和楽器バンド、覚悟を見せつけられた
ツアーファイナル横須賀公演公式レポ
ートが到着 「伝えたくても伝えられ
なかった思いを込めて」
ユニバーサルミュージックとのグローバルパートナーシップ契約締結後、初のライブとなった今回の全国ツアー。開演時刻 17 時になると「REACT-新章-」を掲げたメンバー紹介の映像が映し出され、ステージ上にメンバーのシルエットが浮かび上がる。それだけでこの瞬間を待ちわびたファンからのどよめきが起き、扉が開きメンバーが登場すると会場のボルテージが急激に高まる。そして、「和楽器バンドのライブへようこそ!REACT ツアーファイナル!行くぞ!」という黑流(和太鼓)のオープニングMC から、最初に披露された楽曲は「雨のち感情論」。ファイナルを楽しみに待ち続けたファンからは興奮に満ちた大歓声が上がった。立て続けに彼らの初期を彩ったボカロカバーの名曲「天樂」や亜沙(Bass)の楽曲でもある「吉原ラメント」を披露し観客のテンションをさらに引き上げる。
「不安から始まった今回のツアーも本日で 16 公演目。無事ファイナルを迎えることができました!今日という日は今日しかないので、楽しんで行きましょう!」という鈴華ゆう子(Vocal)のMCを受け披露された「蜉蝣」、「Strong Fate」では会場の熱気を更に高め、「音楽を生で伝える楽しさがある。」という鈴華の言葉からも和楽器バンドがいかにライブを大切にしているかがわかるパフォーマンスを披露。続いて「この時期にぴったりの曲」と言って披露された「細雪」では、まるで雪が降っているかのような映像に合わせて、鈴華の伸びやかで色気のあるボーカルが響き渡り、会場中を魅了。続く「月に叫ぶ夜」では、鈴華による扇子を使った
そして、鈴華から来年の大新年会が両国国技館 2days 公演で決定したこともアナウンスされたが、亜沙の「今回、俺らは相撲をとるんですけどね。」という発言から、黑流の即興の和太鼓が始まり、それに合わせて、行司のように鈴華が、町屋と神永(尺八)を呼び上げるという MC でもメンバーの即興コラボレーションが展開されるスペシャルなシーンも。
その後披露された「雪影ぼうし」では観客と一緒にタオルを回し、会場を一つにし、続いて披露された「あっぱれが正義。」ではキラキラ星のフレーズを取り入れた、子供からお年寄りまで多くの人が参加する和楽器バンドらしいコールアンドレスポンスにより会
場が幸福感で満たれて、本編を締めくくった。
来年に迫った TOKYO2020 を目前に控え、世界から日本が注目される中、ジャパンカルチャーを代表するバンドとして、2020年のグローバルな飛躍を予感させる、2020年に向けた活動への覚悟を見せつけられたそんな素晴らしいライブであった。
「Ignite」
SPICE
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