月組への組替で更なる飛翔に期待!月
城かなと雪組時代の成長を振り返る

「トレタメ」編集部
では毎日、ジャニーズ、J-POP、V系、アニメなど、様々なジャンル情報を写真や動画付きでお届けしております。
外部サイトでは載らない写真・動画なども、【トレ♪タメ】ではご閲覧できます。
当記事の【トレ♪タメ】版はこちら→
----------
2017年2月20日をもって、雪組から月組へ組替えする月城かなとさん。
同期の朝美絢さんと”トレード”する形での発表となった組替えは、ファンの間で物議を醸しました。

生まれ育った組を離れるのは、ファンとしても悲しいことですが、組替えを機に大きく羽ばたくジェンヌさんが多いのは事実。きっと、新天地月組でこれまで以上の輝きを見せてくれることでしょう。

今回は、これからの月城かなとさんの活躍に期待を込めて、雪組時代の成長を振り返ってみたいと思います。

雪組の御曹司として新人公演主演3回、
バウ主演2回と大活躍

月城かなとさんは、各組で活躍するメンバーを多く輩出している”黄金期”こと95期の一員。

早くから注目され、2013年には「Shall we we ダンス?」で新人公演初主演。その後も、「一夢庵風流記 前田慶次」「星逢一夜」と新公主演経験は3回にのぼります。

いずれの新人公演においても、端正なルックスと、丁寧なお芝居で好評を博し、未来の大器登場を予感させました。

雪組公演 『銀二貫』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
(c)宝塚歌劇団
2015年には「銀二貫」にてバウホール公演初主演も果たします。
まっすぐな青年・松吉のキャラクターもピッタリとハマり、お芝居自体の温かい世界観と相まって、多くの人に感動を届けてくれました。

その後、本公演などでも活躍の幅を広げ、「るろうに剣心」では原作人気も高い四乃森蒼紫役を熱演。スラッとした体躯に、あの独得のお衣装を見事に着こなし、公演中はまさにアイドル的な人気ぶり!原作ファンをも虜にしましたよね。

そして、2016年の夏に3都市で公演された「ローマの休日」では、陽気な理容師・マリオ役と、主人公の相棒的存在・アーヴィングという正反対の2役を担当。特に、弾けたキャラクターのマリオ役は新境地となりました。どちらかと言うと真面目でおとなしい印象の月城さんだっただけに、このキャラクターの衝撃は目を見張る物がありましたね。

「れいこ・ひとこ」コンビで雪組ファン
から愛される

月城かなとさんは、97期の永久輝せあさんとともに「れいこ・ひとこ」コンビとしてファンから愛されました。
いずれも将来を期待される若手路線スターだけあって、数多くの新人公演で主演・2番手として共演。

CS「スカイ・ステージ」でも、この2人は”プレシャススター”としてコンビで特集されました。
2人で川床でお食事したり(天気が悪かったので室内でしたが)、ジュース屋さんの店員を体験したり…と舞台では見られないリラックスした表情を見せてくれました。

同番組で、月城かなとさんは「幼いころは引っ込み思案だった」と語っていましたが、今では想像もつかないほどの堂々とした舞台人になられています。こうして、下級生時代からの成長を楽しめるのも、宝塚のいいところですよね。

雪組公演 『New Wave! -雪-』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
(c)宝塚歌劇団
月城さん・永久輝さんは、ショーでもシンメとしてペアで登場することが多い存在。
月城かなとさんにとって、最後の雪組公演「New Wave -雪-」が永久輝せあさんとのW主演となったのも、運命的なものかもしれません。

これまで、どちらかと言うとお芝居の面で評価されてきた月城かなとさんですから、「New Wave -雪-」で一段とスター力を高めて月組へと羽ばたいてくれることでしょう。

雪組生最後の大劇場公演「私立探偵ケイ
レブ・ハント / Gratest Hits」から感
じた愛

雪組生として、最後の大劇場公演「私立探偵ケイレブ・ハント / Gratest Hits」は、月城かなとさんへの愛と期待が詰まった舞台でした。

まず、「私立探偵ケイレブ・ハント」では、主人公の敵役・マクシミリアン役を熱演。

通常、お芝居における敵役は、2番手が演じることも多い重要なポジションです。今後の活躍が期待されるスターでなければ、こういった配役にはならないでしょう。月城さんにとっても、”悪役”は新鮮な挑戦となり、雪組最後にして新しい表情を見せてくれました。

雪組公演『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』初日舞台映像(ロング)
©TakarazukaRevueCompany
そしてなにより、ショー「Gratest Hits」。
まるで卒業する公演ではないか?と思うほど、さまざまな場面で活躍し、組子やプロデューサー、演出家からの愛を感じました。

クリスマスメドレーの幕を開ける”トナカイ”に扮装しての一場面は、早霧せいなさん・鳳翔大さんとともに毎日違ったアドリブを披露。

東京公演の大千秋楽では「これから離れ離れになっても、元気でな!」というエールが送られ、客席から温かい拍手が起きました。

また、フィナーレのロケット前には1人で銀橋を渡り、エトワールでも想いのこもった力強い歌を披露するなど、雪組の月城かなととして最高の姿を見せてくれたことが忘れられません。

月組・月城かなとに期待するもの

2017年2月20日、自身の主演公演「New Wave-雪-」を終え、月城かなとさんは月組へと旅立ちます。

珠城りょうさんがトップスターとなった新生月組では、包容力ある珠城りょうさん、キャリアを詰んだ最強娘役愛希れいかさん、妖艶さが魅力の美弥るりかさん…と、個性の違うスターに囲まれることになります。

月組公演 『瑠璃色の刻(とき)』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
(c)宝塚歌劇団
和物の雪組で育ち、端正な美貌と誠実なお芝居が魅力の月城さんは、月組へ新しい風を吹き込んでくれるはず。日本物が上演される際には、その経験を遺憾なく発揮してくれることでしょう。

月組は組としての結束力が素晴らしいと思うので、そこにしっかり溶け込みつつ、”個”としての魅力を磨いて欲しいですね。

一人ひとりのお芝居力が高いのはもちろん、ショーでのアピールが魅力的なタカラジェンヌが勢揃いしている月組ですから、月城さんも多くのことを学び、一回りも二回りも大きなスターになることを期待しています。

月城かなとのさらなる飛翔に期待!

月城 かなと(Kanato Tsukishiro)るろうに剣心 舞台写真 | 宝塚歌劇公式ホームページ
(c)宝塚歌劇団
組替えにより、月城かなとさんの新たな魅力も開花するはず!

美弥るりかさん主演「瑠璃色の刻」、そして大劇場デビュー「ALL FOR ONE」と、月組の演目も魅力的なものが控えています。

組替えをするとは言え、宝塚は1つ。雪組で培った「絆」パワーで、これからもさらなる活躍を期待しています。
著者:海野りんご

トレタメ:宝塚歌劇団

トレタメ:宝塚歌劇団は公演情報もスター情報も毎日配信中!

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着