誰も予想していなかったあのゲストも
登場! 『Animelo Summer Live2022
-Sparkle-』DAY3レポート

『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY32022.8.28(SUN)さいたまスーパーアリーナ
アニソンファンの夏を締めくくる一大イベント『Animelo Summer Live』。新型コロナウイルスの影響で2020年には中止を余儀なくされたものの2021年には観客数を最大5000人に制限する形ながらも無事に再開。そして今年は感染対策を施した上でフルに観客を入れる形での開催が実現し、アーティストとファンが共に熱く盛り上がる3日間の祝祭が繰り広げられた。その千秋楽となるDAY3には、誰も予想だにしなかったサプライズゲストも登場! 夏の終わりを彩る祭りのフィナーレに相応しい盛り上がりとなったDAY3のレポートをお届けしよう。
去年は5000人しか入れなかったさいたまスーパーアリーナの観客席がほぼ満員に埋まり、場内の空気は開演を待つ期待の熱気で熱さを増していく。「今年で17年目のアニサマと同級生」と称する井上喜久子(17歳)の場内アナウンスに、声は出さずにコンサートライトを振って「おいおい」とのお約束のツッコミを入れ、開演が間近に迫ったことを告げるクイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』が流れはじめると、客席はそのリズムに合わせて揺れる真っ赤なコンサートライトの光で埋めつくされる。声を出しての声援こそは送れないが、これまで積み重ねてきたアニサマの風景は間違いなく帰ってきていた。
そんな喜びに満ちた場内のスクリーンに、サマーメロディと共に夏の海が映し出され、参加アーティストが紹介される度に拍手が起こる。そしてステージに青い波のイルミネーションが輝き、いよいよアニサマ2022・千秋楽の幕は上がった。

Nyai☆Ris(鈴木愛奈×i☆Ris) (c)Animelo Summer Live 2022

「ありがとう! 三日目も盛り上がっていきましょう!」
そんな開幕のあいさつを交えて登場したトップバッターは、Nyai☆Ris(鈴木愛奈✕i☆Ris)の6人。そんな彼女達が送るオープニングナンバーは、今年でテレビアニメ放映十周年を迎える『這いよれ!ニャル子さん』OPテーマ「太陽曰く燃えよカオス」! 放映当時にTwitterの実況やニコニコ動画のコメント欄を席巻したサビの「うー! にゃー!」のかけ声に場内はいきなりヒートアップ! スクリーンにも当時のアスキーアート「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」の弾幕コメントが飛び交い、邪神アニメの先輩格である『ニャル子さん』の歌を、令和の邪神アニメ『邪神ちゃんドロップキック』シリーズの邪神ちゃん・鈴木愛奈が唄うという時空を超えたコラボに、時空を超えて当時の熱狂がさいたまスーパーアリーナに甦ったかのようだった。
「アニサマ三日目楽しんでますか! みんなでうー!にゃー!お願いします!」
そんなゲキに応えて、極彩色のコンサートライトの輝きが「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」に合わせて力強く振られて、今宵限りのコラボユニット「Nyai☆Ris」と共に場内の空気を最高に熱くしていった。
「ありがとうございまーす! この後も楽しんでってねー! にゃー!」
アニサマ2022千秋楽のロケットスタートが見事に決まり、いよいよ個々の参加アーティストによるステージが始まった。

ARCANAPROJECT (c)Animelo Summer Live 2022

場内に静かな波の音が響き渡り、そして「みんな、いってらっしゃい!」の声に背中を押されるように、ステージには白いドレスに身を包んだARCANA PROJECTの5人の姿が。そう、彼女達を送り出した声の主はテレビアニメ『白い砂のアクアトープ』の主人公・海咲野くくる(CV:伊藤美来)で、曲はもちろん同作の第2クールオープニングテーマの「とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか」だ。水族館が舞台の作品に合わせて、ブルーのコンサートライトで場内が海の蒼に染まる中、5人は未来に向けて歩き続ける気持ちを情感のこもったハーモニーで唄い上げていった。
「今からあなたに起こる奇跡、ARCANA PROJECTです!」
「はじめましてアニサマー! ずっとこの景色が見たくて歌い続けてきました」
アニサマ初出演となる5人は定番のあいさつと共に、ファンの応援の気持ちがこもった蒼い輝きで満たされた客席の風景に喜びと感謝の言葉を送った。
そして冒頭のくくるのセリフでステージが始まったことに触れながら、『白い砂のアクアトープ』という作品がこの場へと導き繋いでくれた縁に感謝を込め、二曲目の同作第1クールオープニングテーマ「たゆたえ、七色」がスタート。選んだ道を信じて進む前向きな気持ちが込められたこの曲を、応援してくれている観客に語りかけるような緩急をつけながらの心地よいハーモニーで唄い、初めてのアニサマのステージを見事に締めくくった。
続いてスタートするのは、アニサマにはこれが初参戦となる未来のアイドル達の活躍を描いたクロスメディアコンテンツ『Tokyo 7th シスターズ』によるスペシャルステージだ。スクリーンには未来の時間へ向けてのカウントダウンがスタートし、客席からはカウントに合わせた手拍子が鳴り響く。そして同作の舞台である2034年になった所で大きな拍手が巻き起こり、ステージの幕が上がった。
