大阪で見つけた!ミュージックテーマ
パーク! V系バンド・BabyKingdom ワ
ンマン直前インタビュー・ライブレポ

そのワンマンライブ直前にインタビューが実現!『ハイカラ』誕生秘話やライブへの意気込み、そして次回作についてなどあますことなくインタビューいたしました!

BabyKingdomインタビュー

-今日はよろしくお願いします。さっそくですが、BabyKingdomの世界観とはどういうものなのでしょうか?

咲吾:BabyKingdomのライブやバンド、楽曲コンセプトは『ミュージックテーマパーク』です。

音楽のテーマパークをイメージした活動をしています。楽曲もアトラクションみたいな感じで、例えばジェットコースターみたいな曲があったり、お化け屋敷みたいな曲があったり、メリーゴーランドみたいな曲があったり。1曲、1曲が楽しめるような感じになってます。

「テーマパークや遊園地から帰るときって現実離れして寂しい気分になりますよね。そしてまた来たいと思う」、ライブでも沢山楽しんだ後にそう感じてもらえるライブが出来たらいいなって、それがこのバンドの一番の世界観であり目標です。

写真左から:Guitar 志記,Vocal 咲吾

カラオケで『ハイカラ』を歌うと事件が起こる!?

-今年の8月24日にリリースされた『ハイカラ』が10月25日から通信カラオケライブDAMで配信されていますが、もう歌われましたか?

咲吾:僕は歌いましたね。配信されて次の日ぐらいに虎丸と一緒に歌いに行ったんですよ。そこで事件がありまして。

まあ、最初っからいきなり「ハイカラ」を歌わずに、まず1回目はじっくり流れる映像を観る。そして2回目で本人いきますよ!みたいな感じで自分が元気よく歌います。そして虎丸もちゃちゃ入れながら歌ってたときに、注文していたウーロン茶が届いたんですね。それを持ってきた店員さんが、よくライブに来てるファンの子で、めっちゃ恥ずかしい所見られました。

だって、自分の応援してるバンドのメンバーが自分の曲をはしゃいで歌ってる姿を見られるんですよ。凄い恥ずかしい光景になって、「今のは忘れろ!」って展開になったという事件がありました。

もにょ:僕は歌ってないですけど、観に行きました。友達の結婚式があったとき僕は礼服を買ってからいこうと思って。よし、どこで着替えようってなったときにそれはもうカラオケ行くよねって思って、その時に自分の曲を流しながら着替えました。しかも自分たちの映っている画面も写メ撮りました。

志記:僕、まだなんですよ。

咲吾:家で作曲をずっとしてるんであんまり家から出てないんですよ。だから僕らのカラオケ店で歌った時の動画をLINEで送りつけました。

志記:それを聴いて、ひとり嬉しくなってました。

ミュージックテーマパークはこうして作られる

-曲作りはどのような流れで作成されていますか?

咲吾:バンドを始めた最初の頃は、ある程度までを志記がデモを作ってました。いわゆるメロ先です。メロディーが先に出来上がっていて、俺が歌詞をのせる。みたいな作り方をしてたんですけど、どうもしっくりこなくて。

結局、なんか伝えたいことってメロディーと歌詞が一致した時が一番お客さんに伝わって、しかも良い曲になるなーっていうのが分かってきて。最近は曲のある程度のイメージを志記と相談して決めて僕がメロディーと歌詞をしています。僕パソコン使えないんで、携帯のボイスメモを録った奴を志記に送るんですよ。

志記:二人でコンセプトを練りメロディーやコード感を二人で合わせていって、僕が最終的に編曲。音まとめをするっていう感じですね。

咲吾:そして、スタジオで細かい所を全員で詰めていくみたいな感じです。

-ちなみに歌詞を作るときのこだわりや考えなどは、ありますか?

咲吾:歌詞はとりあえず、引っかかりが欲しいなって思ってて。とりあえず曲の中でタイトルから連想される言葉をサビの頭にどーんと持ってきたいなとか考えてます。

-「タイトルから連想される言葉」ということは楽曲づくりの際、最初にタイトルを決めていることが多いのですか?

