バイラルヒット「ランデヴー」誕生秘
話を語る、シャイトープ・佐々木、K
iss FM KOBE『Kiss Music Presenter
FRIDAY』公開収録で学生へエール「
自分を貫いて、後悔のない人生を」

『Kiss Music Presenter FRIDAY』シャイトープ公開インタビュー収録 2024.1.14(SUN)神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校 ライブホール LS-1
1月26日(金)、Kiss FM KOBEの番組『Kiss Music Presenter FRIDAY(15:00〜19:00)』にて、シャイトープの佐々木想(Vo.Gt)が登場した公開インタビュー収録の模様がオンエアされた。2022年1月にはSUPER BEAVERを、同年8月にはTHE ORAL CIGARETTESをゲストに迎えて行われてきた同番組の公開インタビュー収録。今回登場するのは、2022年6月に大学時代の仲間で結成したスリーピースバンド・シャイトープのボーカルギター、佐々木想。
2023年4月に配信リリースした「ランデヴー」が口コミで話題を呼び、7月にはSpotifyバイラルトップ50の1位を獲得。同時に「部屋」「pink」の3曲が30位以内に入るという快挙を達成し、LINEMUSIC9月度月間ランキングの総合1位と10代ランキングで1位の2冠を達成するなど、様々なチャートで1位を獲得。現在もなお各チャートにランクインしている。インタビューでは、バンドの結成秘話から作品作りへのこだわり、今後の活動について、また学生からの質疑応答など、シャイトープと佐々木の魅力が存分に伝わる話を聞くことができた。
会場の神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校 ライブホール LS-1(エル・エス・ワン)に招かれたのは、将来ミュージシャンや音楽業界を目指したいと考えている、約60名の中学生、高校生、専門学生たち。音響や会場整理といった業務を行うのは、現役で甲陽に通う学生たちだ。
ステージに設置された大きなLEDモニターには、「誘拐」「ランデヴー」「tengoku」のMVが映し出される。入場した学生たちは、どこかそわそわした様子で席についていた。中にはギターケースを背負って来場した学生の姿も見られた。
定刻になり、司会進行を務めるサウンドクルー(=パーソナリティ)の川田一輝が「今日は皆さんの夢を掴むための手がかりを探していただける、そんな時間になると思います」と述べ、早速佐々木を呼び込む。将来ミュージシャンを志す学生の前で話す機会は初めてだと話す佐々木も、やや緊張した様子で、はにかみながら席についた。約1時間に及ぶインタビューは、シャイトープ結成の話からスタートした。
ちゃんと諦めるために、本気で音楽をやる。シャイトープはラストチャンスだと思っていた
まずは、佐々木自身の音楽の始まりについて。広島県出身の佐々木は、Kiss FM KOBEのある神戸と同じく、海のすぐ近くに住み、幼少期を過ごしたという。「親の影響で音楽が近くにある環境だったので、昔から好きでした」と佐々木。両親がギターやピアノを演奏していた音楽一家で育った佐々木が初めてハマった曲は、父親が車や家で流していた90年代J-POP。「例えばビートルズやMr.Childrenスピッツ。親父が聴いていた曲を車や家でずっと流していて、すごく好きになりました」と幼い頃を振り返る。
中学生の頃にギターを始め、中学卒業前にバンドを組んだことで、佐々木のバンド生活は始まった。青春時代をバンドに捧げるため、高校は軽音楽が盛んな学校に進学しようと決めて選んだと明かす。「運よくその高校に入ることができて。もう高校ではとにかくバンドをやってました」。Mr.Children、RADWIMPS、ビートルズ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONといったバンドのコピーを経て、高校の時にオリジナル曲を作り始めた佐々木は、地元の大会でも優秀な成績をおさめていく。
