第一生命 D.LEAGUE 23-24 ROUND.2！
世界に発信できる作品を！王者KDのス
ウィープ勝利

世界初のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24」（以下D.LEAGUE） のROUND.2が2023年11月13日、東京ガーデンシアターにて行われた。今年から参戦するDYM MESSENGERSの注目の初陣、そしてKADOKAWA DREAMSがavex ROYALBRATSにSWEEP勝利するなど、昨シーズンからのさらなる躍進と王者の貫禄を見せた。

結果は以下

1st Match ：FULLCAST RAISERZ VS Benefit one MONOLIZ（2-4）

2nd Match：dip BATTLES VS KOSÉ 8ROCKS（2-4）

3rd Match ：DYM MESSENGERS VS Valuence INFINITIES（2-4）

4th Match ：avex ROYALBRATS VS KADOKAWA DREAMS（0-6）

5th Match ：LIFULL ALT-RHYTHM VS CyberAgent Legit（1-5）

6th Match ：SEGA SAMMY LUX VS SEPTENI RAPTURES（2-4）

脅威の新チームDYM MESSENGERS、Valuence INFINITIESの対抗策は？

DYM MESSENGERSのデビュー戦は3rd MATCHにて行われた。ストリートやクラブといったアンダーグラウンドと呼ばれる環境で自らのダンスを磨き、そのまま世界規模の大会で実績や結果を出してきた選手が多いのがこのチームの注目点だ。

リーダーFOOLはインタビューにて、他のチームを見てそれぞれチームにしか出せない色を感じ、逆に自分たちにしか出せない色を見せることもできるとコメント。

そして始まったファーストショーは、ダイナミックなハウスミュージックでの挑戦。個性の際立ったメンツだが、ルーティーンはAITOを中心に爆発的なジャッキングでしっかり揃えてきた。ディレクターTAKUYAのスタイルを彷彿とさせるような荒々しさの中に繊細なテクニックを詰め込んだ振付に会場が何度も歓声を上げた。作品としてショーを作る傾向が強くなっているD.LEAGUEの舞台で、あえてセッションを多用し、個にもしっかりと焦点を当てた作品を提示した。

対するValuence INFINITIESも、ただ踊るわけではない。説得力のあるダンサーたちが集まったDYM MESSENGERSは、ソロを中心に用意してくると予想し、あえて踊りを揃えることに力を入れたという。そしてクリエイター集団VIBEPAKとしてFOOL達と活動を共にするBOOをSP DANCERに起用した。BOOは大きく空気を振動させ、周囲に空間を創り出すのが得意なダンサーだ。高いステップスキルを持つKEINがValuence INFINITIESに所属して初ステージであることにも注目したい。

今シーズンのValuence INFINITIESはメンバーが持つ高いブレイキンのスキルに加え、ボディコントロールのスキルが加速的に高まっている。そこにBOOとKEINが加わることにより鮮明に相乗効果が産まれた。フュージョンジャズに合わせ、空間コントロールとダンスのスキルクロッシングが始まる。KEINが中心になったフロアのバリエーションやステップによるルーティンも違和感なく溶け込み会場を震わせる。そうした分厚い対策が功を奏し、Valuence INFINITIESは今シーズン初勝利。DYM MESSENGERSは黒星スタートとなった。