アリーナ中央のステージに登場したのは、同作内の舞台・Tokyo-7thのトップアーティストである双子ユニットのKARAKURI(CV:秋奈)。ステージ上では一人だが、スクリーンにはミラーリングで二人になって映し出されるという演出と共に、ピアノソロから激しいデジタルアッパーチューンへと突入し、ラップを交えながらクールさと激しさが同時進行で交錯する刺激的なナンバーを熱唱。場内をTokyo-7thの世界へと見事に塗り替えて見せた。
「かっこよかったねー! ね、ウメちゃん」
「まあ世界のKARAKURIってだけはあったんじゃない? でもこういうフェスは私達「4U」の方が断然お似合いよ!」
「今日に限っては同感です。見せつけてやりましょう、私達「4U」を」
 そんなナレーションと共にステージに登場したのは、Tokyo-7thの人気ガールズバンド・4U。ドラム・佐伯ヒナ(CV:長縄まりあ)ギター・九条ウメ(CV:山下まみ)、ベース・鰐淵エモコ(CV:吉岡茉祐)。
「待たせたわねみんな! いくわよーアニサマー!」
 そんなゲキとともに楽器を携えた三人は自ら演奏しながら「メロディーフラッグ」「LOVE AND DEVIL」の二曲をメドレーで披露。ギターとベースの二人はステージを疾走しながら激しくカワイイガールズロックで場内を沸かせ、「さー、みんなもいっしょにやっちゃいましょう!」とのアピールに応える様に、場内はフロアが揺れる程の盛り上がり。そして最後はドラムのヒナがいるステージ上段に三人が揃ってシメて、熱くて明るくステージを染め上げた。
KARAKURIと4Uというライバルユニットの後を受けて登場したのは、ゲーム中のステージ衣装に身を包んだ777☆SISTERSの12人(春日部ハル(CV:篠田みなみ)・天堂寺ムスビ(CV:高田憂希)・角森ロナ(CV:加隈亜衣)・野ノ原ヒメ(CV:中島唯)・芹沢モモカ(CV:井澤詩織)・臼田スミレ(CV:清水彩香)・神城スイ(CV:道井悠)・久遠寺シズカ(CV:今井麻夏)・アレサンドラ・スース(CV:大西沙織)・晴海サワラ(CV:中村桜)・晴海カジカ(CV:高井舞香)・晴海シンジュ(CV:桑原由気))。送る曲は『Tokyo 7th シスターズ』の原点でもある1stシングル収録の『FUNBARE☆RUNNER』で、会場のファンの雰囲気も「待ってました!」という感じに盛り上がっていく。自分を信じて、誰かの力になるために走ろうという前向きなメッセージを、12人は見事なダンスも交えた力強いハーモニーで唄い上げていった。
Tokyo 7th シスターズ (c)Animelo Summer Live 2022
曲が終わると各キャラクターとしての掛け合いトークでアニサマのステージで唄えた喜びを語る。そして「誰かの背中を押せるように私達は走り続けます」という決意のメッセージと共に、ラストナンバーにはKARAKURIと4Uも加わって劇場アニメ『Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-』主題歌「Departures -あしたの歌-」を熱唱。明日を目指して走る気持ちを総勢16人の熱いハーモニーと共に、アニサマに集った全てのアニソンファンへと気持ちを送り届けてみせた。
鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2022
『Tokyo 7th シスターズ』のステージが終わると、スクリーンでは再びカウントダウンがスタート。今度は未来から現在へと逆行していき、2022年8月28日に辿り着いたところで、白いスポットライトが暗闇のステージに立つ鈴木愛奈を照らし出した。モノトーンのドレスをまとった彼女が送る一曲目はTVアニメ『逆転世界ノ電池少女』EDテーマ「Reverse-Rebirth」。希望の見えない世界でも大事なモノや夢を求めて進みたいという決意の歌を、力強いボーカルで唄い上げた。
「三日目も盛り上がっていきましょー!」
 そんなゲキとともに始まった二曲目はアプリゲーム『N-INNOCENCE-(エヌ・イノセンス)』主題歌「Endless Pain」。ステージのライティングも客席のコンサートライトも真紅に染まる中、戦闘シーンのアニメPVと共に熱いビート&シャウトを披露。終始激しく力強いパフォーマンスと共にステージを締めくくった。
「緊張してはじめましてと言っちゃいましたけど、アニサマ二回目なんですよね」
ソロステージを終えて水分補給をしながら、アニサマへの想いや冒頭でi☆Risとコラボしたステージを振り返り「i☆Risのみんなが可愛かった」と笑顔でトーク。
halca&鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2022
そして「せっかくなんでもう一曲コラボしたいんですけど相方がいないんですよ」とステージを見回す鈴木が見つけたのは、『邪神ちゃんドロップキックX』で鈴木が演じる邪神ちゃんの日記ノート「ですのっと」。そこに書かれていた「相方が欲しければこれを唱えよ」という呪文を唱えると、ステージ上に召喚されたかのようにhalcaが登場。去年はhalcaが鈴木を召喚してのコラボステージだったので、まったくの逆パターンだ。
「一緒に唄って欲しいんですけどどうですかー?」
「ちょうどぴったりの新曲がありますよね」