そして京都の大学に進学し、同じ部活の仲間で22歳の時にシャイトープを結成するわけだが、そこには意外とも言える理由が隠されていた。「自分が大学を卒業するにあたって、広島で就職が決まってたんですけど、ここで音楽をやめてしまったら悔いが残るなと思って。ちゃんと悔いなく諦めるためにも、もう1回本気で音楽を、バンドをやろうということで、まずドラムを誘ったんですよね」と佐々木。「それまではプロを目指すとか、夢を追いかけるみたいなことはもうやめて、他にも幸せの形はあるんじゃないかと思っていたので、田舎に帰って落ち着いて暮らそうと思っていましたね」と、音楽を諦めようとしていた、と告白した。
この話には川田も学生たちも驚きを隠せない様子。そんな決断をした背景には、シャイトープを結成する前に出会っていた今のマネージャーの言葉があった。「うちのマネージャーも、後悔のない人生を送って欲しいと口酸っぱく言ってくれていて。他にも色々あったんですけど、 やっぱりあと何年か経った後に悔いが残ると思ったし、これでダメなら諦められるしということで。だからシャイトープがラストチャンスだと思ってバンドを組みました」と述べた。
シャイトープ結成後、手応えを感じた瞬間については、1stシングル「マーガリン/部屋」のうち、「部屋」がTikTokで再生回数が回り出したこと、と話す。SNSが苦手な佐々木はTikTokを知らなかったそうだが、「もしかしたらこのままやっていけばもっと広がっていくんじゃないか」と思ったそう。
逆にピンチだったことや、TikTokでバズったことで拡散されやすい曲を作ろうという気持ちにはならなかったのか、と聞かれると、「全然そういうのはなく。何かで跳ねるために曲を作ろうとは考えていないので。本当に自分がやりたいことだけを、思うままに曲を作ってライブをして活動する中で、大きなトラブルもなく、スムーズにここまで来ましたね」と活動を振り返った。
川田の「自分の日常の延長で音楽を作ってる方だから、皆の日常を照らせるんだなと思った」との言葉には「テーマが日常みたいなところがあるので、それは本当に嬉しいです」とはにかんだ。
「ランデヴー」誕生秘話
続いてのトークテーマは「シャイトープの2023年」。言わずもがな、話題はヒット中の「ランデヴー」へ。誕生秘話を聞かれた佐々木は、これまで曲作りは実体験を元に脚色して作ることが多かったが、「ランデヴー」はそういう要素は少ないと話す。
曲が生まれたキッカケは映画館でのバイト中だったそう。「考え事をしている時に、Aメロの歌詞がパッと浮かんで。そこから「これは曲にしなきゃ」という使命感みたいなものに駆られて、家に帰ってメロディーを組んでいきました。歌詞は最後まで粘って苦戦したんですけど、メロディーとある程度の雰囲気は、バイトの時に浮かんだAメロの歌詞からできていきました」と話す。川田はそんな佐々木の視点を「映画館で人の楽しんでいる姿を俯瞰で見ている感じで、そういう瞬間に物語やメロディーが浮かんだのかなと僕はキャッチした」と分析。佐々木は「本当に考え事ができる時間だったというのもあるし、おっしゃる通り、映画館は人が映画を見て楽しんで、感動して帰っていく場所なので、そういうところもあったんじゃないかな」と丁寧に答えていた。
シャイトープの楽曲制作は、基本的に佐々木が詞曲を作り、3人で膨らませてゆくスタイル。他のメンバーが「ランデヴー」を聴いた時の反応を尋ねられると「歌詞は今と少し違ったんですけど、弾き語りでとりあえずワンコーラス聞かせて。「うわ、これマジですげえ!」みたいな感じではなかったですけど、「これいいじゃん」と言ってました」と回想した。
