week dudus

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【week dudus インタビュー】
極めたい!
あり得んくらいの
ところまで行きたい!

世界に向けても飛ばせるって、
自分が先頭に立ってやっていきたい

「Bind Up」はダブステップシーンで大活躍しているGOTH-TRADさんのプロデュースですが、もともとつながりがあるんですか?

week dudus
ダブステップの曲を作りたくて、つないでもらったんです。GOTH-TRADさんしかいないと思って。送っていただいたトラックがばっちりイメージに合っていましたね。

《解放されてから何するかじゃ不⾃由を感じる》とか、week dudusさんの抱いている自由というものに対する考え方が表れている曲ですね。

week dudus
はい。この曲は今回の中で一番メッセージみたいなものを込めた感じがあります。やってみたら自然とそうなったんですけど。

ラップしている時は、自由をすごく感じられるんじゃないですか?

week dudus
そうですね。自由というか、何にも縛られていないし、動きやすいし、息がしやすいです。

音楽に飽きたことはないですか?

week dudus
ないですね。飽きたら終わりです。新しいものもどんどん出てきますし、やれることも増えていきますし。例えば、今までだったらちゃんとしたスタジオに行かないと録れなかったようないい音を、自分の家でも録れるようになりましたから。

音楽制作の可能性を広げられる機材とかも新しいものが出てきていますよね。最近はエンジニア的なことを自分でやるミュージシャンが増えてきている印象があります。

week dudus
確かにそうですね。「phonky」もnessが自分でミックスしました。彼はエンジニア的なスキルをどんどん吸収しているので。

最近はネットでのやり取りで海外のクリエイターと一緒に曲を作ることもやりやすくなってきているじゃないですか。そういうことへの興味は?

week dudus
どんどんやっていきたいですね。今、2曲くらい海外の人と作っているんですけど、そういうのも増えていったら嬉しいです。

海外でリリースしたり、ライヴをしたい気持ちはあります?

week dudus
海外には出ていきたいです。むしろそこを目指してやっています。

英語でラップをするんですか?

week dudus
いえ、日本語です。日本語でどこまでできるかをやってみたいので。そこも極めていきたいです。

今回の曲だと、トラックがジャズテイストの「TOM & JERRY.」は海外の人にも伝わりやすいものがあるかもしれないですね。英語圏の人もよく知っているアニメが思い浮かぶでしょうから。

week dudus
音を聴いて追いかけっこのイメージが浮かんだんです。

“チンチクリン”っていう言葉を久しぶりに聞きました。

week dudus
僕、よく使うんですよ。
REMY FOOL
ゲームで負けた時とかに、よく言われます(笑)。

(笑)。ダブテイストの「Work Out Work Out」は《街灯ない街から出てきた俺たちは斬新》というフレーズが面白いです。

week dudus
マジで自分らが住んでいる地元は街灯がないんです。基本的にチャリ移動なんですけど、チャリの光がないと本当に真っ暗なんで。

都会にはない環境で育った者としてのプライドが伝わってきます。

week dudus
明るくないところで育ったけど、光がある場所を目指しているみたいな感じも入っていると思います。音楽だけでは食べれなくて他の仕事もしている友達がいっぱいいるので、“あんまり考えすぎずに楽しめばいい”っていう気持ちも込めていますね。

都会育ちのラッパーに負けたくない気持ちは強いですか?

week dudus
はい。そういう気持ちが強いというか、自分こそが最強だと思っています。

REMY FOOLさんはNo.2?

REMY FOOL
いえ、僕が一番です!(笑)

(笑)。一般的には謙虚が美徳とされたりしますけど、ヒップホップカルチャーにあるセルフボースティングにも学ぶべきものがありますよね?

week dudus
そうですね。そういうことをどれだけ本能的に思えるかは大事だと思うので。謙虚な発言はいいんですけど、行動がなよなよしている奴を見ると“そういうのはやめろよ”って思うので。

「FENDi」はかなり懐かしいテイストのヒップホップを感じる曲でした。

week dudus
このトラックは自分的に“基準”という感じがあるというか、こういうのがヒップホップのカッコ良さだと思っています。

今作はREMY FOOLさんが先ほどおっしゃっていたとおり、幅広いアルバムですね。刺激されるものもかなりあるんじゃないですか?