そんなやりとりで始まったのは、現在放送中のTVアニメ『邪神ちゃんドロップキックX』OPテーマの「あれこれドラスティック」。場内が邪神ちゃんの鱗を思わせるグリーンのコンサートライトの光で包まれる中、アニサマバンドの激しい演奏に乗せて二人の力強いハーモニーが響き渡り、場内とステージが一体になって盛り上がった。
halca (c)Animelo Summer Live 2022
「ありがとうございましたー! 最高でしたー!」
そんなファンへの感謝と共に鈴木が去り、ここからはhalcaのソロステージがスタート。
「こんにちわ、こんばんわ、小文字で五文字、h・a・l・c・a、halcaです。こんなたくさんの方の前で唄うのは初めてです」
昨年アニサマに初出演したhalcaだが、その時は観客数制限があったため満員のさいたまスーパーアリーナで唄うのは今回が初めてとのこと。そんな中で「自己紹介代わりになる曲を持ってきました」と歌い始めた一曲目はTVアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』EDテーマの「センチメンタルクライシス」。澄んだアカペラの歌声から始まり、恋の想いを叩きつけるように美しくも力強い歌声で綴られるラブソングを、ファンもピンクのコンサートライトを輝かせて盛り上げていく。そして歌のクライマックスではスクリーンに『かぐや様は告らせたい −ウルトラロマンティック−』最終回を思わせるたくさんのピンクのハートが飛び交う中でRomanticに締めくくられた。
「みなさーん楽しんでくれてますかー?」
そんなかけ声と共に、二曲目はTVアニメ『彼女、お借りします』EDテーマ「告白バンジージャンプ」とラブソング二連発。ハイテンションな曲の勢いのままに、halcaはステージを右に左にと飛び回りながら熱唱。最後は会場を埋めつくす光の乱舞に「スゴイ! アニサマ最高!」を連発。そして「最後にバンジージャンプしましょう!」のかけ声と共に全員でのジャンプ! フロアを揺るがせながら楽しくステージを締めくくった。
saji (c)Animelo Summer Live 2022
アリーナ中央のステージをスポットライトが照らし出し、ピアノ演奏をバックに力強い独唱と共に始まったのは、今回がアニサマ初出演となるsajiによるTVアニメ『あひるの空』第33話挿入歌「明日の空へ」だ。透き通るようなボーカル・ヨシダタクミの歌声に後半からバンドの音も重なり、静かだけど力強く訴えかけるような愛しい人への想いが唄い紡がれ、最後は場内が大きな拍手に包まれた。
「改めましてsajiと申します、よろしくお願いします。僕達sajiはアニサマ初出場ということで、今日この場を作っていただいたスタッフの皆さん、そして何より今日僕達と出会ってくれた皆様に感謝を申し上げたいと思います、どうもありがとうございます!」
 アニサマという新たな場と、そこに集って応援を送ってくれた会場のアニソンファンに感謝の言葉を送るsaji。そして自分達にとって「非常に思い入れのある作品」として、次の曲がTVアニメ『かげきしょうじょ!!』OPテーマ「星のオーケストラ」であることを告げると、再び場内に大きな拍手が巻き起こった。原作を死ぬ程読み込んで作り上げたsajiにとって初めてのオープニングテーマ曲…そんな大切な曲をみんなとこの場で共有したいというメッセージと共に曲がスタート。軽やかで煌めくようなアップテンポのメロディと、それに合わせた観客の熱い手拍子に乗せて、夢の舞台を目指してがんばる少女達の想いをこめたリリックをヨシダタクミが紡ぎ出し、スクリーンに流れるオープニングアニメの映像ともシンクロして場内は熱くて優しい雰囲気に包まれていった。そしてクライマックスは、ステージと客席が共にクラップを重ねて歌への想いを分かち合っていった。
鈴木みのり (c)Animelo Summer Live 2022
次に登場したのは、様々な楽曲とパフォーマンスで過去のアニサマステージを盛り上げてきた鈴木みのり。だが今回は黒と銀ラメのシックなドレスをまとい、いつもと違うR&Bのメロディと共にしっとりと登場。一曲目はTVアニメ『黒の召喚士』EDテーマ「Wherever」をじっくりと語りかけるように唄い、客席のコンサートライトも彼女の定番カラーのネギグリーンではなく、夜の雰囲気のブルーに染まり、じっくりと彼女の歌声を聴き入っていた。
曲が終わると「みなさんこんにちわー!」と一転していつもの明るいテンションで語りかける鈴木みのり。前のステージが元気に盛り上がっていたので、少し落ち着いてもらえるようにと新曲を披露したとのことで「ネギ鈴木、今回はシティガール鈴木でいきます」とアピール。そんな楽しさあふれるMCに入ると、場内のコンサートライトも定番のネギグリーンへと変わっていった。そしてアニサマでのパフォーマンスについて「毎回どんな反応があるか考えながら曲を作っている」と語り、「バチバチに盛り上がってくれますか?」とアピールしながらの二曲目は、TVアニメ『勇者、辞めます』OPテーマの「BROKEN IDENTITY」。叩きつけるような重低音のメロディと共に力強いシャウトで生きることと希望への渇望を唄い上げ、そのパフォーマンスに応える様に場内も熱く盛り上がった。
鈴木みのり×やなぎなぎ (c)Animelo Summer Live 2022