バイラルヒットについては「めちゃめちゃ意外。本当に自分たちの予期してない場所で、予期してない形で広がった」と述べる。バズは再生回数で見えるとはいえ、実際に聴かれているかどうかはなかなか見えづらいもの。リアルにライブや公開収録を見に来たお客さんに対して思うことを聞かれると、「ランデヴー」をキッカケにシャイトープを知った人への配慮は忘れず、「今シャイトープの代表曲が「ランデヴー」になっているということはあるんですけど。でも、僕らのライブにいつも来てくれるファンの方は、あまりそういうところで見ていないというか。自分が思ってる感情や歌詞の内容を、すごく汲み取って聴いてくれていると感じていて。シャイトープの1つの楽曲として評価してくれているように感じてます」と嬉しそうに語った。
曲を書く時のルーティーンを尋ねられると「あまりルーティーンはないかもしれない。あとは締め切りというものがございますので」とリアルな回答。「いつも歌詞やメロディーはストックするようにしてて、思いついたらメモして吹き込んで。曲を作らなきゃいけない期間に入った時にそれを引っ張り出して作ることが多いです」と制作の裏話を明かす。ちなみに曲が浮かびやすいのはお風呂の中。「多分お風呂にいる時は、1回全部外れるんですよね。無になって水に当たっている状況が、多分1番曲が生まれやすいですね」と曲作りを振り返った。
悔いのないように生きないと、本当に後悔する
ここで、会場にいる学生からの質疑応答タイム。最初は皆遠慮がちだったが、1人手が挙がると、続々と手が挙がり始めた。
自身もギターを始めて2年目だという高校生の「ギターは独学か」との問いには「独学で始めました。親父にアコースティックギターを弾いてみるかと言われて、 スピッツの「チェリー」を練習し始めたのが全ての始まりでしたね」と優しく伝える。続けて「自分の弾きたい曲をとにかく弾く。俺もギターを始めて2年目は、とにかく弾きたい曲を弾きまくってた」と述べ、質問者に「バンドやってるの?」と直接尋ね、「じゃあいっぱいスタジオで練習して。他のパートとの兼ね合いとか、そこで掴めるものが必ずあると思うので、 頑張ってください」と具体的にアドバイスした。
ボーカリストの学生に、歌声で意識していることを聞かれると「自分はいつも、色んなタイプの曲を書いてバランスを取りたいと思ってて。だから最近はちょっとがなりのきいた歌も、優しい歌も出して、意識的に使い分けるようにしてる。「こういうふうに声を出したら、こういう曲に合う」と自分の中でわかってきたと今思ってる。だから色んなジャンルの音楽を聴いてみて、ボーカルがどういう歌い方をしてるかを知ることが大事」と真摯に回答。「歌を歌うの?」と質問者の目を見て話しかけ、状況を詳しく知ろうとするのも、学生にとっては嬉しいものだ。質問者の行動に基づいた質問に対し、川田も「自分のことを客観視できてるのはすごい」と褒めていた。
続いては歌詞に関する質問が飛び、「感情を言葉にする時は、考えすぎちゃうと逆に書けない。しんどいとか苦しいとか、こういうことがあったとか、感情の断片を殴り書きのようにストックしているから、それを歌詞にする時に、1回改めて冷静になって、当時の感情をうまく脚色したり、素敵な言い回しは何だろうとすっごく考えて言葉を紡いでいます」と答えていた。
シャイトープの曲で1番制作に時間がかかった曲と、お気に入りの曲を教えてほしいという質問には、どちらも「tengoku」だと回答。「ああでもないこうでもないと歌詞を考えて、曲調も結構練ったので、愛着はすごく湧いてるし、ファンの皆にとっても大事な曲になってる感覚がある。だからそういう意味でもお気に入りの曲です。ありがとう」と優しい眼差しを向けた。
川田はここまでの質問を踏まえた上で、音楽を仕事にしたいと思った時、親御さんとの間で揉めたり反対されたことはなかったのかと佐々木に尋ねる。すると「実は自分は全くなくて。親は好きなようにやれというタイプなので、(就職を辞め、音楽をやると)話したら、「おお、そうか。頑張れ」と言ってくれました」と述べる。自分の夢と家族の方向が合わずに悩んでいる学生がいたらどうしたらいいと思うかと聞かれると「自分の中で家族って、すごく大事なんですよ。一方で家族だからといって、全てを分かり合えるわけではないと思っていて」と持論を述べる。学生に「何よりも自分がやりたいことを優先してほしい。さっきも言ったけど、悔いのないように生きないと、本当に後悔すると思うので。とにかく自分を貫いてほしいと思います」と真剣な表情で述べた。学生たちも、誰もが一度はぶつかりそうな問題に、決意を新たにするように、前のめりで佐々木の話を聞いていた。
