『BOUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾 NIPP
ON初個展』いよいよ開幕! 香取慎吾
「心臓の音まで聞いて、僕を感じてほ
しい」

IHIステージアラウンド東京にて開催される展覧会『サントリー オールフリー presents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展』(会期:〜2019年6月16日)に先駆けて、アーティストの香取慎吾が、3月14日に行われた記者会見に登場。展覧会の見どころや、国内初個展にむけての意気込みを語った。
個展のメインオブジェ《BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)》の前にて
本展は、昨年パリのルーヴル美術館地下にて開催された、『NAKAMA des ARTS(ナカマ・デ・アート)』展で紹介された作品の凱旋展示をはじめ、新たに制作された絵画、オブジェ、体感・体験型のインスタレーションなども加わり、ジャンルを超えた作品群を楽しめる内容になっている。
開幕を目前に控えた香取は、「いよいよこの時がきました。すごくブンブン(フランス語で「ドキドキ」)しています」と、興奮を抑えきれない様子。前日の夜中まで会場で絵を描き続けていたと明かし、「会期が6月までなので、時間があるときには会場に来て、ちょっとずつ絵を描き加えていこうと思っています」と話した。実際、会場の一部の展示ゾーンには、未完成の作品が飾られているとのこと。香取が制作している様子を映した映像作品とあわせて、完成に至るまでの過程をリアルタイムで楽しめる展示になりそうだ。
司会者から、改めて会場を見た感想を問われると、「個展をやるのが夢でしたが、まさかこんな大きな劇場で個展をすることになるとは思ってもいなかった。本当にたくさんの人のお力添えで実現したので、感謝しています。一人の男の夢が叶う瞬間を見てもらいたいです」と回答。自身の言葉を噛み締めつつ、「かっこいい……」としみじみ呟く場面も。
展覧会の冒頭に流れる約10分間の映像作品については、映像ディレクターの児玉祐一と試行錯誤を重ねて作り上げたと説明しつつ、「自分の絵を見てもらうまでの導入として、気持ちを上げてもらいたい。ステージの幕が開く前のオープニングムービーです」と語る。さらに、「僕が今までコンサートやライブでやってきたことと同じで、みなさんの気持ちを最高潮まで上げたい。他では体験できないような気持ちになってもらって、楽しんでもらいたい」と意気込んだ。

