モンハンがPS4史上最も売れたタイト
ルとなった理由
シリーズ発売から15年。さらに勢いを増
すモンハン旋風。
ドラクエ、ファイナルファンタジー、キングダムハーツ。多くの有名タイトルがPS4で発売されたが、これらのタイトルはどれも売上本数1位のタイトルではない。
今回のゲームコラムでは、それらを抑えて1位にランクしているタイトルを掘り下げる。あなたはモンスターハンターシリーズをプレイしたことがあるだろうか?
モンスターハンターとは?
2018年1月には、シリーズ最新作となる「モンスターハンター:ワールド」もリリースされ、1,240万本の売上本数を記録している。(2019年3月31日時点)これは、シリーズ内でも最高の数字で、文字通り21世紀を代表するモンスターシリーズへと成長した。
間もなくリリースを控える拡張コンテン
ツ『モンスターハンターワールド:アイ
スボーン』
モンハンが生み出してきたカルチャー
シリーズ15年の歴史のなかで、モンハンはさまざまなカルチャーを生み出してきた。
マルチプレイがまだ浸透していなかった時代に、オンラインによるマルチプレイを前提にリリースされ、その作品が商業的にも大きな成功を収めたことで、“これからはマルチプレイの時代が来る”ということを証明してみせた。シリーズ第2作を携帯機へと移植した「モンスターハンターポータブル 2nd」が子どもたちの間で流行ると、某有名ハンバーガーチェーンの店内テーブルはまるで遊技台のようになり、店側から「店内ゲーム禁止」のお達しが出たこともある。今振り返ると、あれは一種のカルチャームーヴメントだった。
また、界隈の共通言語として使われるようなスラングも、モンハンからは多く生まれている。「上手に焼けましたー!」や「モンハン持ち」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
モンハンシリーズにおいては、モンスターからの剥ぎ取りなどで「生肉」を入手できる。この生肉を焼いて得られる「こんがり肉」を食べると、より効率的にスタミナ上限をアップできるのだ。そのため、肉を焼くシステムは、初代から続くモンハンのキーシステムとなっている。「上手に焼けました―!」は、そのシステムの中で使われるモンハン伝統のSEだ。
このSEは、モンハンというタイトルの枠を超え、スラングのように使われている。そのルーツがモンハンであることを知らない人もいるのではないだろうか。それと同時に、焼肉やBBQのシーンで「上手に焼けました―!」と叫んだ経験があるシリーズファンも少なくないはずだ。ドラクエシリーズにおけるルーラのような、シリーズ未プレイの人にも知られる言葉となっている。
アクションゲームが全盛の今、この「モンハン持ち」は、さまざまなゲームの操作に流用されている。YouTubeに投稿された攻略動画の中で、当たり前のように「モンハン持ち」と紹介され、ネット検索すれば、その画像がいくらでもヒットする。万が一、モンハンシリーズが今後開発されなくなったとしても、この操作方法はずっと残っていくのかもしれない。これをカルチャーと呼ばずしてなんと呼ぶのか。モンハンシリーズがゲーム業界に刻んだ爪痕は、あまりにも大きい。
女性プレイヤーがトレンドタイトルのカ
ギを握る時代
創成期には男性プレイヤーに支えられてきた印象のあるモンハンシリーズだが、最近になって女性プレイヤーの増加が目立ってきている。ライブ配信を探せば一定確率で女性の配信があり、そこでは多くの場合、女性が男性に混じってプレイしている。
もともとゲームというジャンルは、男性がプレイヤーの過半数を担ってきたカルチャーだと、ぼくは考えている。性的少数者のことを加味しても、女性とのプレイを楽しくおもう男性はきっと多いだろう。男女が入り混じって遊ぶ機会が増えることで活性化する面が、少なからずあるのではないか。
以前、このコラムで扱ったDead by Daylightも、女性プレイヤーの多いゲームタイトルだ。この作品もまた、女性プレイヤーと男性プレイヤーが入り混じって遊ぶシチュエーションをよく見る。なぜ女性プレイヤーに支持されているのか、その理由は定かではないが、同タイトルも女性プレイヤーの多さという特徴を持つトレンドタイトルであることは間違いない。
新コンテンツリリースはまもなく。モン
ハンフィーバーはまだまだ続く。
モンハンがPS4史上最も売れたタイトルとなった理由はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。