現役JKと新旧ギャル対決!:瀬名あゆむ
連載69

瀬名あゆむのAV vs アイドル
～もし元AV女優がローカルアイドルのプロデューサーになったら

　こんにちわ！　仙台＆千葉のローカルアイドル『2ねん8くみ』プロデューサーの瀬名あゆむです。
　今回は『2ねん8くみ』のJKコスプレイヤー・愛童夏海(あいどう・なつみ)ちゃんと「コスプレ」について語る予定でした。
　夏海ちゃんは現役女子高生で現役コスプレイヤーでもあって……と話を進めてたら、なんと「小学生のころからギャルに憧れてた」ことが発覚！(笑)　ギャルといえば私もJK時代から20代にかけてバッリバリのギャルでしたからね！　というわけで、コスプレを語る前に、まず「新旧ギャル対決対談」始めたいと思います！

瀬名　今回はコスプレイヤーとしても活動してる夏海ちゃんにコスプレの話とかいろいろ聞こうと思ってたんだけど、そしたらなんと夏海ちゃん、一時期ギャルだったって言うじゃない！(笑)
夏海　あ、はい。瀬名さんは元ギャルですもんね。それで私はギャルっていうかギャルモデルに憧れてたんです。今はもうないんですけど、雑誌の『egg』って知ってますか？
瀬名　知ってるもなにも『egg』は「聖書」だったよ！
夏海　じゃあ、「ろみひかなこ」は？
瀬名　ろみひちゃん・かなこちゃんは「神」だよ！
夏海　さすが……瀬名さん、本物ですね(笑)

（『egg』は1995年に創刊して「ギャルブーム」を巻き起こしたギャル系ファッション雑誌です。「ろみひ」=細井宏美ちゃん＆「かなこ」=川端かなこちゃんはeggモデルで、2000年代中頃から大人気となり、一時代を築きました）

瀬名　でもさ、夏海ちゃんはいま17歳でしょ？　なんで「ろみひかなこ」のegg時代を知ってるの？　「ろみひかなこ」がギャル人気の頃ってもう10年位前じゃん？
夏海　はい、確かに私が「ろみひかなこ」大好きになったのは自分が小学3年とか4年の頃です。もう『egg』見て、「ろみひちゃん、むちゃくちゃカワイイ！」ってなって。けど、でもその前の時代の『egg』にも詳しいですよ。
瀬名　えっ、なんで？
夏海　私、お姉ちゃんが6コ上なんですよ。お姉ちゃん、高1くらいからギャルで、2000年位から『egg』をずーっと毎号買って家に保管していたんです。それを私もずーっと一緒に読んでて。お姉ちゃんが卒業してからは私が全部の『egg』を引き継ぎました。
瀬名　はぁ～。なるほどねえ。そういうことかぁ。その頃、お姉ちゃんは肌焼いてた？　黒かった？
夏海　や、夏とかは焼いてたかもしれないけど、基本「白ギャル」でした。
瀬名　あ～、もう「白ギャル」の時代になってたからねえ。
夏海　えっ、瀬名さんは黒ギャルだったんですか？
瀬名　うん、「ガングロ」だった！　ガングロってもう死語だよね(笑)　意味わかる？
夏海　わかりますわかります。顔が黒いことですよね？
瀬名　そうそう。日サロで焼くんだよ。あーもう「日サロ」もある意味、消えたよねえ。女の子が通う日サロとか、まだあるのかなぁ。昔は街中にあったんだけどね、日サロ。
夏海　今はいかに日焼けしないかですからね。
瀬名　だよねー。私の最初のギャル時代は、「ガングロ・青のアイシャドー・涙ブクロは白」……が定番だったよ。あとムラスポ(ムラサキスポーツ)のビニール袋！
夏海　うわぁ、リアルだ。
瀬名　だってマジにバリバリのギャルだったもん(笑)

