「「日本アニメ(ーター)見本市-同
トレス-」第10回」より、板野一郎さ
んと山寺宏一さんのメッセージが公開
2015年1月26日(月)に実施されたニコニコ生放送「「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第10回」のレポートが到着した。
「日本アニメ(ーター)見本市」は、株式会社ドワンゴと株式会社カラーが贈る、日本アニメーションの可能性を探る共同企画。番組では、同企画の第10弾作品である「ヤマデロイド」の監督を務めた堀内隆氏と江本正弘氏、制作を担当した西川真剛氏をゲストに迎え、「ヤマデロイド」の制作秘話に関してのトークが繰り広げられたほか、監修の板野一郎氏、声優の山寺宏一氏のメッセージも公開された。
なお、第11弾作品「POWER PLANT No.33」(監督:吉浦康裕)の予告編映像が公開されたほか、2月2日(月)には吉浦康裕氏(原案/監督/脚本)、金子雄司氏(原案/怪獣&ロボデザイン/美術監督)、斉藤健吾氏(キャラクターデザイン/作画監督)が出演し、「POWER PLANT No.33」の制作秘話を語る「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」も放送予定。気になる人はチェックをお忘れなく。
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「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第10回レポート
●板野一郎氏が音声メッセージでコメント
本作の監修を手がけたアニメーター・板野一郎氏が、音声メッセージで以下のようにコメントしました。
「30代のアニメ関係者が新しい21世紀のアニメーション、2D、3Dのいいところを両方取り入れられるいいところが『ヤマデロイド』にはあるんじゃないかな。
2Dキャラと3Dメカの共存みたいな形がいい意味でうまく出ているんじゃないかな。
TVはデジタルペイントでしょぼくなってしまって、逆にロボットや飛行機や車がCGになるから2Dのしょぼさが出てしまう。
現状のTVシリーズに比べれば『ヤマデロイド』みたいに、線画の味、絵の個性、3Dの緻密さ、アニメーションとして動き回れる良さ。(2Dと3Dの)ハイブリッドアニメーションとしては、ひとつこういう方向があるんじゃないかな。2Dのいいところを活かした上での3Dのアクションのいいところ、日本らしさがよく出ている」
●ヤマデロイドについて
堀内監督曰く、制作のきっかけは、「最初は板野さんにお話がきたのですが、諸事情あって板野さんが難しいということで、お話が僕らに来て、じゃあやろうかな?と。
僕らはチャレンジャーなので、胸を借りるつもりで始めちゃったって感じですね」(堀内監督)
2Dと3Dを融合し、さらに声優の山寺宏一氏が全編にわたり歌声を披露するというユニークな構成の本作。なぜ山寺氏をフィーチャーしたのかについては、「山寺さんとせっかくお仕事できる機会ですし、作品はお客さんが楽しんでくれて初めて成立するもの。それなら、山寺さんに乗っかろうと(笑)」(堀内監督)
アニメーターではない堀内監督と、アニメーターとして活躍する江本監督。
「異なる分野で活躍する者同士だったからこその化学反応が起きた」と江本監督は語りました。
「こんなすばらしい企画でいろんな人たちに見てもらえるので、皆にいろんな思いと状況の中で作品に参加してもらったからこそ、こういうものを届けられたということを、見ていただいている人たちに伝わってほしいなと思います」(堀内監督)
「自社の名前で作品をドンと出すのが少なかったりするので、今回はいい機会だったなと思いました」(西川氏)
●音楽について
声優・山寺氏が全編にわたり歌っている楽曲が印象的な本作。実は坂本冬美さんの「アジアの海賊」が原曲になっており、これは堀内監督が以前、坂本さんのMVに編集/VFX
として参加したことがきっかけだったとのことです。
●山寺宏一氏からコメント
声優の山寺宏一氏から番組宛に以下のメッセージが届きました。
「声優冥利に尽きます!こんな事ってありますか?タイトルが『ヤマデロイド』ですよ!