「BROKEN IDENTITY」が終わりステージが暗転し、暗闇の中でTVアニメ『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』第2期EDテーマ「エフェメラをあつめて」のメロディが流れ出す。そして再び照らし出されたステージには、鈴木みのりと並んでこの曲の作詞を担当したシンガーソングライター・やなぎなぎが登場し、二人のスペシャルコラボステージの幕が上がった。曲が描く世界の優しさを二人の絶妙なハーモニーが美しく紡ぎ出し、場内もそんな二人のボーカルに浸るように聴き入っていた。
「なぎさんに早く出てほしくて自分のMC巻きました!」
やなぎなぎとのコラボステージを終えて、嬉しさ全開のMCを繰り広げる鈴木みのり。小学生の頃からやなぎのファンで、サイン会にも行ったことがあるなどのエピソードも披露し、このステージが素敵な思い出になったと語る鈴木。やなぎも「みのりさんと一緒に唄えるのが凄く楽しみで幸せな気持ちになりました」と応え、場内のファンもその幸せのお裾分けを味わいながら、手を振りながら引き上げていく二人を拍手で見送った。
ライブもいよいよ前半戦ラストに。そのトリを飾るのは2013年の初出演から数えて8回目の出演となるi☆Risの5人。スクリーンに映し出されたリゾートビーチ「i☆Risビーチ」をバックに、どんな夏を楽しむかで盛り上がる5人の掛け合いナレーションで始まり、「アニサマの皆さーん、i☆Risビーチで楽しんでいきましょう!」のかけ声と共に、アリーナ後方のゴンドラに乗ってi☆Risが登場。リゾート風のコスチュームをまとい、ゴンドラで二手に分かれてアリーナを周回しながら贈るナンバーは、20枚目のシングルとなるサマーソング「Summer Dude」。「楽しんでますかー!?」とコンサートライトを振るファンの応援に応えながら、夏の日々を思わせる心地よいノリのリリックとリズムで場内の空気をアゲていく。
「ここからは私達と最高の夏を過ごしましょう!」
「辺り一面スパークルでございますね」
「スーパーアリーナの中だけは常夏気分で盛り上がっていきましょう!」
一曲目を終えてステージに集った5人は、極彩色のコンサートライトの輝きに包まれた場内を嬉しそうに見渡しながら、今年でデビュー10周年を迎えたことを振り返る。そしてアニサマ出演8回目ながらも、まだ自分達の歌を聴くのが初めてというファンもいることに「今日は全員お持ち帰りしたいですね」と最高のステージを見せる気合いを見せる。そして送る二曲目は、すでにアニサマでも結構唄っているi☆Risの定番の一曲、TVアニメ『プリパラ』2ndシーズンOPテーマ「ドリームパレード」。懐かしいオープニングアニメと共に唄われる最新のi☆Risによるプリパラに、場内もフロアが揺れまくる程の盛り上がりっぷり。サビのシメとなる「プリパラドリームパレード!」のフレーズではi☆Risの「いくよー!」のかけ声と共に息を合わせて応援アピールをするなど、場内が一体となってテンションは上がっていく。
そんなテンションをさらに押し上げるように、スクリーンにはTVアニメ『パリピ孔明』のオープニングアニメが映し出され、ステージにはダンスユニットPROPSが登場してパフォーマンスに加わる…三曲目は何とi☆Risによる同作オープニングテーマ「チキチキバンバン」のカバーというサプライズナンバーだ。ダンサーを交えてのキレのあるダンスはもちろん、5人それぞれがラップも決めてスーパーアリーナが巨大クラブと化すような盛り上がりを見せた。
歌い終えてのMCでは、観客数制限のあった前回とはまったく違う満員の会場の光景に感動。アリーナとスタンドに分かれてのコンサートライトでのアピールをしてもらうなどして、いつものアニサマの風景が戻ってきたことへの嬉しさを語った。
そしてみんなで盛り上がったi☆Risビーチでの時間もいよいよラストということで、最後は夜のi☆Risビーチを盛り上げるナンバーとしてNetflixシリーズ『賭ケグルイ双』EDテーマでもある最新ナンバー「Queens Bluff」がスタート。アダルトな雰囲気のライティングの中、妖艶なダンスとボーカルで『賭ケグルイ』の危険な世界の雰囲気を描き出すようにパフォーマンスを繰り広げ、前半戦のトリを見事に決めてみせた。
「誰かー! 助けてー! お姉様達、悪い奴に追われてるの!」
i☆Risが最後の曲を歌い終え、あいさつを済ませて引き上げようとした刹那、突然ステージに現れて助けを求めて来たのは、着物姿のまあや姫こと内田真礼! そして彼女を追っていかにも悪党そうな浪人達も登場し、刀を抜いて姫を引き渡すようi☆Risに迫る。
「ちょっと! 神聖なアニサマのステージで何してくれちゃってんのよ!」
怒った芹澤優が浪人達に食ってかかるも切り捨てられてしまいi☆Risとまあや姫は大ピンチに。だが、こんなピンチを救ってくれるヒーローを召喚しようとするi☆Risの叫びに応えて現れたのは……何と暴れん坊な将軍めいた姿の松平健! 客席からも思わず声も漏れてしまうような大きなどよめきの中、松平健が見事な殺陣で浪人達を蹴散らしてi☆Risとまあや姫のピンチを救うと大きな拍手がスーパーアリーナを埋めつくした。
松平健 (c)Animelo Summer Live 2022
「お嬢様方、怪我はなかったかな?」
生き別れの弟(内田雄馬)を探して城を抜けだしたまあや姫を追ってきた松平健之助ことに松平健に救われ、互いにお礼をしあうことに。i☆Risができることを聞かれて「唄って踊ること」と応えると、松平健も「それは奇遇ですな、私も唄って踊るのが大好きでな、一緒に踊りましょうか」と意気投合。そして彼の「ミュージックスタート!」のかけ声と共に流れ出したのは聞き覚えのあるあののメロディ!
