「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」
シリーズの俳優・声優が集結する朗讀
劇『極楽牢屋敷』が開幕 鈴木勝大、
小宮有紗ら出演回の公式レポート公開

2023年8月11日(金・祝)、東京・サンシャイン劇場にて 、朗讀劇『極楽牢屋敷』(木下半太版四谷怪談)が開幕し、舞台写真とオフィシャル公式レポートが公開された。
本作は、『仮面ライダーリバイス』でメインライターをつとめた木下半太が書き下ろすオリジナル作品。『四谷怪談』を木下半太が新解釈し、謎が謎を呼ぶミステリーと愛憎渦巻く令和のホラーを描く。
出演者は、浅沼晋太郎伊藤美来、井本彩花、小澤亮太、岸洋佑、岐洲匠、木原瑠生、木村昴、工藤美桜、久保田悠来、小池唯、駒木根葵汰、小宮有紗、小宮璃央、榊原徹士、佐野岳、志田友美、庄司浩平、新條由芽、鈴木勝大、鈴木達央、鷲見友美ジェナ、関隼汰、八条院蔵人、馬場良馬、濱尾ノリタカ、日向亘、福圓美里、細貝圭、前田拳太郎、増子敦貴(GENIC)、松本寛也、水崎綾女、水石亜飛夢、南圭介、宮本侑芽、森日菜美(五十音順)の全37名。「仮面ライダー」シリーズと「スーパー戦隊」シリーズゆかりの俳優、声優が集結し、回替わりでさまざまな組み合わせの中でおくる。
そして今回、「かりそめ」と「みせかけ」の2つのエンディングがあり、公演によってエンディングが異なる。また、全公演で、松本寛也が司会をつとめるアフタートークも実施。本作の制作の裏話等々も聞ける貴重な機会となるので、朗読劇本編はもちろん、アフタートークも楽しもう。
<8月11日(金・祝)18:00 公演レポート>
初日公演の出演者は、かつてスーパー戦隊シリーズ第36作『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012年)で共演していた鈴木勝大、小宮有紗、鈴木達央、馬場良馬、松本寛也の5人。物語は、現代パートの主人公となる小説家・音坂コウを、荒木刑事が取り調べるシーンから始まる。恋人・まどかを殺害した容疑者とされているが、これを否定している音坂。荒木は現場で発見した音坂の最新作が、この事件の謎を解くカギなのではないかと推理する。
音坂の新作は『四谷怪談』をモチーフとしつつも、斬新な着想と展開が光る衝撃的な作品だった……。音坂と『四谷怪談』の伊右衛門を演じたのは鈴木勝大。音坂の恋人で女優のまどかと『四谷怪談』のお岩は小宮有紗。鈴木達央はお岩の妹・お袖や、まどかの後輩・莉子など女性役を中心に演じ、馬場良馬は伊右衛門の上司・喜兵衛や、音坂の担当編集者・小笠原などを演じた。松本寛也も荒木刑事のほか、数多くの役を担当。江戸時代と現代を行き来する謎めいた物語を大いに盛り上げた。
「木下半太版四谷怪談」と謳われている本作は、脚本・演出を手がける木下氏曰く、ベースは「純愛ホラー」だが、サスペンスやミステリー、あるいはコメディといった要素もふんだんに盛り込まれており、さまざまな楽しみ方を許容する、当代随一のストーリーテラー・木下氏ならではの贅沢なエンターテインメントとなっている。
また、それぞれの出演チームが醸し出す雰囲気も当然ながら異なるゆえ、同じ脚本がそれこそ、回によって無限の広がりを見せていくことだろう。
公演後には「極楽トーク屋敷」と題されたアフタートーク。「スーパー戦隊親善大使」としても活動している松本寛也がMCを務め、『極楽牢屋敷』を演じ終えた感想や、『特命戦隊ゴーバスターズ』時代の思い出などをテーマに進められたが、初日は松本自身もレギュラー出演していた『ゴーバスターズ』の仲間たちとのトークとあって、終始、松本はイジられっぱなし。しかし、そもそもチームワークが抜群なだけに、制限時間いっぱい、会場は爆笑の渦に包まれていた。最後には、鈴木勝大が衣裳のベルトの調節ができなかったために、本番中、実は大ピンチ(?)に陥っていたという事実も判明。今後も、各回が豪華な「同窓会」も兼ねているアフタートークは、必見の内容となりそうだ。
作・演出 木下半太 初日コメント
今回、初めて朗読劇の脚本・演出にチャレンジさせていただきましたが、稽古の期間を通じて、確かな手応えを得ております。落語の面白さにも似ていると思うのですが、朗読劇には、お客さんの頭の中で自由にイマジネーションを広げていただけるという良さがあるんです。気が早いですが、今後はこの朗読劇というジャンルも自分なりに極めてみたいです。
『極楽牢屋敷』という作品が他の朗読劇と明らかに違うのは、かつて同じ作品に関わっていたキャストたちが、この企画で再集結していること。それだけに、各チームによって独特の空気があり、同じ脚本が全く違った作品のように感じられることに驚き、喜んでいます。しっとりと怖くやってくれるチームもあれば、中にはずっと笑ってしまうようなチームもあります(笑)。男性が「お岩さん」を演じる回もありますし、本当に毎回の公演を新鮮な味わいで楽しんでいただけると思うので、できれば劇場へ繰り返し足を運んでいただき、この「映画のような朗読劇」をぜひ、見比べてみてください。

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