咲吾:そういう時が多いですね、結構。

志記:それがコンセプトだったりするので。

咲吾:やっぱりその歌詞と曲、タイトルが一致するっていうのが一番いいかなって思うので、出てくるときは3つともほぼ同時ですね。

もにょ:あと、特にライブとかで僕たちの曲を聴いて覚えてもらおうと思ったら曲を聴いて残ったその言葉がタイトルだったりすると、お客さん同士の話にも出てきやすいし覚えやすいと思うので意識してます。

-「ハイカラ」もタイトルから考えていったのですか?

咲吾:そうですね。一番最初、ハイカラって曲を出すときに志記と大正ロマンや昭和歌謡のメロディーの曲を作りたいなって言ってて。次に、歌謡曲のメロディーと、今流行っている現代ロックを混ぜたらどんな感じになるのかなって、曲の雰囲気を作りました。そして、それやったら大正ロマンがもし今平成にあったらどんなんなのかな?っていう感じで曲作りが始まっていきました。

「ハイカラ」の最初の方に「モノクロカライロドリタイ」ってあるんですけど、和文化に洋文化が入ってきてそれを受け入れるか受け入れないのかと瀬戸際で、モノクロの状態に色が足されていって。どんな変化があるんやろ?っていう。ホンマにモノクロから彩りたいって思った言葉をそのまま叫んだんですよね。

あと、BabyKingdomが始まったときドラムがいなくて、3人だった。ようやくハイカラをリリースするってなったときにドラムの虎丸が加入して。僕の中で一つ、ピースがハマった様な気がして「こっからやなべビキン!」みたいなイメージがあったんです。そのときの気持ちものせて書いた歌詞やったんでべビキンにとっては、「ハイカラ」はスタートを表す曲でもあるんです。

来年、ミニアルバム出します!
-無事スタートを切ったBabyKingdomですが、次回作の構想は練っていますか?

咲吾:練ってますね。

-少し、どんな感じなのか教えてください。

咲吾:ミニアルバムを来年予定しているんですけど、テーマパークのラストを飾るのはやっぱりパレードですよ。パレードは色んなキャラクターが出たりするじゃないですか?そんなコンセプトのミニアルバムにしようと思っています。

前がシングルって感じで"どーんと"出したんで、今回は例えば"いっぱいつまみ食いした"みたいな感じの1曲、1曲に個性があり、聴きごたえのあるパレードのようなアルバムを作ろうと思っています。

僕はどこまでいっても自分がオリジナル

-ワンマンライブを前にして、精力的に対バンライブを行ってきましたが、忘れられないライブはありましたか?

咲吾:僕は、語弊があるかもしれないんですけど、ワンマンライブは結果を出す場所であって、自分の中で快感を覚える場所っていうのが対バンライブなんですよ。

例えば完全にジャンルが違ってお客さんも僕たちに全く興味なさそうなステージでも、ライブが終わったら興味なさそうなお客さんたちがノリノリやったみたいな、そういうアウェイな環境こそ、僕は心躍る人間なんです。始めっから今日のライブ、絶対盛り上がるやろ!みたいなそういうライブも楽しいんですけど。自分の中では挑戦じゃないんで。自分の中で、強くなれるっていのはそういう逆境です。

もちろん失敗しますよ。バリバリ失敗するんですけど、そういう方が気持ち良かったりしますね。アウェイなライブが僕は好きです。

-他のV系バンドに対しては、やはりライバル心を燃やして「こいつらつぶす!」って感じで挑むのでしょうか?

咲吾:なんか、僕らに似てるバンドがいたらそう思うんですけど、僕はどこまでいっても自分がオリジナルと思っています。

なので、よく聞かれる質問で「憧れのヴォーカリストは?」って聞かれても出てこないんですよね。ライブハウス行っても、ライバルって思う人もそんなにいなくて。みんなが最高の状態で戦えて、最終的に選ぶんはお客さんって思うんです。お客さんの取り合いとかあると思うんですけど、それ言い出すとねキリないんで。やってきたことや姿勢とかでお客さんが選んでくれるかな?って思うんです。

写真左から:Bass もにょ,Drums 虎丸

路上ライブで覚醒

-今月は路上ライブも何回か行ってこられましたね?

