劇場アニメ「ひるね姫」完成
試写会が開催 高畑充希「エンドロー
ル映像も見てほしい」

 「ひるね姫」は、岡山・倉敷に住む女子高生の森川ココネが、夢と現実の2つの世界で繰り広げる冒険を描く物語。ココネは警察に逮捕されてしまった父を救うために奔走するなか、何度も見ていた不思議な夢が事件解決の鍵を握っていることに気付く。

 試写会では、上映前に舞台挨拶が行われ、ココネ役の高畑充希をはじめ、佐渡モリオ役の満島真之介、森川モモタロー役の江口洋介、渡辺一郎役の古田新太、雉田役の前野朋哉、志島一心役の高橋英樹とメインキャストに加え、神山監督が登壇した。神山監督は「キャストのみなさん、3年間という製作期間を支えてくれたスタッフのおかげで、ようやくその結晶でもある作品を見てもらえる」と製作を振り返り、「早く見てもらいたいという気持ちと不安な気持ちがありますが、こんなに緊張しているのは久しぶりです」と胸中を明かす。また、完成した同作を見たという高畑は「泣きそうになったり、鳥肌が立ったり、感情が忙しい映画」、満島は「このキャストの濃さからどうやってできたんだろうというくらい、優しくて家族を大切にしたい作品」と作品を紹介した。

 さらに、高畑が岡山弁を覚えるのに苦労したことや、満島以外の出演者とは別録りだったというアフレコ裏話を披露。神山監督は「信頼して演じていただいた。聞き惚れました」と高畑の芝居に太鼓判を押し、江口は高畑が歌う主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」を「僕も大好きな曲。グッときますよ!」と絶賛した。

 同作が夢に隠された秘密を探る物語であることから、キャスト陣がこれまでに見た夢から性格を診断するコーナーも設けられた。「稽古中だった舞台を本番直前に下ろされる夢」「仮眠中、ひたすら水を飲まされ続ける夢」をあげた高畑には、「自虐的で打たれ強い」という診断結果が下された。この結果に、高畑は「そのとおり。割と打たれ強い気がする。ドMなのかな?(笑)」と会場の笑いを誘った。また「人や動物が何かをしているところをただ見ているだけの夢」と答えた満島は、人と協調はするが主体性を失うようなことはしないという意味の「和して同ぜず」と診断され、「我が道を行きすぎてどうしようかと……」と、自身を省みていた。

 最後は、高畑が「最後、エンドロール中に流れる映像を含めてひとつの作品になっているので、ぜひ最後まで見ていただきたい。それが私のささやかな願いです」と観客にアピールし、舞台挨拶の幕を引いた。

 「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」は3月18日全国ロードショー。

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