俺をくくるな。Momの内心が吐露され
た私小説アルバム『Detox』。
忸怩たる思いをデトックス
―前作から6ヵ月しか経っていないというスピード感、そして『Detox』というタイトルからは、「今思っていることは、今吐き出しておかないと!」っていう切迫感みたいなものを感じたのですが。
はい。完全にそれです(笑)。今これを作らなきゃ!っていう意識に駆られていました。
―何故?
前回の『PLAYGROUND』をリリースした後、「こんなもんか?」って感じだったんですよね。
―反響が?
はい。自分が想像していたほどの評価や反応をされなかったのが悔しかったです。それで結構へこんでたんですよね。僕は割と楽観的というか、そんなに思いつめたり長い期間悩んだりすることはないんですけど、その時はいろんなことが重なって凄く辟易しちゃって。そういう自分が凄く嫌でした。
―それでデトックスしようと。
今自分が思っていることを、ちゃんと歌にして表現しなきゃっていう思いがありました。なのである種自然な体の機能を取り戻したかったというか、代謝するようなイメージで、内省的な部分を切り取るように作っていました。
―では『Detox』の話にいく前に、『PLAYGROUND』について振り返らせてください。Momさんはあのアルバムをどういう作品だと位置付けていて、それに対するリアクションがどういうものだったから不満だったんでしょうか?