咲吾:そうなんですよ。ワンマンが11月17日にあるのに実際11月に入ってからワンマンまでのライブが1回しかなくて。僕らの1番の宣伝場所っていうのがライブなんです。そのライブがないっていうのが、すごいピンチな状態で。それやったら自分らでライブやろうと。路上を11月の前半に4本やりましたね。

-そのときの武勇伝とかはありますか?

咲吾:ライブって普段、室内じゃないですか。あのとき季節の変わり目で空気めちゃくちゃ乾燥してたんですよ。襲われたことのない乾燥に喉が襲われて声かすっかすになって、その調整のために1曲1曲の間に、リーダーのもにょにMCしといてと頼んだんです。普段ライブのときは僕しかMCしないんで、不安で渡してたら、まあこれが面白い。リーダーのトークスキルが上がったっていう。この4回の路上ライブで。

-どう変わったんですか?

咲吾:もうね、持った瞬間から人が変わったみたいな。

もにょ:最初のMCは挨拶ぐらいだった。この程度自分を出したらいいやって。4回目には「BabyKingdom、リーダーもにょこと、おおにしよしたか28歳がやってきました!!」みたいな感じで。

咲吾:本名公開しましたからね。

もにょ:28歳で"もにょ"って俺なにやってんねんって自虐的な感じでいながら。3回目あたりから、覚醒しました。

咲吾:路上ライブやって、最初全然知らん人の前で歌うことで俺らの根性鍛えられるんかなって思ってたんですけど、まさかの歌や演奏に全然関係ないトークスキルが抜群にあがるという。

もにょ:関係ないっていうなや(笑)

咲吾:いやでもね、本当にびっくりしたねあれは。武勇伝かどうかはわからないけど。

もにょ:トークスキルは凄いあがったし、メンバーが一番うけてた。

ワンマンライブへの思い
-今日のワンマンについて。このOSAKA MUSEは、本年3月24日にバンド名を「BabyKingdom」と改称したライブハウスなのですが、今回のワンマンも同じ場所を選んだのはどういう気持ちからなのでしょう?

咲吾:前、OSAKA MUSEで一番最初BabyKingdomとしてワンマンして、そのときはまだ3人の状態だったんです。前はどっちかっていうと、前身バンドからBabyKingdomになる切り替えで、チケットの配券も前のバンドの名前でやってたんです。

さきほど話したみたいに、虎丸が加入してやっと僕達の中でBabyKingdomとして4人のピースが埋まったって。気持ち的には今が一回目みたいな気分ではあるんです。だから僕達としては、前より超えてやるぞみたいな気分では実はなくて。これがBabyKingdomとしてのスタートかなって感じではありますね。

-改称し、BabyKingdomというバンド名になった由来は?

咲吾:コンセプトが『ミュージックテーマパーク』で、テーマパークや遊園地には大抵お城とかがあるじゃないですか。だから最初はバンド名をキングダムって言ったんですよリーダーが。でも、キングダムって言ったらごてごてのメタルバンド出てきそうやなって思って。じゃあ真逆のモノを持ってこようぜって。みんなでこれから作っていく、生まれたての王国にしたいってことでベイビーキングダムにしました。

-今回のワンマンライブに詰めたセトリや、演出に詰めた見どころを教えていただけますか。

咲吾:ステージはちょっと凝りましたね。ハイカラっていうシングルを出して、お客さんに聴いてもらって、全国回って最終結果としてモノクロから彩ったものを今日出したいなって思ってます。

ステージも華やかにしたい思いもあってステージに番傘ぶっ刺したりとか、見た目でも変えていったことありますね。あとSEとかもテーマパークっていうだけあって、ステージをショーとして見てほしいっていうのもあって音響と照明をばっちり確認して、合わせてます。これどこのバンドよりもガッツリやってると思います。

-音響と照明がこだわってる所ですか?

