華原朋美・今、一番幸せになってほし
い女性アーティスト:ドラァグクイー
ン・エスムラルダ連載76
エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第76回 今、一番幸せになってほし
い女性アーティスト・華原朋美
今年、歌手デビュー20周年を迎え、6月にベスト盤「ALL TIME SINGLES BEST」をリリース、8月にメモリアルブック「華原朋美を生きる。」を刊行した、朋ちゃんこと華原朋美。
一方で先日、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」に、2週連続で登場し、自作のカルタで芸能生活を振り返りつつ、かつてココリコ遠藤に口説かれたこと、小室哲哉との交際中のエピソード、本間朋晃や竹田恒泰にまつわる裏話などを暴露し、さらには「『朋ちゃん』の不思議キャラは作られたもの」「(芸能界でやっていくためには)コビを売るのは当たり前」「よく2チャンネルをチェックしている」「超ドSだけど、できれば最後はドMで終わりたい」(?)など、あけっぴろげすぎるトークを展開。一部では「痛々しい」「暴露話しか手段がない」などと言われている、とのこと。
で、アタシも「ガキつか」の動画を観てみたんだけど……面白かったわ。朋ちゃんがあまりにもあっけらかんと話すので、さほど痛々しさも感じず。まあ、あのかわいらしいルックスと「朋ちゃん」って呼び名に惑わされがちだけど、朋ちゃんももう41歳。ぶっちゃけトークが似合うお年頃(?)ではあるのよね。
あと、本人も言っているように、朋ちゃん自身が、そもそもはっちゃけたキャラ。「遠峯ありさ」の名前で「天使のU・B・U・G」(1994年10月から1995年3月までフジテレビ系で深夜に放送されていたバラエティ番組)に出演していたころなんて、気の強さを隠そうともしていなかったし。
ちなみに朋ちゃんは、その番組の打ち上げの席で、番組プロデューサーから「小室さんが『遠峯さんに会いたい』と言っている」と伝えられたらしいんだけど、それから半年後に名前もキャラもガラリと変え、「華原朋美」としてデビュー。小室パワー全盛期で、しかも今みたいに、ネットですぐに情報が拡散する時代じゃなかったから可能だったのかもしれないけど、すごい力技よね。芸能界怖い。
なおアタシは、デビュー当時の朋ちゃんに対し、あまりいい印象を抱いていなかったの。
朋ちゃんがそこはかとなく漂わせていた「ガツガツ感」が、ちょっと苦手だったのよね。
ところが、小室哲哉が朋ちゃんに書く曲に、あからさまに手抜き感が漂うようになり、朋ちゃんの様子がおかしくなりはじめたころから、アタシ(や周りのオカマたち)の視線は釘づけに。新宿二丁目のクラブでは、定期的に「TK GROOVE」という「小室哲哉の曲ばかりをひたすら流し続けるイベント」が不定期で開催されていて、アタシもほぼ毎回出演させていただいているんだけど、そこでも朋ちゃんは大人気。ショータイムで、出演者6人中4~5人が朋ちゃんのネタをやる、なんてこともあるわ。ほかにもhitomiとかtohkoとか、ほかにも小室ファミリーはたくさんいるのに、オカマたち、どこまで朋ちゃん好きなのか……。
そんなわけで、さんざん話やショーのネタにさせていただきつつ、でも割と本気で朋ちゃんのことを心配していたアタシたち。朋ちゃんがすっかり元気になってくれて、ホッとしているわ。
ただ、ガキつかを観てあらためて思ったんだけど、朋ちゃんっておそらく「与えられた役割を一生懸命こなそうとする」タイプなのよね。だからこそ過剰適応して、疲れちまうんじゃないかしら。なので今後、「ぶっちゃけキャラ」を期待されると、それはそれで暴走しすぎたり、疲弊したりしてしまいそう。
Wikipediaの「来歴」なんかを見ると、今までがむしゃらに頑張ってきたわりに、仕事においても恋愛においても、イマイチ報われないことの方が多かった朋ちゃん(大ヒットした時期があるだけ幸せなのかもしれないけど、その代償も大きかったわけだし)。
正直、今後どういう売り方をしていくのが朋ちゃんにとってベストなのかはまったくわからないし、アタシがそれを考える意味も義理もないけど、どうか今後の朋ちゃんの人生が、できるだけ穏やかかつ幸せなものでありますように……。
そして朋ちゃん、もしこのコラムを読んだら、一度「TK GROOVE」に遊びに来て! みんな、大歓ゲイ(←ベタすぎ)だよ!
