『BUZZ PIANO premium ~小さな円形
劇場で~』菊池亮太 × ヒビキpiano
のインタビューが到着

YouTubeを初めとする動画投稿サイトやX(旧Twitter)などSNSでBuzz(バズ)りまくりの人気ネット・ピアニストによるコラボ・コンサート『BUZZ PIANO premium ~小さな円形劇場で~​』​が再び登場! 今回はコロシアムのような円形劇場で2人が対決(?)する特別編だ。
――昨年のステージは大成功でしたね! 「ウインクあいち」の大ホールに2台のピアノを並べて、お二人に「みやけん」さんと「ジェイコブ・コーラー」さんを加えた4人のネット・ピアニストが夢の競演を果たしました。
ヒビキ:凄腕の皆さんばかり。僕にとっては菊池さんとの初めての共演で最初は緊張しましたが、それぞれに違う個性が爆発して楽しかった。
菊池:ソロあり、セッションあり、連弾ありの盛り沢山な内容。4人ともスタイルがはっきりしているしキャラクターも濃い(笑)。皆さんにつられて、僕も特に意識しなくても自然と個性が発揮できた気がします。
ヒビキ:事前に、誰がソロを弾き始めてそれに他の人が加わる…みたいな流れだけはちゃんと綿密な打ち合わせをして臨んだのですが、いざ始まると予想以上のことが起きるものですね。例えば、菊池さんとジェイコブさんの連弾とか、バリバリのジャズで即興の応酬になって圧巻だった。
菊池:いろんな組み合わせがありつつ、最後は4人でひとつのうねりとなって、クレッシェンドで盛り上がっていくかんじが最高でした。
――今回はその特別編。YouTube総再生回数3.8億回超えとなるお二人の対決ということで、早い段階から話題を呼んでいます。
菊池:4人で2台だと立ち回り方を考えなくてはいけなかったのが、1人に対して自由に使えるピアノが1台与えられるので、お互いにいろいろと無茶ができそうです。せっかくなので2台だからこそできること、より難しいことにチャレンジしたい。
――そういえば先日、本公演のリハーサルらしき演奏の模様をX(旧Twitter)にあげていましたが、お二人で同じ曲を同時に演奏されてませんでしたか?
菊池:2人で〈ショパンのエチュード 作品10-4〉を完全ユニゾンで弾いてみたやつですね、あれはやばかった(笑)。ヒビキくんが原曲の音域、僕が1オクターブ上の音域を担当してせーのでぴったり合わせて弾きました。本来なら「打ち込み」を使ってやるようなこと。敢えてアナログでやってみたら凄く気持ち良かった。
ヒビキ:単独で弾いても難しい曲なので、あんな風にユニゾンするのは至難の業。誰とでもできるわけじゃないと思います。彼が相手だからこそ上手くいった。まだ、今回の公演で皆さんに披露すると、はっきりとは断言できませんが…
名古屋市千種文化小劇場(ちくさ座)
――期待してます! 他にはどんな曲を? ヒントだけでも結構ですので、ぜひ教えてください!
菊池:ガーシュウィンの〈ラプソディ・イン・ブルー〉をやりたい。2人でピアノ独奏の部分と管弦楽の部分をそれぞれ手分けして、ちょっとだけ“遊び”の要素も加えて。これまで誰も聴いたことのないようなカヴァーになると思います。あと、ラヴェルの有名な〈ボレロ〉も。
ヒビキ:菊池さんは即興パートでも毎回リハーサルと違うことをするので、本当に本番始まるまで何が飛び出すかわかりません。お楽しみに!
――もちろん、アニメ・ソングも弾いてくれますよね?
菊池:はい、今や日本を代表する強力なコンテンツですから。昨年の話になりますが、海外で演奏していちばん反応が良かったのもYOASOBIの〈アイドル〉(※アニメ「推しの子」主題歌)でしたね。例えば今アメリカでヒットしている曲とかはグルーヴ(リズム)がしっかりあって、そこにメロディをのせたら気持ちいいみたいなところがあるのに対して、アニメの音楽って、メロディ重視なところがとても日本的。海外の人にもそんな“日本らしさ”がウケてるのだと思うのです。
――ジブリの曲とかもそうですか?
菊池:ジブリも! 久石譲さんの曲なのでクラシカルではあるけれどやはりメロディアス。耳に残るし誰もが口ずさみたくなる。
ヒビキ:キャッチーですよね。それにアニメ作品と深く結びついているので(ヴォーカルのない)ピアノだけでもイメージを描きやすい。でも〈人生のメリーゴーランド〉にしても実はコード進行が複雑で難解な曲。聴き手にとっては非常に心地良いけれど、弾く方は結構たいへんなのです(笑)。まあ、だからこそいろいろと工夫して“凝った”アレンジが可能なのですが。
――リクエスト・コーナーなどもあるようですね。先日、お二人が都庁の展望室にあるピアノで卒業ソングを弾きまくっている動画を拝見しましたが、3月なのでそのあたりも楽しみにしています。
菊池:当日のリクエスト次第ですけど、いいですね! 特に合唱系の卒業ソングってエモーショナルなので大好きです。感情がわーと溢れ出た後に、アウトロが静かになって戻ってきたりするところとか切なくて。
ヒビキ:僕も〈旅立ちの日に〉とかは毎年弾いてますね。あと〈仰げば尊し〉はリアルに想い出深いの曲です。
――楽曲の世界観に合わせた照明演出に加えて今回は円形劇場なので、通常のホールとは違った面白さもありそうです。
菊池:格闘技のコロシアムみたいでワクワクします。円形劇場でのライヴなんて人生初です。
ヒビキ:通常のホールで右側にお客さんがいるのに慣れているので、いろんな角度から見られるのは落ち着かないかも…と最初は思いましたが、考えてみたらストリート・ピアノだって同じようなものなので、大丈夫そうです(笑)。
菊池:幅広い層の方に足を運んでいただけたら嬉しいです。前回来ていただいた方もぜひ、内容一ミリも被ってませんから。お聴き逃しなく!
※なお入場券に加え、アーカイブ配信も楽しめるお得なセット券も同時発売中。

取材・文=東端哲也

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