松平健 (c)Animelo Summer Live 2022
陽気なサンバのメロディと共にステージには腰元ダンサーズが現れ、i☆Risとまあや姫、さらに他の出演陣も合流。そして煌びやかな黄金の衣装に身を包んだ松平健が登場して「マツケンサンバII(Summer Sparkle ver.)」がスタート。サビの部分の合いの手ではアニサマアーティスト陣も声を合わせたり、感想ではアニサマバンドの演奏も加わるなど、アニサマと松平健の見事なコラボレーションに会場内は大きな喜びと驚きに包まれながら、前半戦を大団円で締めくくった。
ちなみにダンスに加わったメンバーの中には、まあや姫が探していた生き別れの弟(内田雄馬)も混じっていて、曲の終了後にソロでダンスを決めて去って行ったのだが、果たして二人はライブ中に再会できるのか?
GYROAXIA (c)Animelo Summer Live 2022
休憩時間を挟んでのライブ後半戦のトップバッターを務めるのは、クロスメディアで展開するボーイズバンドプロジェクト『from ARGONAVIS』から、パワフルなボーカルと迫力のラウドサウンドが魅力のロックバンド・GYROAXIA。アリーナ中央ステージに立ち、真っ赤なコンサートライトの光に包まれた中で、『劇場版アルゴナビス 流星のオブリガート』ED主題歌「火花散ル」からライブがスタート。場内の応援のパワーを上回ることで期待に応えようとするかのごとく、激しい演奏とボーカルで休憩明けの空気を一気に熱いライブモードへと引き戻して見せた。
一曲目を歌い終えた旭 那由多(CV:小笠原 仁)は、初参加だった去年とはまったく違う満員の光景に
「観客として10年前から参加して、去年からアニサマ出演二度目なので、この美しい光景をもっと教えてください」
「こんなにたくさんの皆さんがいる光景、ステージ上から見るアニサマは違うなと」
と感動と感謝を伝えた。そんなアニサマというイベントや出演アーティスト陣の先輩方へのリスペクトの気持ちを込め、今回はDAY2に出演したGRANRODEOのナンバーからTVアニメ『恋する天使アンジェリーク〜かがやきの明日〜』OPテーマ「慟哭ノ雨」をカバーし、一曲目同様に迫力あるパフォーマンスで自分達の存在感とアニサマへの想いを見せつけた。
そのまま間髪入れずスタートした三曲目は、オリジナルナンバーの「DANCING PARANOIA」。メインステージ上のスクリーンには『from ARGONAVIS』のPVが映し出され、スーパーアリーナがリアルと二次元がシンクロする空間になったかのようなステージを繰り広げた。そして最後はステージ上で深く一礼して、ファンの拍手に応えながら引き上げていった。
花澤香菜 (c)Animelo Summer Live 2022
続いてゴンドラに乗って登場したのは、何と11年ぶりのアニサマ出演となる花澤香菜。黒のロングドレスと金色の大きな帯を組み合わせた衣装をまとい、ゴンドラ上から応援に応えつつ唄うのは、最新ナンバーとなるTVアニメ『それでも歩は寄せてくる』OPテーマ「駆け引きはポーカーフェイス」。ファンはピンクのコンサートライトの輝きで彼女を迎え入れ、ステージについてからも彼女はファンに手を振って応えながら唄い、場内の空気をほんわかとした空気で満たしていった。
歌い終えてからのMCでは、思ったよりスピードが出ているゴンドラの話や、間近でファンのみんなの顔を見られた嬉しさ、そしてTVアニメ『ロウきゅーぶ!』から生まれたユニット・RO-KYU-BU!でアニサマに参加した時の思い出などを語る。そして今年でアニメの仕事に関わる様になって20年となり、「胸を張って声優として生きていられるのはみんながアニメを楽しんでくれているから。そんな楽しみの一つになるよう日々がんばってます」と感謝の気持ちを伝えた。
そんな気持ちを込めて送る二曲目は、海外でも花澤香菜の象徴として人気の高いTVアニメ『化物語』なでこスネイク OPテーマ「恋愛サーキュレーション」。歌い出しの「せーの!」をライブで聴けたことで場内のテンションも一気に跳ね上がり、可愛らしいラップやクラップ、そして腕を振る振りに合わせて場内もコンサートライトを揃って振ってウェーブのようになるなど、場内が一体になって盛り上がった。
そして最後はオリジナルナンバーの「SHINOBI-NAI」。理不尽なことで忍びない世の中を、思いきり蹴り飛ばして自由に生きようという気持ちを、ダンサーも交えたパフォーマンスと共に元気に唄い上げて、ステージを締めくくった。
やなぎなぎ (c)Animelo Summer Live 2022
前半戦では鈴木みのりとのコラボステージで見事な歌声を披露したやなぎなぎが登場。一曲目は人類の命運を背負った少女達の切ない戦いのドラマを描いたドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド』テーマソング「Before I Rise」。重々しいピアノのメロディと悲しみ漂うゲームPVと共に、やなぎなぎの低めののびやかなボーカルが切ないリリックを情感たっぷりに唄い紡ぐ。