現在のシャイトープを表した1stフルアルバム『オードブル』が完成。2024年も「やれるまでやる」
ここからのトークテーマは、シャイトープの2024年の活動について。1月17日に配信リリースされ、2月7日にはCDリリースされる1stフルアルバム『オードブル』についての話を深掘りしてゆく。
タイトルの意味を聞かれると佐々木は「自分の中では2つ意味を持たせてるんですけど、1つはまだ言えないから、一旦置いといて。もう1つは、文字通りデパートによく売ってる、おかずがバーっと敷き詰められたオードブル」だと、含みを持たせつつ回答。「これまでのシャイトープの曲や活動の全てをひっくるめて、色んなことをおかずに例えて、それが凝縮されて敷き詰められたもの。だから、本当に今のシャイトープを表しているという意味でつけさせていただきました」と説明した。
一足先に聴いたという川田は「本当にフルコースのような1枚。アルバムならではの並びがすごく感じられた」と、曲順の重要さについて触れ、最後の楽曲「オードブル」のギミックについて「そこの音も入れちゃうの?!」と興奮したように感想を伝える。その反応に佐々木は「ずっとやりたかったことで、夢だった」と嬉しそうに頬を緩めていた。自信作であろう本作を、ぜひ聴いて確かめてみてほしい。
川田は自身の魚の知識を活かし、「オードブル」を「悩んだ時に励ましてくれる仲間や友達の家に行ったら、1曲歌ってくれたみたいな温かさがある」と述べ、深海魚の「ロウソクモグラアンコウ」のようだと例えた。わけがわからず戸惑う佐々木に「アンコウは他の魚と違って、あらゆる部位が食べられる。このアルバムも色々な部位があって、フルコースで隅々まで食べられる。そしてアンコウは、提灯で暗い深海を照らす。シャイトープの音楽は、ちょっとブルーな暗い日常にも色をつけてくれる」と発言。苦笑いを浮かべる佐々木だったが、不思議と納得していたようだった。
今後の目標については「自分の性格上、本当にやれるだけやるという人間なんですよ。やれるまでやろうという中で、もちろんもっと大きなところでライブをしたり、色んな県を回ったり、もっと良い曲をたくさん作って皆さんにお届けしたり。そういう気持ちは本当にあります」と力強く回答した。
1月からは、アルバムを提げたツアーで全国14都市を廻るツアーを行うシャイトープ。1〜2月に行われる11公演はツーマン、3月に東名阪で行われる3公演はワンマンライブ。さらに3月には6本の追加公演(ワンマンライブ)も決定。関西での公演は、1月20日(土)の京都MOJO、2月10日(土)の奈良NEVERLAND、3月3日(日)の梅田Shangri-laは即完しており、追加公演の3月21日(木)の梅田CLUB QUATTRO公演のチケット一般発売が1月28日(日)となっている。最新のシャイトープを見ることができるので、ぜひ足を運んでみよう。

最後は時間が許す限り、学生からの質問を受け付けた。会場からはせっかくの機会を逃すまいと、どんどん手が挙がる。

曲を作る時、ふくながまさき(Ba)とタカトマン(Dr)と喧嘩したことがあるか?との質問には「曲を2人に送って、2人がそれぞれのパートをつけてくれて、スタジオで合わせるんだけど、喧嘩はないね。「こっちの方がいいんじゃない?」とか、そういう話し合いはあるけど、「なんだこの野郎」みたいなのが全然なくて。普通に話し合いをして、穏便に話を進めて作ってます」と、メンバー同士の仲の良さをうかがわせた。