僕にとっては『声優史上に残る快挙!』制作陣にとっては『アニメ史上に残る暴挙!』でしょう。
感動と共に、最初に感じたのは『顔が似てなくて良かった!』でした。お話を頂いた時『ありがたい話だけど僕に似ていたらギャグにしかならないだろう』と思ったもので。
『僕ってもしかして、まわりの目には阿部寛さんみたいに見えているのかな?』という思いも一瞬よぎりました。でもメガネを残してくれていたのは嬉しかったです。
『アジアの海賊』は元々大好きだったので歌える事が嬉しかったです。
レコーディングの際、初めはもっと高いキーで歌ったのですが『もっと余裕が欲しい』との要望が監督からあり、かなり下げたキーに落ち着きました。
作詞作曲の中村あゆみさんにメールしたら『楽しみです。自由に歌って下さい』とやさしい言葉を頂きました。
劇画タッチとCG を駆使した映像の融合、インド映画もびっくりのぶっ飛んだストーリー、大好きです!次回があるなら是非歌中以外の台詞もやりたいです。」
●氷川の二度見
アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。
今回のテーマは「GLITTER(キラキラ)」。
氷川氏は「金色の屏風に目が行きました。アニメは金色を表現するのが難しいんです。
GLITTERとは、つぶつぶに光があたって反射するような輝き方のこと。
金色を表現できているということは、GLITTERを表現できているということ。
そう思ってみてみると、森の中やミラーボールやサイリウムなど、いろんなところに散りばめられていて、作品の世界観の魅力になっています」とコメントしました。
●クリエイターの法則
番組の最後には、ゲストの堀内監督と江本監督、西川氏に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。
西川氏は「生きる糧」と回答。「単純にこれでご飯を食べているのと、次の作品への糧になるという二つの意味で」(西川氏)
江本監督は「大衆のためのエンターテインメントであるべき」と回答しました。
堀内監督は「道楽」と回答。「震災があって無力感を叩きつけられたのですが、エンターテインメントというものを根底から考えて、これからもやっていこうかなと」(堀内監督)
■第11弾作品「POWER PLANT No.33」(監督:吉浦康裕)予告編映像
URL⇒http://www.nicovideo.jp/watch/1421737083
●「POWER PLANT No.33」の制作秘話を語る「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」
URL⇒http://live.nicovideo.jp/watch/lv204660631
(C)nihon animator mihonichi LLP.
関連リンク:
日本アニメ(ーター)見本市
⇒http://animatorexpo.com
なお、第11弾作品「POWER PLANT No.33」(監督:吉浦康裕)の予告編映像が公開されたほか、2月2日(月)には吉浦康裕氏(原案/監督/脚本)、金子雄司氏(原案/怪獣&ロボデザイン/美術監督)、斉藤健吾氏(キャラクターデザイン/作画監督)が出演し、「POWER PLANT No.33」の制作秘話を語る「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」も放送予定。気になる人はチェックをお忘れなく。
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「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第10回レポート
●板野一郎氏が音声メッセージでコメント
本作の監修を手がけたアニメーター・板野一郎氏が、音声メッセージで以下のようにコメントしました。
「30代のアニメ関係者が新しい21世紀のアニメーション、2D、3Dのいいところを両方取り入れられるいいところが『ヤマデロイド』にはあるんじゃないかな。
2Dキャラと3Dメカの共存みたいな形がいい意味でうまく出ているんじゃないかな。
TVはデジタルペイントでしょぼくなってしまって、逆にロボットや飛行機や車がCGになるから2Dのしょぼさが出てしまう。
現状のTVシリーズに比べれば『ヤマデロイド』みたいに、線画の味、絵の個性、3Dの緻密さ、アニメーションとして動き回れる良さ。(2Dと3Dの)ハイブリッドアニメーションとしては、ひとつこういう方向があるんじゃないかな。2Dのいいところを活かした上での3Dのアクションのいいところ、日本らしさがよく出ている」
