『宇宙戦隊キュウレンジャー』主題歌
『LUCKYSTAR』を聴いてラッキーをつ
かめ

また、エンディングソングの『キュータマダンシング』のインパクトがすごい!「タマタマキュッキュ」という非常にあやういかもしれない歌詞を日曜の朝にもってくるチャレンジ精神。この楽しいエンディングが象徴するように、楽しい戦隊です。



エンディングテーマのインパクトが強く、そちらに話題が集中しがち。しかしオープニングの『LUCKYSTAR』も非常に良い曲です。作詞は、戦隊シリーズやライダーシリーズの歌詞で有名な作詞家、藤林聖子が担当。特撮ファンにとってはおなじみの人ですね。歌っているのは、Project.R所属の歌手、幡野智宏。Project.Rは、これまで様々な戦隊の主題歌を作ってきたユニットです。




サビでタイトルの「LUCKYSTAR」が登場。シシレッドの名前がラッキーであること、キュウレンジャーが「星」の戦隊であることがかかっています。ここで「キュウレンジャー」とコーラスが入る構成もいいですね。きちんと戦隊の名称も入れています。

サビの終盤では「飛べ飛べ飛べ」の連続がやってきます。この最後の畳みかけが良いんですね。これがあることで、曲の最後まで勢いが衰えません。

「ツキまくってると強く信じ」というフレーズも良いですね。今作のシシレッドは「よっしゃ、ラッキー!」が口癖のキャラです。どんな状況でもラッキーだと思うこと、ツイていると思うこと。これが今の時代、特に重要なんですね。「なんでこんな不景気の時代に生まれてしまったんだ。自分はツイてない」と考える人が、あまりにも多いからです。



そして「ツキまくってると強く信じ」るべき理由が、このフレーズで示されます。「上手くいくことばかりじゃない」と決めつけていると「なんとかなった選択肢」も減っていってしまうのです。これは、メイン視聴者である子供はもちろん、大人にこそ響くフレーズではないでしょうか。大人になると、どうしても「上手くいくことばかりじゃない」と当たり前のように考えてしまうからです。




「足元がグラつく時に」こそ「飛べ」と歌うフレーズも良いですね。今の時代は、安定を求めがち。足元を守ることに皆必死になりがちです。しかし本当は、足元がグラついている時にこそ、飛ぶべきなんですね。

「宇宙の闇さえ消してみせよう」のフレーズ。「宇宙の闇」とは、今作の敵組織である宇宙幕府ジャークマターを指します。そして、「闇」とは世の中に蔓延するネガティブ感情の象徴でもあります。

「名もなき星をつなぎあい 星座を作ったように」キュウレンジャーは星座がモチーフになっているので、ここで「星座」という単語が登場します。このフレーズには、人間の想像力が込められています。私達は、当たり前のように星座が存在するものだと思っていますが、もともと星に名前はついていなかったのです。星座は、人の想像力のたまものなんですね。

そして「名もなき星」とは、名もない視聴者の象徴でもあります。名もない視聴者も「誰かと想い つなぎ合い」するような人生をおくってほしい意味も込められています。視聴者への応援歌でもあるんですね。

星に関するフレーズを入れて内容を示しているだけでなく、閉塞した現代人にあえて「飛び出そう」と呼びかける曲です。「ラッキー」だと思うことが大切だと気づかされる曲。この曲を多くの人に聴いてもらい、日本中が元気になってもらいたいですね。

アーティスト

UtaTen

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