続く二曲目はTVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』OPテーマ「春擬き」。一曲目から一転してリズミカルでアップテンポなメロディだが、それに乗せて青春の切なさが美しいボーカルで唄い上げられ、応援する多くのファンの心を揺り動かしたかのように、曲が終わると大きな拍手が場内に響き渡った。
「メジャーソロデビュー10周年にして初めてのアニサマ…みなさんにお会いできるのを心待ちにしてました」
 そんなあいさつと共に送る三曲目は、セレクションアルバムの中から10年越しに唄った一曲として選ばれた「メルト 10th ANNIVERSARY MIX」。初音ミクを中心としたVOCALOIDのムーヴメントを語る上で外せない名曲を、その産みの親であるsupercellのryoが再アレンジしたナンバーだ。スポットライトが蒼い光にそまるステージに立つやなぎを照らし出す。そして彼女から紡がれたピアノのメロディに乗せての「メルト」独唱、そこから一転してアップテンポなメロディでの波に場内も盛り上がる。コンサートライトの輝きも、オリジナルの初音ミク繋がりかグリーンの輝きで染まり、やなぎの圧倒的なボーカルに誰もが酔いしれた。そしてラストは全員でのジャンプでフロアを揺らしほどの盛り上がりを見せた。
大黒摩季 (c)Animelo Summer Live 2022
数々のミリオンヒットを飛ばし、音楽だけでなくミュージカルにも挑戦するなど多岐にわたる活躍をしているベテランシンガー大黒摩季が、昨年に続いてアニサマに登場。アリーナ中央ステージに自らのバンドと共に登場した大黒摩季は、今年7月からTVアニメ『名探偵コナン』OPテーマとなっている最新曲「SPARKLE」をベテランならではの重厚なパフォーマンスと圧倒的なボーカルで披露した。
内田雄馬 (c)Animelo Summer Live 2022
前半戦ラストの「マツケンサンバII(Summer Sparkle ver.)」にもダンサーとして参加していた内田雄馬が、激しいダンサブルなメロディと共にステージに登場。
TVアニメ『怪病医ラムネ』OPテーマ「SHAKE!SHAKE!SHAKE!」とTVアニメ『灼熱カバディ』EDテーマ「Comin' Back」を二曲立て続けに披露。一曲目はクールなブルー、二曲目は灼熱のレッドと曲に合わせたライティングの中で、ダンサーとの息の合ったダンスパフォーマンスやラップを交えて、躍動感あふれるダンサブルなステージングで場内のテンションも跳ね上げていった。
「後半戦まだまだ元気ー?」とゲキを飛ばしながら始まったMCパートでは、二回目のソロ参加となるアニサマを「みんなで最高に夏を楽しむお祭り」と今年も楽しんでいることを語った。さらに中学時代に「マツケンサンバII」に絡んだ思い出があったことから、前半戦ラストの「マツケンサンバII(Summer Sparkle ver.)」ステージに参加できたのが嬉しかったことを語る。そして同ステージで「生き別れの姉(内田真礼)と出会えたけど気付いてないんだろうな…でも凄く楽しそうだったから幸せです!」と続けて笑いを誘った。
そして11月に初の武道館ライブが決まったことを伝え、「音楽はどんな人達も繋ぐ最高のモノ。たくさんの人達と音楽を楽しみたいし、ここにいるみんなを音楽で幸せにしたい」と音楽にかける想いを語った。
内田雄馬&saji (c)Animelo Summer Live 2022
続いてはコラボステージということで、同世代・同レーベルの友人でもあるsajiを招き入れる。チーズケーキ作りにハマっている内田に誕生日にケーキを作ってもらった話や、蕎麦打ちをリクエストしているのになかなかやってくれないから、このコラボステージの出来が良かったら蕎麦を打ってと約束するなど、内田の料理絡みのエピソードでMCが盛り上がる。そうして始まったコラボライブのナンバーは、TVアニメ『あひるの空』EDテーマの「Over」。仲間と一緒なら限界知らずに強くなってどこまでも行けるという歌を、お互いのパワフルなボーカルと演奏で唄い上げるという、まさに曲のテーマそのままの熱いステージが繰り広げられた。最後は互いに握手とハグで健闘をたたえ合い、内田の「まだまだアニサマ熱くなれ!」のゲキで締めくくった。
内田真礼 (c)Animelo Summer Live 2022
スクリーンに深夜の会社内を映し出す映像とナレーションが流れ出す…よくよく見ればTVアニメ『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』のアバンタイトルだ。最後に「うちの会社は深夜になると出る……」というところでアニメなら幽霊ちゃんがでてきるところだが、おどろおどろしい音楽からのかわいい効果音と共に舞台下からポップアップしてきたのは幽霊ではなく内田真礼!