●ヤマデロイドについて
堀内監督曰く、制作のきっかけは、「最初は板野さんにお話がきたのですが、諸事情あって板野さんが難しいということで、お話が僕らに来て、じゃあやろうかな?と。
僕らはチャレンジャーなので、胸を借りるつもりで始めちゃったって感じですね」(堀内監督)
2Dと3Dを融合し、さらに声優の山寺宏一氏が全編にわたり歌声を披露するというユニークな構成の本作。なぜ山寺氏をフィーチャーしたのかについては、「山寺さんとせっかくお仕事できる機会ですし、作品はお客さんが楽しんでくれて初めて成立するもの。それなら、山寺さんに乗っかろうと(笑)」(堀内監督)
アニメーターではない堀内監督と、アニメーターとして活躍する江本監督。
「異なる分野で活躍する者同士だったからこその化学反応が起きた」と江本監督は語りました。
「こんなすばらしい企画でいろんな人たちに見てもらえるので、皆にいろんな思いと状況の中で作品に参加してもらったからこそ、こういうものを届けられたということを、見ていただいている人たちに伝わってほしいなと思います」(堀内監督)
「自社の名前で作品をドンと出すのが少なかったりするので、今回はいい機会だったなと思いました」(西川氏)
●音楽について
声優・山寺氏が全編にわたり歌っている楽曲が印象的な本作。実は坂本冬美さんの「アジアの海賊」が原曲になっており、これは堀内監督が以前、坂本さんのMVに編集/VFX
として参加したことがきっかけだったとのことです。
●山寺宏一氏からコメント
声優の山寺宏一氏から番組宛に以下のメッセージが届きました。
「声優冥利に尽きます!こんな事ってありますか?タイトルが『ヤマデロイド』ですよ!
僕にとっては『声優史上に残る快挙!』制作陣にとっては『アニメ史上に残る暴挙!』でしょう。
感動と共に、最初に感じたのは『顔が似てなくて良かった!』でした。お話を頂いた時『ありがたい話だけど僕に似ていたらギャグにしかならないだろう』と思ったもので。
『僕ってもしかして、まわりの目には阿部寛さんみたいに見えているのかな?』という思いも一瞬よぎりました。でもメガネを残してくれていたのは嬉しかったです。
『アジアの海賊』は元々大好きだったので歌える事が嬉しかったです。
レコーディングの際、初めはもっと高いキーで歌ったのですが『もっと余裕が欲しい』との要望が監督からあり、かなり下げたキーに落ち着きました。
作詞作曲の中村あゆみさんにメールしたら『楽しみです。自由に歌って下さい』とやさしい言葉を頂きました。
劇画タッチとCG を駆使した映像の融合、インド映画もびっくりのぶっ飛んだストーリー、大好きです!次回があるなら是非歌中以外の台詞もやりたいです。」
●氷川の二度見
アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。
今回のテーマは「GLITTER(キラキラ)」。
氷川氏は「金色の屏風に目が行きました。アニメは金色を表現するのが難しいんです。
GLITTERとは、つぶつぶに光があたって反射するような輝き方のこと。
金色を表現できているということは、GLITTERを表現できているということ。
そう思ってみてみると、森の中やミラーボールやサイリウムなど、いろんなところに散りばめられていて、作品の世界観の魅力になっています」とコメントしました。
●クリエイターの法則
番組の最後には、ゲストの堀内監督と江本監督、西川氏に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。
西川氏は「生きる糧」と回答。「単純にこれでご飯を食べているのと、次の作品への糧になるという二つの意味で」(西川氏)
江本監督は「大衆のためのエンターテインメントであるべき」と回答しました。
堀内監督は「道楽」と回答。「震災があって無力感を叩きつけられたのですが、エンターテインメントというものを根底から考えて、これからもやっていこうかなと」(堀内監督)
■第11弾作品「POWER PLANT No.33」(監督:吉浦康裕)予告編映像
URL⇒http://www.nicovideo.jp/watch/1421737083
●「POWER PLANT No.33」の制作秘話を語る「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」
URL⇒http://live.nicovideo.jp/watch/lv204660631
(C)nihon animator mihonichi LLP.
関連リンク:
日本アニメ(ーター)見本市
⇒http://animatorexpo.com