BAROQUE、2017年1月のワンマン追加公
演で新曲初披露を約束「とびきりすご
い曲届けるよ!」



昨年に続き、今年は場所を変えてSHIBUYA WWW Xにて開催したBAROQUEのXmasワンマンライブ『PERFECT WORLD』。L’Arc〜en〜CielのKenがプロデュースしたシングル「G I R L」、Ken主催のライブイベントツアー『PARTY ZOO』参加などで新しいファンが急増したため、プレミアムチケットとなった今年のXmas公演。最後尾まで隙間がないほど満員の観客で埋め尽くされた会場にKENZO(Dr)、中西智子(Ba)のサポートメンバー、続いてこの日の怜(Vo)はゴージャスなファージャケットをまとい、王子感満載の圭(Gt)は貴公子のような姿できめてステージに登場。

イントロからハンドクラップが高揚感をもたらす「DREAMSCAPE」でライブは幕を開けた。序盤から「ガリロン」を披露するとフロアはたちまち一丸となり熱狂的な盛り上がりを見せる。圭がソリッドな響きで力強くリフを刻む「BLACK BANE」のような疾走感たっぷりのアップチューンはロックなシャウト満載で、シンセとパーカッシブなリズムを織り交ぜ、構築したサウンドで1つの空間を描き出していく「SKY WALKER」のような幻想的な曲はオートチューンを使った歌で声を音色に同化させるなど、この日の怜は意識的に曲の世界観に合わせて表情を細やかにコントロールして、様々な“歌”で楽曲を彩っていく自分を積極的にアピールしていく姿が新鮮だった。

「SILENT PICTURE」、「MEMENTO」とBAROQUEが作り出す深淵な音響、音像感にオーディエンスをたっぷりと浸らせ、サウンドの奥底へと陶酔させていった後は中盤のハイライトとしてこの日は「PLAY」を久々にパフォーマンス。抜け感があるサンシャインな音空間、その中で海辺を楽しく飛び跳ねるように怜のファルセットボイスが解き放たれていくと、心踊るハートウォーミングな空気がふわりふわりと場内に広がっていった。

後半、「魔女と林檎」から2人のユーモア溢れる可愛らしい動きや笑顔がポップなサウンドとともに会場を盛り上げる。この日はしょっぱなからステージ上手下手を何往復もしてアクティブな動きを繰り返していた圭は、ここぞとばかり投げキッスにウインク、ハイタッチや指差しを連発してフロアとコンタクト。中性的な色気で次々とファンをメロメロにしていった。そして、怜が「Nutty a hermit.」のイントロパートにコール&レスポンスを入れるというトライで、会場の盛り上がりをさらに加速させ、「今年BAROQUEは『PARTY ZOO』に出て自分たち以外の曲を演って……」と怜が話しただけで、フロアからは悲鳴が上がり「やばい。これだけでバレちゃった?」といって『PARTY ZOO』で圭が演奏したL'Arc~en~Cielの「Caress of Venus」をサプライズでカバー。これまでワンマンではカバーなどをやらなかった彼らだからこそ、場内には悲鳴が響き渡り、会場全体が大興奮に包まれた。

そうして迎えた本編ラスト。「次の曲がラストです」といった後、怜は「BAROQUEはこれまで引っ込み思案で……って、特に俺だけど(苦笑)。でもKenさん、(MUCCの)逹瑯さんが俺の心を開いていくれた。今は、より素直にみんなに届けたいと思う気持ちが強くなってる」と自分自身の心境の変化について話し、最後に「CELEBRATE」を披露。ここでは演奏の後半、怜が圭のギターのピックアップに向かって歌うパフォーマンスで観客を驚かせ、ギターの轟音に声が吸い込まれていくような幻想的で美しい調べを聴かせた。

アンコールに応えて再登場した後は、まず怜の“ポケベル”話でひと盛り上がり。これは、本編で圭がフロアが盛り上がってくると『デスノート』のように携帯の番号が額に浮き上がる人がいて、さらに盛り上がっている人はラインのIDまで浮かんでくるのだと伝えたとき、「俺には見えないなぁ」といっていた怜のことを引き合いに出して、圭が「そろそろポケベルなら見えてきたんじゃない? 昔、怜持ってたし(笑)」という、なんとも時代錯誤なMCで会場の笑いを誘っていった。そうして「何千何万何億の君への想い」「凛然アイデンティティ」を久しぶりにプレイし、「Silent Night」というXmasソングまでプレゼント。その後、怜が静かに話し出した。

「今年BAROQUEはいろいろチャレンジしていって、たくさんの人と一緒にBAROQUEをいろんなところに連れてってもらった。俺たち、もっともっとこれから外に出て行くね? いい? みんなが応援してくれたら、もっともっといい歌うたうから、次のライブもここにいる全員と会いたいと思ってる。俺がこういうこというのって珍しいよな(照笑)。俺たちは、いますごい大事な時期にいるって分かるからこそ、もっともっとみんなに俺たちを見せたいと思う。次のライブでは新曲やろうと思ってる」

突然の宣言に、会場は歓喜に沸く。「とびきりの曲届けるから。来年もよろしくね。じゃあ最後の曲です」と怜がいってラストは「GIRL」をプレイ。会場一丸となってジャンプを繰り返すフロアに怜が恒例のブーケを投げ込み、ピンク色の照明に染まった場内をこの日最大級の多幸感に包み込んで、ライブは幕を閉じた。

自分たちの表現したい音楽だけに向かって真摯に取り組んだ『PLANETARY SECRET』。そこから、たくさんの人たちとの出会いを繰り返す中で、メンバーの人間性、生まれてくる新曲たち、ライブパフォーマンスまでどんどん開放的になり、劇的変化を遂げているBAROQUE。

2017年1月28日に開催される追加公演『PERFECT WORLD 2』のチケットは、各種プレイガイドで一般発売がスタートしたばかりなので、気になる人は急いでチェックしてみて欲しい。

セットリストBAROQUE 「PERFECT WORLD」
2016/12/25 渋谷WWW X01. DREAMSCAPE
02. style
03. ガリロン
04. モノドラマ
05. BLACK BANE
06. SKY WALKER
07. SWALLOW THE NIGHT
08. SILENT PICTURE
09. MEMENTO
10. PLAY
11. 魔女と林檎
12. teeny-tiny star
13. Nutty a hermit.
14. Caress of Venus [Cover/L'Arc~en~Ciel]
15. CELEBRATE
<ENCORE>
16. 何千何万何億の君への想い
17. 凛然アイデンティティ
18. Silent Night [Xmasソング]
19. PLANETARY LIGHT
20. GIRL
ライブ情報BAROQUE ONEMAN LIVE
「PERFECT WORLD 2」
2017年1月28日(sat) EX THEATER ROPPONGI
OPEN 17:15 / START 18:00
<LIVE MEMBERS>
BAROQUE Vocal 怜 / Guitar 圭
Support Members Bass TOKIE / Drums KENZO<チケット>
スタンディング ¥5,400(ドリンク別)チケット発売中
 

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