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:
一方で先日、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」に、2週連続で登場し、自作のカルタで芸能生活を振り返りつつ、かつてココリコ遠藤に口説かれたこと、小室哲哉との交際中のエピソード、本間朋晃や竹田恒泰にまつわる裏話などを暴露し、さらには「『朋ちゃん』の不思議キャラは作られたもの」「(芸能界でやっていくためには)コビを売るのは当たり前」「よく2チャンネルをチェックしている」「超ドSだけど、できれば最後はドMで終わりたい」(?)など、あけっぴろげすぎるトークを展開。一部では「痛々しい」「暴露話しか手段がない」などと言われている、とのこと。
で、アタシも「ガキつか」の動画を観てみたんだけど……面白かったわ。朋ちゃんがあまりにもあっけらかんと話すので、さほど痛々しさも感じず。まあ、あのかわいらしいルックスと「朋ちゃん」って呼び名に惑わされがちだけど、朋ちゃんももう41歳。ぶっちゃけトークが似合うお年頃(?)ではあるのよね。
あと、本人も言っているように、朋ちゃん自身が、そもそもはっちゃけたキャラ。「遠峯ありさ」の名前で「天使のU・B・U・G」(1994年10月から1995年3月までフジテレビ系で深夜に放送されていたバラエティ番組)に出演していたころなんて、気の強さを隠そうともしていなかったし。
ちなみに朋ちゃんは、その番組の打ち上げの席で、番組プロデューサーから「小室さんが『遠峯さんに会いたい』と言っている」と伝えられたらしいんだけど、それから半年後に名前もキャラもガラリと変え、「華原朋美」としてデビュー。小室パワー全盛期で、しかも今みたいに、ネットですぐに情報が拡散する時代じゃなかったから可能だったのかもしれないけど、すごい力技よね。芸能界怖い。
なおアタシは、デビュー当時の朋ちゃんに対し、あまりいい印象を抱いていなかったの。
朋ちゃんがそこはかとなく漂わせていた「ガツガツ感」が、ちょっと苦手だったのよね。
ところが、小室哲哉が朋ちゃんに書く曲に、あからさまに手抜き感が漂うようになり、朋ちゃんの様子がおかしくなりはじめたころから、アタシ(や周りのオカマたち)の視線は釘づけに。新宿二丁目のクラブでは、定期的に「TK GROOVE」という「小室哲哉の曲ばかりをひたすら流し続けるイベント」が不定期で開催されていて、アタシもほぼ毎回出演させていただいているんだけど、そこでも朋ちゃんは大人気。ショータイムで、出演者6人中4~5人が朋ちゃんのネタをやる、なんてこともあるわ。ほかにもhitomiとかtohkoとか、ほかにも小室ファミリーはたくさんいるのに、オカマたち、どこまで朋ちゃん好きなのか……。
そんなわけで、さんざん話やショーのネタにさせていただきつつ、でも割と本気で朋ちゃんのことを心配していたアタシたち。朋ちゃんがすっかり元気になってくれて、ホッとしているわ。
ただ、ガキつかを観てあらためて思ったんだけど、朋ちゃんっておそらく「与えられた役割を一生懸命こなそうとする」タイプなのよね。だからこそ過剰適応して、疲れちまうんじゃないかしら。なので今後、「ぶっちゃけキャラ」を期待されると、それはそれで暴走しすぎたり、疲弊したりしてしまいそう。
Wikipediaの「来歴」なんかを見ると、今までがむしゃらに頑張ってきたわりに、仕事においても恋愛においても、イマイチ報われないことの方が多かった朋ちゃん(大ヒットした時期があるだけ幸せなのかもしれないけど、その代償も大きかったわけだし)。
正直、今後どういう売り方をしていくのが朋ちゃんにとってベストなのかはまったくわからないし、アタシがそれを考える意味も義理もないけど、どうか今後の朋ちゃんの人生が、できるだけ穏やかかつ幸せなものでありますように……。
そして朋ちゃん、もしこのコラムを読んだら、一度「TK GROOVE」に遊びに来て! みんな、大歓ゲイ(←ベタすぎ)だよ!
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
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イメージ画像:ALL TIME SINGLES BEST 通常盤 /華原朋美(ユニバーサルミュージック)
イメージ画像:ALL TIME SINGLES BEST 通常盤 /華原朋美(ユニバーサルミュージック)
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