すべてのファンに贈る、新旧織り交ぜ
た最強のセットリスト 6都市を巡る柿
原徹也史上、最大規模のライブツアー
がついに開幕

7月22日(土)神奈川・横浜ベイホールにて開催された柿原徹也の「LIVE TOUR 2023 “Wanna make you SMILE”」のオフィシャルレポートが到着した。以下オフィシャルレポート原文を掲載する。
7月22日、神奈川・横浜ベイホールにてついにスタートした柿原徹也の「LIVE TOUR 2023 “Wanna make you SMILE”」。11月4日・5日の東京公演まで全部で6都市8公演を巡る今回のツアー。その内容はまさに柿原史上、最強と呼べるものだった。そこで今回は、セットリストのネタバレ一切なしでツアー初日の模様とライブの見どころを徹底紹介!
“きっとこれは、いつまでも語り継がれるライブになるに違いない”──。
この日のステージを観ながら、何度そう思ったことだろう。それほどまでに凄まじい2時間40分のライブだった。鮮烈な内容になったのには、いくつかの理由や要因がある。始まる前からツアー初日の心地いい緊張感に包まれていたこと、声を出しての声援が解禁になっていたこと、観客を楽しませるための演出が随所に散りばめられていたこと、そしてセットリストが素晴らしかったこと。個人的な感想を述べるなら、セットリストはまさに神懸っていた。
観客を楽しませた演出の1つ目は開演前に起きた。ライブスタートまで残り15分を切った頃、突如、柿原の声が場内に流れる。ライブの注意事項を告げる影ナレかと思いきや、いつもと様子が違い、ここで始まったのはラジオを模したフリートーク。このミニコーナーは、今後のツアーでも会場ごとにゲストを替えて行われるとのことで、記念すべき初回は音楽ディレクターである通称・ジャンボこと佐藤優さんが登場した。13年来の付き合いになるという2人は息のあった掛け合いで、初めて出会ったときのエピソードや普段のレコーディング中の2人のやり取りなど、ほかでは聞けない話を展開。最後に柿原から「(ディレクター目線で見た)今日の見どころは?」との質問が。その答えの1つとして、「カッキーの歌の進化」を挙げたジャンボさん。「『“歌”ってものを教えてやるよ!』っていうぐらいうまくなっている」と絶賛すると、続いてもう1つの見どころとして、「バンドも変化しているので、新しいグルーヴ感も楽しんでください」と、サウンド面での進化もポイントに挙げた。さらに「今回は声を出せる曲をたくさんご用意しています!」と会場の期待を煽ったところで、いよいよ待ちに待ったライブのスタートとなった。
オープニングでは軽快な出囃子とともに《おかきバンド》のメンバーがステージに姿を見せ、最後に柿原が登場。そして、ファンからの歓声が最高潮に達すると、印象的なギターのリフとともに始まったのは、意外な一曲。さらにここからは、誰も予想しなかったであろう攻め曲が続いていく。グルーヴィーな曲や、踊るようにピアノがバウンスするアゲ曲、また、イントロからクラップで一つになる曲もあれば、大声でシンガロングできるものまで。その多彩さは、“今日は何かのアニバーサリーライブだったか?”と思わず確認してしまうほどだった。
一曲ごとに会場のボルテージが上がっていくのは柿原自身も感じていたようで、最初のMCでは「みんな、酸欠にならないでね」と気遣いを。その一方で、「スタッフさん、俺が倒れそうです!(笑)」と想像以上の体力の消耗に彼自身が驚いているようだった。また、ここでさっそくバンドメンバーの紹介を。新しいバンマスにはキーボードのりょぺすこと荒幡亮平さん。さらに、ドラムの一Qさん(一ノ瀬ヒサシ)、ギターのむっちゃん(睦月周平)、同じくギターのまぶっちゃん(馬渕直純)とおなじみのメンバーが顔を揃え、会場からも熱い声援が送られる。そして今回新たに加わったのが、ベースのくまちゃんこと兼子拓真さん。ジャンボさんが語った「バンドの変化」とは彼の新加入であり、メンバー最年少とは思えないアグレッシブな演奏でフレッシュな風をバンドに吹き込んでいた。
ライブの後半になると、「みんなとコミュニケーションを取りたくて特別な時間を用意しました」とリクエスト曲のコーナーへ。観客を楽しませるための、今までになかった演出の2つ目だ。これは、今回のライブのテーマが《ラジオ》であり、また「お芝居の仕事よりもラジオデビューが先だったので、ラジオへの思い入れが強い」という柿原自身の想いから企画されたもの。コーナー名も、ずばり『ラジオWanna make you SMILE』。内容も、ファンから募ったリクエスト曲とそこに込められたコメントをお便り風に読み上げるという、まさにラジオテイストにあふれたものだった。しかし、終始、観客とアットホームなトークを繰り広げ、その後、リクエスト曲を目の前で生披露するというのはライブならでは。さらには、決してリクエスト数が多かった曲をセレクトしているわけではないため、普段のライブではセットリストに組み難いようなレア曲が選ばれる可能性も高く、今後のツアーではどのような歌を聞かせてくれるのか非常に楽しみなコーナーとなっていた。(なお、楽曲エピソードは11月3日までKiramuneの公式サイトにて受付中!)
ひとしきりファンとの会話を楽しんだあとも、ラストスパートとアンコールで怒涛の展開が続いていく。なお、今回のセットリストには柿原によるこだわりが多く詰まっており、「しばらくみんながライブで声を出せなかった分、このツアーでは全員で思いっきり盛り上がれる曲を用意しました」とのこと。また、「今回初めてライブに来たという方に僕の昔の曲も聞いてもらいたくて、10数年前の懐かしい曲も披露しました」とも。そして最後には、「ツアーを通し、僕だけじゃなく、バンドメンバーやスタッフ、そしてライブを見てくれたみんなも一緒に成長していけたらなと思っています」とツアーにかける想いを語り、初日のライブの幕を閉じた。
……と、ここで終わりかと思いきや、最後の最後にさらに大きなサプライズが。ファンを驚かせた演出の3つ目は、なんと本人によるお見送り。ライブ会場のフロアから出口に向かう扉を抜けると、そこにはラジオのDJブースを模したセットと柿原の姿があり、まさかの展開に次々とファンによる悲鳴にも似た歓喜の声が沸き起こる。その様子に、改めて今回のライブがどこを切り取ってもファンファーストの内容だったと強く感じさせられた。これまでとは少し違う手法で構成しつつ、しかしながらどこまでもアツいパフォーマンスで楽しませてくれ、終演後にはかつてないほどの多幸感に包まれた、柿原徹也の最強にして最高のライブ。はたして、8月から11月まで続く残りの5都市7公演ではどんな進化を見せてくれるのか、ますます期待に胸が膨らむ。

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