REMY FOOL
そうですね。今回のアルバム、全体的に仕上りがいいので、こんな感じで次も幅広くやってほしいです(笑)。でも、僕には僕にしかできないものがあると思っているので。

ご兄弟でラッパーになったことに関して、親御さんはどのようなことをおっしゃっています?

week dudus
特に何も言っていないです。でも、井上三太さんがジャケットを描いてくださったことには反応していました。僕も子供の頃からずっと、井上さんの漫画を読んでいましたからね。だから、描いていただいたこのジャケットを見た時は…ヤバかったです(笑)。めちゃくちゃアガがりました。影響を受けた方とこうして仕事ができたりとか、すっげえ嬉しいですね。もっといろんなことができるようになっていきたいと思っています。日本国内だけじゃなくて、世界に向けても飛ばせるっていうことを自分が先頭に立ってやっていきたいです。

さらに上を目指す気持ちや、腹が立ったものをぶちのめすようなエネルギーは「ELEGANCE」「Yoyu na usagi」「BOMA YE」とかからも伝わってきます。

week dudus
その辺りの曲は、まさに“尖り”っていう感じですね。

このアルバムをリリースしたあと、12月11日に恵比寿 BATICAでライヴがありますが、これ、無料なんですか?

week dudus
はい。もともとリスニングパーティーを企画していたんですけど、どうせやったらライヴをしたいと思って無料でやることにしました。
REMY FOOL
僕も出ます。
week dudus
nessも来ます。他ではあんまりないようなことをしたくて。

やりたいことをどんどんかたちにしていますね。

week dudus
はい。極めたいです。あり得んくらいのところまで行きたいです。今回もいいアルバムになったと思うので、ヒップホップが好きならぜひ聴いてほしいですね。遊びで作ったものを遊びで使ってほしい気持ちもあります。ダンスをするとか、いろんなクリエイティブなかたちで使ってもらえると嬉しいですね。

取材:田中 大

配信アルバム『n00b』2023年12月8日リリース 日本コロムビア
    • COKM-44644
week dudus プロフィール

ウィーク・ドドス:兵庫県出身の新世代ラッパー。フリーキーなラップスタイルで異彩を放つ奇才。2019年から作品の多くは注目を集め次第にネット上で話題に。Red Bull Music主催の『RASEN』に登場しさらに人気を増やしていく。同年、応募者数1,400名を超えるABEMA『ラップスタア誕生シーズン4』のファイナルステージに進出すると、2 位という結果ではあったが同業界、各ラッパーから高い評価を受け、注目を集めた。幼少期からヒップホップやレゲエに親しみながら育ち、小学校高学年の頃にはラップを始めていたという。アブストラクトで実験的なトラックを巧みに乗りこなす予測不能なフロウとユニークな言語センスを感じさせるリリックが特徴。21 年にはファンとの約束を果たした50 曲入りの1stデジタルアルバム『VEGA』をリリースし、シーンを驚かせるなど予想の枠に収まらないフレッシュなアイディアと独創的なセンスも魅力。収録曲「Skip To Ma Luuuu」は日本中のDJがクラブでこぞってプレイしダンスフロアーを席巻。23年4月に名詞代わりの本名を冠したEP『KAZATO』をリリース。最近ではイギリス発祥の老舗帽子ブランド『KANGOL』のアパレルラインとのコラボレーションを発表、またKANGOL公認の楽曲とMV もリリースし、ファッションシーンからも注目を浴びている。week dudus オフィシャルTwitter
week dudus オフィシャルInstagram

「OH SHIT!! feat. REMY FOOL」MV

「Choco Flow (Prod. DJ RYOW)」MV

OKMusic編集部

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