軽音楽部でボーカルを担当しているという学生の、作詞作曲のコツを教えてほしいとの質問には「作詞作曲も、最初の段階ではまずは作ってみることが大事。本当に最初は何でもいいんですよ。色んな曲を聞いて、とりあえずわかんないけど、ちょっと形にしてみる。1番だけ作ってみて「こんな感じになるんだな」という感覚を、どんどん掴んでいってほしい。作詞作曲も楽器と同じように練習なんですよね。たくさん曲を書けば書くほど練習になって、作り方がわかってくる。その中で自分の作曲スタイルが見つかる時が来る。自分はそうだった」と回想。さらに「まだ作ったことはない感じ?」と質問者に尋ね、「ない」との答えに「じゃあもうとにかく、一文にメロディーをつけるところからでもいいから、最初の最初のところから始めてみると、だんだん色んなことが見えてくると思うので、頑張ってください」とエールを贈った。
ちなみに佐々木が人生で1番最初に作ったのは中学2年生の頃に「雲とか空が綺麗だなという曲」だという。「とても世には出せないような、なんだこれ、みたいな曲だった。最初は自分も何もわからなかったので」と、学生と同じスタート地点だったことを明かし、勇気を与えていた。
現在軽音楽部に所属してバンドを組んでいる男子学生からは、自分は色んな大会に出て挑戦したい想いがあるが、メンバーが練習に来ないという切実なお悩みが。やる気の差をどのように埋めればいいのか、との問題に、佐々木は「深刻だ」と寄り添い、丁寧に状況を聞き出して親身にアドバイス。「ある程度はコミュニケーションを取らないとわからないことって色々あると思うから、(練習に)来ないなら、(こっちから来ない理由を聞きに)行くしかないんじゃないかなとは思う」と自論を述べる。ただ、そこで質問者がパッションをなくすと本当に終わってしまうと忠告。「結構難しいことだけど、パッションを持ち続けていたらきっと、それにならって(メンバーも)火をつけてくれる気がするから。それでどうしても火がつかなかったら、他に音楽やりたい人はいっぱいいるから、その人たちと一緒にやればいいんじゃないかな」と具体的な行動を提示した。夢を貫くために戦う彼には、会場からエールの拍手が送られた。
川田から裏方スタッフへの感謝や想いを聞かれた佐々木は「それはめちゃめちゃ感じていて。照明さんで言うと、「ここのタイミングでバシッと自分を照らしてくれてる」とか、「この曲の時にこの色使ってくれてる」と分かるので、曲を聴き込んでおさらいして、自分たちのためにやってくれてるんだなと思いますし、PAをやってる友達がいて、少し苦労がわかるので、感謝の気持ちは持ちながらライブをやらせていただいてますね」と回答。実際にこの日も甲陽の学生がテキパキと動いてくれているのを見て、感謝を述べる。アーティスト側がこのような想いでいてくれると、スタッフも嬉しいはず。運営に回っていた学生の心に残ったのではないだろうか。
最後に公開インタビューの感想を聞かれた佐々木は「なんか変に緊張しちゃってましたね。「俺で大丈夫かな」みたいな感じがあったけど、でもこっちがすごく楽しく、しかも学んじゃった感じがあって。本当にやってよかったと思ってます」と笑顔を見せる。夢に向かう学生の熱い気持ちに刺激を受けたようだった。
こうして公開インタビュー収録は惜しまれつつも終了した。終始穏やかな空気に包まれ、学生たちのピュアな眼差しが輝いていた、みずみずしい時間。同時に、佐々木の誠実な人柄と、音楽への強い決意が伝わる、素晴らしいインタビューだった。最後は来場した学生と一緒に記念撮影。学生は距離の近さに照れつつも、充実した時間だったことが伝わる表情で写真におさまり、帰路についていた。この日の来場者から、将来音楽業界に関わる人が出てくることを願っている。
この公開インタビューの模様は、1月26日(金)放送のKiss FM KOBEの番組『Kiss Music Presenter FRIDAY』にてオンエアされ、radikoのタイムフリー機能を使って放送1週間後まで聴くことができる。
取材・文=久保田瑛理 写真=Kiss FM KOBE提供(撮影:ハヤシマコ)

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