「みんな、まだまだ盛り上がっていきましょー!」
そんなゲキも交えてスタートしたのは、同作品のエンディングテーマ「聴こえる?」。自分が本当になりたい自分へと導いてくれる何かがいることを、ポップなメロディに乗せて切なく唄うナンバーを情感あふれるボーカルで唄い上げた。
「さっきと会場の雰囲気が違う…みなさん先程は生き別れの弟に出会ったようで? どこにいたんだろう?」
ついさっきまでステージで唄っていた弟・内田雄馬をいじるネタで笑いを誘いながら始まったMCでは、まあや姫として松平健と共演した「マツケンサンバII(Summer Sparkle ver.)」ステージの話に。誰もが思ったであろう「何故アニサマでマツケンサンバ?」という疑問を内田も聞いたとのことで「マツケンサンバは壮大なキャラソンだから」とスタッフ陣がノリノリでOKしたとのこと。でも、そんなコラボによってアニサマやアニソン文化が盛り上がってくれるなら嬉しいと喜ぶと、場内のファンも彼女のイメージカラーであるホワイトに輝かせたコンサートライトを振って、その想いに応えて見せた。
内田真礼 (c)Animelo Summer Live 2022
「今日はまあや姫がレスキューされたので、内田真礼もみんなにレスキューしてもらってイイですか?」
さらなる大きな声でアニソンを歌っていきたいという内田真礼からのライブ定番のフリに、ファンもコンサートライトを振る腕にさらなる力を込めて応える。そして始まったのは彼女のライブの定番曲でもあるTVアニメ『俺、ツインテールになります。』OPテーマ「ギミー!レボリューション」。恋する女の子の気持ちをノリの良いメロディとボーカルで畳み掛けるように唄うアッパーなナンバーに会場全体がノリまくり、サビを〆る「レスキュー!」のかけ声ではみんながジャンプしてフロアを揺るがす盛り上がりっぷり。そしてラストは内田と共に全員でのジャンプを決めて、今回も見事なレスキューでステージを締めくくった。
WANDS (c)Animelo Summer Live 2022
暗闇に包まれた会場内をパトライトの赤い光が飛び交いサイレンが鳴り響く。そんな中で響き渡るのは、今回のために新録されたという江戸川コナン(CV:高山みなみ)のナレーション。それを合図に舞台下からポップアップでWANDSのボーカル・上原大史がステージに出現。唄うのは2020年にTVアニメ『名探偵コナン』のOPテーマとなった「真っ赤なLip」だ。男と女の駆け引きをミステリーになぞらえたナンバーを圧巻のボーカルと迫力の演奏で唄い上げて、場内のファンを一気に自分達の世界へと引き込んでいった。
「前回は心配をかけてしまったので、リベンジできる機会を与えていただいてありがとうございます」
本来ならば前回のアニサマで初出演の予定だったWANDSだが、昨年は直前に上原が新型コロナに感染してしまったために出演がわず、今回は満を持しての出演になったことへの感謝を語り、さっきのポップアップでの登場も人生初だったのでとても怖かったと語って笑いを誘った。
続く2曲目はTVアニメ『ドラゴンボールGT』第4期EDテーマである「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」。思い出深い人も多い『ドラゴンボール』の曲だけに場内も盛り上がり、迫力のバラードナンバーにみんながじっくりと聴き入っていた。
WANDS feat. 大黒摩季 (c)Animelo Summer Live 2022
そして三曲目にはコーラスとして大黒摩季もステージに登場。二大ベテラン同士のコラボで贈るのは、こちらもアニソン界の歴史的名曲であるTVアニメ『SLAM DUNK』第2期EDテーマ「世界が終るまでは…」。じっくりと聞かせる名曲がボーカリスト二人の手に掛かることで静かな迫力と味わいに満ちた仕上がりに。特にサビの迫力は絶品でアニサマでしか聴けない実力派の共演に大きな拍手が送られた。
TrySail (c)Animelo Summer Live 2022
アニサマ2022最終日のラスト…正真正銘の今年の大トリを務めるのは、デビュー1年後の2015年から毎年アニサマに参加してきたTrySailの三人だ。
「夢を叶えて自分の未来をその手に掴め」
デビュー曲である「Youthful Dreamer」の一節がスクリーンに映し出され、初出演となった2015年からこれまでのアニサマでのTrySailの歩みがピアノのメロディと共に流れていく……。ある意味アニサマの申し子のような歩みを辿りながら現在に追いついた瞬間、ステージ前面から炎が吹き出し、その熱さを受け止めるようにTrySailが登場すると、早くもフロアが揺れる程の盛り上がりでライブがスタートした。