香取慎吾

個展全体や作品の見どころについて問われると、「僕のアートには僕が詰まっているので、僕が絵を描くことを知らなかった方にも、『慎吾ちゃん絵を描くんだ』って思っていただきたいですし、僕の内臓や遺伝子が見られるアートもあるので、より近くに僕を感じてもらえると思っています」と話した。
「準備期間中で大変だったことは?」という質問には、「描きたいという思いを終わらせるのが大変でした」と、意外な回答が飛び出した。「今もオープニングムービーを見て、『あそこの音をもうちょっとこうしたい』という部分があったので、明日までに変えると思います」と言い切る場面も。ほかにも、「照明が明るすぎるからもう少し暗くして」とか「スモークの量が足りないな」といった、コンサートの演出をするような言葉が、スタッフとの打ち合わせの中で度々出てきたことを明かした。
「自分が今まで見てきた個展の中で、スモークを焚いているのは、見たことがない。個展って、本来アートを見てもらいたいはずなのに、それが見えなくなるくらいスモークがかかったりするんですよ。そんなところも本当に……自分最高だなと思います」と笑顔でコメントした。
また、本展のメインオブジェとなるのが、《BOUM! BOUM! BOUM!》という心臓の形をした立体作品。本作に触れると、このオブジェを制作している時に録音された香取の心音を感じることができるそうだ。香取は、「僕の全部を見てもらいたいし、心臓の音まで聞いてほしいんです。(オブジェを)しっかり触っていただいて、僕を感じてほしい」と語った。
以下、囲み取材でのコメントをお届けしよう。
香取慎吾「いろんなものにいつまでもワクワクドキドキしていてほしい」
ーーご自身の作品に囲まれているお気持ちはいかがですか?
今回の個展は、僕の身体の中に入ってほしくて作っているんですけど、自分の作品に囲まれて、今一番ここが、居心地が良いところです。この何日間かは、会場でずっとオブジェの色を塗ったりして、自分の家のような感じで過ごしていました。
ーー個展を開くことが夢だと仰っていましたが、いつ頃からの夢だったのですか?
絵が好きで、子どもの頃からずっと絵を描いてきました。僕は、絵を描いて完成させたからには、それを自己満足で終わりにしないで、「こんなの描けたよ、どう?」と言う子どもみたいな感じなんです。
子どもが絵を描いたらお母さんに見てもらって、「よくできたね」って言われて、ニコって微笑むような。僕も描いた作品は全部人に見てもらって、「いいですね」と言ってもらってから、「え〜そうですか?」って言いたいタイプなんです。だから、いつの日か個展をという気持ちはずっとありましたね。でも、こんなに早くできるとは思ってもいませんでした。
ーー香取さんが作品を制作している時に大切にしていることはどんなことですか?
見てくれる人がドキドキするようなことや、疑問を感じて「この絵はどういう絵なのかな?」って考えてくれたりするような、ひとつの絵だけで完結するものよりも、そこから先のイマジネーションが広がるアートが好きです。
ーーメインオブジェ《BOUM! BOUM! BOUM!》の制作日数はどれくらいかかりましたか?
ここで個展をやることが決まってから全部考えたので、構想何年とか、そういうのはひとつもないです。
ーー個展を通じて、香取さんがファンのみなさんに伝えたいメッセージはどんなことですか?
いろんなものにいつまでもワクワクドキドキしていてほしい。その一部にこの個展がなれたらうれしいです。自分でもこれがアートでいいのか、絵を描いたりオブジェを作ったりすることがアートなのだとしたら、これがアートなんだけど、僕にはあんまりそこの境界線がないんです。
ステージの上で踊ることもアートだと思うし、ミュージックとアートとか、ファッションとアートって、全部つながっていると思います。なので、エンターテイメントとして、この個展を楽しんでいただけたらいいかなと。ワクワクする時間を、生活の一部に、ほんの一瞬でもいいから感じてもらえたらと思います。
ーー自分の身体の中に入ってほしいという個展のコンセプトは、どういったところから生まれたのですか?
僕はアイドルなので、自分が素材なんです。自分が表に立って、ステージに立ってきた。なので、僕が描く絵も、僕がモチーフで、いろんな部分を見てほしいんです。今までもずっとそうだったけど、いろんな僕を知ってほしくて発信し続けて、それを見てくださった方からの声で、またこちらが力をもらえる。それを自分が作るアートの中では、より深いところまで見せられる。本当は今までも見せたかったんですけど、その場がなかったんです。
展覧会の会期は6月までなので、今後も作品を増やしていく予定です。数日前にDNAの採取をしたので、それを扱った作品も会期中に増えていくと思います。
ーー本展初公開となる新作について教えてください。
新作は、身体にまつわるものが多いですね。10年分くらい溜めてきた、切った髪の毛を使ったものや、歯型のオブジェなど。マウスピースを元に、自分の歯型を大きい造形物にして作品にしたものや、黒目の写真を撮って、その周りに絵を描いたものもあります。
新作の歯型のオブジェについて説明する香取
ーー草彅剛さんと稲垣吾郎さんは本展をご覧になりましたか?
草彅さんは見ました。「会見があるんだ」って言ったら、「じゃあ俺も見るわ」って。さっきまで一番後ろで見てて、なんだかあの人にプロデュースされてる気分でした(笑)
「さっきまであの辺にいましたよ」と指差す香取。
ーー草彅さんは何かおっしゃってましたか?
つよぽんは一緒にフランス・パリにも来てくれたんですけど、その時よりも作品数が増えているし、(草彅が)知らない作品もいっぱいあって、僕が「たくさんの人のおかげだし、みなさんに感謝だね」って言ったら、「それは、お前が持ってる何かがそうさせてるんじゃない?」と言ってくれましたね。
ーー稲垣さんは来てくれそうですか?
稲垣さんも来てくれます。……来てくれます。
ーー最後に、ファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
わたくし香取慎吾の日本初個展が、いよいよはじまります。3ヶ月もあります。6月までやってます。僕のすべてを見てもらいたいです。ぜひ、カップル、家族、お友達と遊びにきてください。絶対に後悔させない自信がありますし、はじめての体験ができる、みなさんがはじめてみる個展になっていると思います。
『サントリー オールフリー presentsBOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展』は、2019年6月16日まで東京・豊洲のIHIステージアラウンド東京にて開催されている。

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