄り添ったかたちがそういうサウンドになったと言えるかもしれない。逆に「かいじゅうたちのいるところ」は、とあるライヴハウスの店長さんから“彼女(むらまつ)の声が乗っていれば、ねこね、こねこね。だよね”と言われた言葉がずっと残っていて、何をやっても大丈夫だろうという気持ちでチャレンジしてみました。
“ねこね流ダンスナンバー”ということで、キックの4つ打ち、ハットの裏打ちというダンサブルと言われているアレンジを、あえてやっているようにも聴こえましたが。
かみずる
それをやってれば踊れるよね…みたいになるのが嫌で、これまではやってこなかったんですけど、この曲ならいいかと思えたので、このタイミングでやってみました。
むらまつ
《さあおどろうよ》って歌っているしね(笑)。
ライヴではお客さんと踊りながら、“ガーオガーオ”とシンガロングできる曲として、すでに人気ですしね。
むらまつ
そういう曲になったらいいなと思いながら作ったんですけど、意外にみんなやってくれるので嬉しいです(笑)。
取材:山口智男
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シングル「ことばの海」2017年7月5日発売
No Big Deal Records
- NBPC-0041 ¥200(税込)
- ※タワーレコード限定
- ※2,222枚限定
ネコネ、コネコネ。:2010年に学祭のためにコピーバンドとして結成し、年に一度ほどのペースで活動。13年、オリジナルバンドとして活動を始める。14年に大学の卒業記念として制作した初期作品をリマスタリングした『たのしい、わくわく、する音楽。』で15年6月17日に全国デビュー。ねこね、こねこね。 オフィシャルHP