一曲目はTVアニメ『ハイスクール・フリート』OPテーマ「High Free Spirits」。ノリの良さと迫力のハーモニーが光るTrySailの定番ナンバーとなった一曲を、三人は初っ端から全開の如きパワフルさで熱唱。間奏ではメンバーからの「アニサマー!」のかけ声に合わせて、ファンも拳とコンサートライトを突き上げて全力の応援を送った。
一曲目を終えての第一声が「火が熱かった!」と盛り上がる三人は、久々に見るコンサートライトの輝きに満ちたステージからの景色に感動しつつも、大トリを務めるコトへの緊張で胸がドキドキしていると語った。そして初出演となったアニサマ2015ではまだシングル2枚ぐらいの時で、いきなりゴンドラに乗っての初登場だったことなどを振り返った。
「みんなのまだ残ってる力を搾り取ってから帰ってもらう」
そう宣言して再開したライブ2曲目は、前曲から一転してかわいい雰囲気の新曲で、TVアニメ『阿波連さんははかれない』OPテーマ「はなれない距離」。軽やかなハーモニーと三人で寄り添いながらのダンスで魅せるなど、柔らかな可愛らしいステージをPVを交えながら繰り広げた。
TrySail (c)Animelo Summer Live 2022
二曲目ラストでポーズを決めたまま始まる次の曲は、TrySailにとって記念すべきデビューシングル曲のTVアニメ『電波教師』OPテーマ「Youthful Dreamer」。「みんな行くよー」のかけ声と共にトロッコに乗り込み、ファンの間近で応援に応えながら自分達の始まりの曲を熱唱。さらに3つあるステージスクリーンのうち、メインの映像だけが何かが違う…なんとこれだけが2015年の初出演時のもので、最後にはステージに戻った所で過去と現在のTrySailが一つに重なるという憎い演出で魅せてくれた。
「みんなー! まだまだ弾けたりないんじゃないですか?」
「いくよー! アードーレーナリーン!」
 そしていよいよのラストナンバーは、こちらもすっかりTrySailの定番となったTVアニメ『エロマンガ先生』EDテーマの「adrenaline!!!」。縦ノリ系のアクションが多い曲だけに、始まった直後から再びフロアが揺れるほどの盛り上がりを記録。三人の縦ノリに合わせて観客も連続ジャンプで応え、最後は出演陣全員もステージに揃っての大ジャンプを決めて、TrySailは見事に初の大トリをやりきってみせた。
(c)Animelo Summer Live 2022
ステージ上に揃った全員が初の大トリを務めたTrySailを讃え、彼女達も「メチャクチャ気持ち良かった」「すべて出し切った」と満足げに語った。そして「最後にキュンとしちゃいましょう」ということで、TrySailをセンターに据えて全員でのテーマ曲を熱唱。
「暑い夏をありがとうー!」「最後は全員で一緒に飛ぶよー!」のかけ声に合わせて、最後はこの場に居合わせたアーティストとファン全員がジャンプを決めて、アニサマ2022は正真正銘の大団円でフィナーレとなった。
新型コロナ禍はまだまだ油断のできない状況ながらも、きちんと対策をとってファンも協力すれば大規模ライブも可能ということが示された「Animelo Summer Live 2022」。さいたまスーパーアリーナの場内をコンサートライトの輝きが埋めつくす風景が再び甦ったことで、アニソンファンの夏の祝祭はここに復活したと言っても過言ではないはず。来年の更なる盛り上がりをまた目にできるよう、アニソンファンも体調管理に気をつけて来年の夏に備えておこう!
文・レポート=斉藤直樹
■『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY3PHOTO GALLERY
次のページにてレポート内では掲載しきれなかったライブ写真を掲載!
『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY3PHOTO GALLERY
Nyai☆Ris(鈴木愛奈×i☆Ris) (c)Animelo Summer Live 2022
halca&鈴木愛奈 (c)Animelo Summer Live 2022
松平健 (c)Animelo Summer Live 2022
松平健 (c)Animelo Summer Live 2022
松平健 (c)Animelo Summer Live 2022
松平健 (c)Animelo Summer Live 2022
花澤香菜 (c)Animelo Summer Live 2022
WANDS feat. 大黒摩季 (c)Animelo Summer Live 2022
内田雄馬&saji (c)Animelo Summer Live 2022

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