夏海　瀬名さんがギャルになったのって……
瀬名　私は高校ギャルデビューだから、それこそ2000年、夏海ちゃんのお姉ちゃんが『egg』買い始めた頃とジャストだよ。
夏海　ほんとだ、凄い……。
瀬名　私、中学生時代は芸能スクールに通ってローカルアイドルをやってたから、黒髪ロングで、肌焼くなんて厳禁だったのね。その後、アイドルをやめてからギャルのなったの。アイドルに挫折したからギャルになったってわけでもないけど、まぁでもアイドル時代は好きなファッションとかできなかったから、その反動も正直あったかもしれないね。夏海ちゃんは、ろみひきっかけだよね。ろみひちゃんのカワイさにガーンってなってギャルに目覚めた？
夏海　あの、その前、それこそ小2から小3くらいのときは……あれになりたかったんですよ、あの、特攻服着てる女の人……
瀬名　レディース？　『チャンプロード』？
夏海　え、ああいう人たちのこと、そういうんですか？　あとチャンプなんとかはわからないです。雑誌ですか？
瀬名　特攻服着てるような女の子のことを「レディース」っていうんだよ。それで『チャンプロード』はいわゆる〝族〞系のクルマとかバイクの雑誌ね。
夏海　そのへん、全然わかんないです……。ただ特攻服着てバイク乗ってみたいなって思ってて。あ、でもこんなこと言うと、なんか私、ヤバい子みたいじゃないですか？　べつに不良になりたかったとかじゃ全然ないんですよ！
瀬名　うんうん。だって小2だしね(笑)
夏海　はい(笑)
瀬名　コスプレ的な感覚でしょ？　深田恭子ちゃんと土屋アンナちゃんの映画『下妻物語』みて「カッコイイ」みたいな？ 夏海　ああ、そうですそうです。ただただ、ああいうのがカッコいいなって。それになんか素直じゃないですか、ああいう人たちって。なんか、自分に嘘つかないで生きてる感じで。そういうところもいいなって。
瀬名　でも小2でそう思えるっていうのが凄いよね。レディースとかって、それこそ夏海ちゃんのお母さんの世代だもんね。
夏海　そんな昔なんだ……。
瀬名　いっぱいいたのはその世代じゃないかな？　80年代とかだから。90年代はもうギャルだったよ。でもギャルも最初の頃は不良の代表みたいに思われてた。
夏海　そうなんですか？　カワイイとかじゃないんだ……。
瀬名　ギャルの初期って私が小学生の頃とかで。援助交際とかさ、チーマーとかさ、そういうのと一緒にされてた面もあったかも。とにかく街で派手に遊んでるコたちってイメージだったね。
夏海　はぁ…。世代ですね……。
瀬名　私なんかも実際そういう面にちょっと憧れたってのもあったけどね。やっぱギャル、イケてる、みたいなね(笑)
夏海　ほんと、ファッションだけじゃなかったんですね。
瀬名　うん。特にガングロギャル全盛期は。遊んでるのがギャルってのはあったなぁ。楽しい遊びだけどね。
夏海　すごい、面白いです。
瀬名　それで、夏海ちゃんがろみひに憧れてた頃って、だいたい今から10年位前だよね。その頃、私は21歳とかで、自分の中で第2次ギャルブームだったの。
夏海　あ、そのあたりの話、聞きたいです！
瀬名　夏海ちゃんはろみひちゃんが「神」だったかもしれないけど、その頃の私の「神」は……
夏海　誰ですか？　その時代だと……
瀬名　さぁ誰でしょう？　今でも全然有名な人だよ。ってことで続きは次回で！　夏海ちゃんのギャル話ももっと聞きたいし！　新旧ギャル対談、まだ続けます！

（次回につづく）

写真・（左）愛室夏海 （右）瀬名あゆむ

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【瀬名あゆむ：プロフィール】
仙台＆千葉のローカルアイドル『2ねん8くみ』プロデューサー。10代の頃に北海道のローカルアイドルとして活動し、メジャーデビュー寸前で挫折。その後、地方局TVレギュラー出演等をへてAV女優となり累計800本以上に出演した。1985年生まれ・さそり座・A型。

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