AKB48、東京ドームコンサート2日目も
完全燃焼、たかみなソロデビュー決定
に歓喜の涙

AKB48が25日、東京ドームにてコンサート「AKB48 in TOKYO DOME 〜1830mの夢〜」の2日目公演を開催した。初日での新組閣発表の衝撃冷めやらぬまま迎えた2日目は、ユニットシャッフルや姉妹グループの最新シングル披露など、盛りだくさんの内容にて全56曲を披露。終盤には48グループ総監督・高橋みなみ長年の夢であったソロデビューも発表され、この日も汗と涙の完全燃焼コンサートとなった。

オープニングMCでは、小嶋陽菜が「たかみな…じゃなくて、総監督〜！」と、若干冷やかし気味に高橋みなみに呼びかけ、高橋は「やめて、やめて！」と慣れない呼び名にしきりに照れる一幕も。

コンサートの楽しみのひとつであるユニット曲のシャッフルでは、当日限定（？）の組み合わせが続々登場。現在放送中の「マジすか学園3」出演メンバーを中心とした「スカート、ひらり」、大島優子・峯岸みなみ・横山由依による「天使のしっぽ」、篠田麻里子・松井珠理奈による「てもでもの涙」、前田敦子・宮澤佐江・河西智美による「初めてのジェリービーンズ」など、シャッフルメンバーが明らかになる度に会場は大きな歓声に包まれた。

また、前日の新組閣はチームパフォーマンスにも少なからぬ影響を及ぼした模様。特に、メンバーのひとりひとりの名前が歌詞に入っているチームBの「ワッショイB！」、チーム自体が無くなるチーム4のパフォーマンスには、いつもに増して大きく、そして温かな歓声が贈られ、それに応えるメンバーも残り少ないであろう現チームメンバーとのステージを心から楽しんだ。

2日目のステージには、コンサート初披露の楽曲も多数登場。まず、6月に実施された選抜総選挙から誕生したアンダーガールズ、ネクストガールズ、フューチャーガールズが立て続けにパフォーマンス。その後SKE48とNMB48は、最新シングル「キスだって左利き」「ヴァージニティー」をそれぞれ披露。アンコールでは、27日、全国のホールに登場予定の「ぱちんこAKB48」の為に結成されたスペシャルチーム“チームサプライズ”による「重力シンパシー」がステージを盛り上げた。

MCでは、AKB48の6年半の歴史の中で生まれた、おもしろ事件をメンバーがタレこみするコーナーも。前田敦子がステージセンターに私物の靴を置いたままライブがスタートしてしまったことや、指原莉乃がチーム昇格発表という神聖な場に綿棒を持ったまま上がっていたことなどが証拠VTRとともに明らかに。次々と楽曲が繰り広げられ、見逃せないパフォーマンス連続のコンサートの中で、ちょっぴりリラックスした、笑いに包まれたシーンとなった。

コンサート終盤には、高橋みなみがデビュー以来 抱き続けてきた夢であるソロデビューが発表された。センターとキャプテンとして、誕生からAKB48をともに支えてきた前田敦子と高橋みなみ。アンコール1曲目「思い出のほとんど」をふたりきりで、6年半の想いをにじませるように披露し、強く抱き合い互いに感謝の言葉を交わすと、「たかみな、プレゼントのVTRがあるの」と前田が突然の告白。

流れた映像は、ユニバーサル ミュージック最高責任者であるマックス・ホール氏からの、「我々と共に、あなたの歌を世界中に届けていきましょう。高橋みなみさん、ユニバーサル ミュージックへようこそ」とのメッセージ。高橋みなみ念願のソロデビューが、ついに決定した。

このVTRに、AKB48誕生以来、初期メンバーとしてグループを統率しながら、ソロシンガーを夢見続けてきた高橋は涙の絶句。「ありがとうございます」との言葉を振り絞るのがやっとだった。高橋にとって、前日の“AKB48グループ総監督”就任に引き続く、2日連続のサプライズ。「努力は必ず報われるんだ」ということを、ドームコンサート実現に続き、またひとつ証明してくれたサプライズ発表となり、メンバーと会場に集まった全てのファンから惜しみない祝福を受けた。

明日はいよいよ最終日。AKB48がデビュー当時からファンとともに夢見て来た東京ドームコンサートの千秋楽となる。初日から完全燃焼を誓っているメンバーがどんなパフォーマンスを見せるのか、注目が集まる。