大人が涙する吉田山田のツアーファイ
ナル!親子で感動できる音楽がここに
あった。【UtaTenライブレポート】

急に冷え込んだ週末に心の暖かさを求め、親子連れや小中学生からおじいちゃんおばあちゃんまで、本当に幅広い年齢層のファンが駆けつけた。
開演の合図で暗くなった場内には普段台所から聞こえてくるような音が流れ、誰もが実家や家族のことを頭に思い描いていると吉田山田の二人が登場。
拍手で迎えられた彼らは1曲目「魔法のような」で一気に会場を暖かい気持ちにさせた。そして最初のMCで山田は「特別な演出で音をいつも以上に感じながら楽しんでいきたい」と語り2曲目「ルーとナンシー」をまったりと歌い上げた。
曲によって工夫のこなされた歌い分けが心地のいいハーモニーを生み出し、より歌詞が心にスッと入って来やすくなっている。
吉田山田の新しい挑戦として前半6曲の間、各曲の間に時計の秒針の音や雨の音、小鳥のさえずりなど、短いSEが組み込まれており、聴く側の想像力を刺激した。
このような演出と、今回のツアーにサブタイトルとして「光と闇」と付けた理由をMCで語った吉田山田。3、4年前に新幹線の中で盲目のおじいさんと出会い、「鳴っている音のひとつひとつが生きている」というおじいさんの言葉を受け、音に集中することで同じ曲でも違うように感じてもらえるのではないかということでこのような演出をしたが、暗い中での楽器の演奏や移動に苦労したことも明かした。
二部の始めにはニューシングルより「未来」を披露。一部では着席してまったり音楽を楽しんでいた会場が一斉に立ち上がり、テンション最高潮の山田の煽りに乗ってクラップをしたりタオルを回したり、揺れたりジャンプしたりと、三世代もの幅広い年齢層が集まった会場がひとつになった。
その後のMCでは一年を振り返り、ラジオのMCなど今年新たに挑戦したことについて「色んなことが音楽の栄養となって咲いている」と語ったあと、吉田がサラっと来年も今年に引き続き吉田山田祭りを開催する事を発表し、初の日比谷野音で開催する事を発表し、初の日比谷野外音楽堂でワンマンを開催することを発表し、山田にツッコミを入れられるというコミカルなやりとりも見せた。会場は初の日比谷野音である。
バンドメンバーの紹介と新曲「母のうた」、そしてラストに映画「ボクは坊さん。」の主題歌「Today,Tonight」を通して改めて吉田山田の楽曲や二人の人柄の良さをしみじみと感じた会場は退場する二人にいつまでも拍手を送り続けた。その拍手がいつしかアンコールのクラップへと変わり、再びステージに現れた二人は「明日がくるよ」をはじめ4曲を熱唱。
自身初の47都道府県ツアーを開催することも発表した彼らは「また必ず会いましょう!バイバイ!」と、礼をすると客席からは「ありがとう!」と感謝の言葉が飛び交った。
吉田山田のライブでは涙するファンの姿や、キッズたちが楽しそうに手を振る姿、おじいちゃんやおばあちゃんが体を揺らしながら聴き入る姿が見られ、本当に多くの人から愛され、親から子へ受け継ぎたいものであることがわかった。
大ヒット曲「日々」しか知らなかったという皆さんも是非、彼らの楽曲に触れて、暖かい歌詞を感じてみてください!
TEXT:愛香
-セットリスト-
1. 魔法のような
2. ルーとナンシー
3. タイムマシン
4. キミに会いたいな
5. 航海
6. 日々
7. 未来
8. イッパツ
9. 天使と悪魔
10. ツボミ
11. OK
12. 母のうた
13. YES
14. フリージア
15. ガムシャランナー
16. Today,Tonight
EN1. 明日がくるよ
EN2. ORION
EN3. カシオペア
EN4. 約束のマーチ

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