TOKIO長瀬智也、目立つ風貌にとらわ
れない積極性と気遣い
TOKIOの長瀬智也(38)が1月29日、東京・北区の赤羽体育館で開催された『東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアー』歓迎セレモニーに出席。スペシャルアンバサダーを務める長瀬は、その端正なルックスとは裏腹に積極的に周囲に気を使い、打ち解ける様子はその場の雰囲気を盛り上げることに大きく作用していた。
このイベントは五輪旗が都内や被災地を巡るもの。長瀬はアンバサダーの元パラリンピアン・根木慎志さんとともに、オリンピック旗とパラリンピック旗を、それぞれ花川與惣太(はなかわ・よそうた)北区区長らに受け渡した。
赤羽体育館は同日に開館したばかりの北区の3つ目となるスポーツ施設で、北区民への公開は五輪旗とともにこの日が初めて。朝9時の開演前から警察が交通整備をおこなう程の人が訪れ、華々しいお披露目となった。
その立役者となった長瀬は、オリンピック旗を手渡した後にまず「寒いなか並んで待って頂いてありがとうございます」と挨拶。寒空のもとで長蛇の列を作り開演を待った区民の体を気遣った。
また長瀬は式典で、車椅子に乗ってバスケットボールのデモンストレーションに挑戦した。ゴールネットは一般のものと変わらない高さ。距離感が掴めないだけでなく、座りながらのシュートはバランスや力加減も難しく、なかなか入らなかった。
そんな長瀬に、2000年のシドニー五輪・パラリンピックで男子バスケットボール日本代表を務めた根木さんはコツを教えつつ「あとは声援が大事です」とコメント。長瀬も「そうなんですよ、みんなの声援があれば決められます」と声援を呼びかけた。
堰を切ったように響く大きな声援。それを受け長瀬が放ったボールは「スポッ」と直接ネットに。ノーバウンドで綺麗なショットを決めた。会場からも大きな拍手が巻き起こった。
式の最後におこなわれた記念撮影時には、スケジュールの都合上、登壇者の中で一番先に去らねばならないとのアナウンスを受け、長瀬は頬を膨らませ、チャーミングな一面を見せた。会場を去る際にも、地元の幼いチア部とハイタッチをしていた。
高身長で非の打ち所の無い「風貌」を持ちながらも、決して高慢で高圧的な態度を見せず、自ら積極的に周囲やファンに接していく姿が印象的だった。彼がデビュー以来、多くの人を引き付けてきたその理由をここに見た気がした。(文・松尾模糊)
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