咲吾:そうですね。目で見て、耳で聴くバンドなんで。面白かった方がいいだろうし照明は結構力入れてますね。志記が、以前舞台に出たことがあって。舞台音楽とかを担当していたんですよね。そこで得た技術でSEを作ったりしてます。

志記:音楽って簡単なものだと大体はドレミで成り立つんですけど舞台音楽ってその音楽が物語の中に入り込むんです。一言で雨が降る音って言っても豪雨なのか?少量の雨なのか?雷が鳴っているのか?って考えて作ってます。

咲吾:曲の前とかに世界観ごろっと変わるタイミングで、転換時で入れようかなって準備してます。

-路上ライブで上達したもにょさんは今回MCはしないんですか。

もにょ:MCは一応…

咲吾:禁止してます。MCが上手い訳ではなくて、漫談が上手いんですよ。

もにょ:そうですね。(笑)

咲吾:話すと自分の自虐のネタをずっとしちゃうことになるんで、バンドより食っちゃうんですよね。キャラが。見た目も濃いんで。

もにょ:テーマパークとしたら一切もってふさわしくない。

咲吾:うるさいミッキーって嫌でしょ?(笑)

みんなが応援してたんだよって自慢できるようなバンドに!

-最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

咲吾:BabyKingdomは、つくつぐ思うんですけどお客さんにも支えられてるし、たくさんのスタッフさんにも動いてもらっていて色んな人に支えられてるバンドだなーって思います。

僕ら、当面の目標はみんなからもらったものを恩返しできるような、そして大きくなってみんなが応援してたんだよって自慢できるようなバンドに絶対なるのでこれからも僕らについてきてください。よろしくお願いします。

ライブレポート


満員のOSAKA MUSEのオーディエンス。

歓声の中BabyKingdomのメンバーが順番に登場し、番傘とともにVocalの咲吾(shogo)がステージに登場して最新のシングル曲「ハイカラ」からワンマンライブがスタート。
ファンを煽って叫ばせ踊らせながら、「CRAXY ENDLESS PARTY」ではC&Rでファンと繋がり、会場のボルテージをガンガンあげていく。
そしてBassのもにょもステージ上で喜びを爆発させるベースプレイを披露。トップギアでライブは幕を切った。


MCで来年にミニアルバムが出ることを電撃発表をすると、そこに収録される「メタルタイガー」を披露。

この楽曲は BabyKingdomにDrumsの虎丸が加入して初のワンマンの今日、虎丸の好きなように作られた新曲で、ドラムも速くて力強くHR/HMを強く感じるナンバー。

新曲なので、曲前に咲吾からフリを伝授。「タイガーだから、がおがお」と愛くるしい笑顔に包まれながらフリを教わったファンも、曲が始まると思いっきり躍動して踊り、虎丸は速いビートを涼しい顔でこなしメンバーとアイコンタクト。


その様子にメンバーもファンも嬉しそうだ。 暗転の漆黒の闇から雨音とイナズマの閃光が貫いたかと思うと「怪盗ZERO」が始まるという、"一瞬にして世界観を変えてしまう"会場の演出に驚きながらも、「Liar witch」「珈琲男爵」「ユーレイ☆になっても愛してる」など様々なキャラクターやテーマが存在するバリエーション豊かな楽曲は、Guitar&Manipulatorの志記が創造する"ミュージックテーマパーク"だ。


その言葉がバンドのテーマと言い切るBabyKingdomは、音楽にも演出にも凝ったワンマンライブを私たちに届けてくれた。

セットリスト
1.ハイカラ
2.Chnnel:4
3.CRAZY ENDLESS PARTY
4.残念×LOVE MC
5.メタルタイガー
6.RING!DONG!
7.小悪魔フルフル
8.怪盗ZERO
9.Lair witch
10.珈琲男爵
MC
11.ユーレイ☆になっても愛してる
12.ラブティーナ
13.時のメモリー
14.HeartBeat
En.Bady bird

アーティスト

UtaTen

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