宇多田ヒカル

宇多田ヒカル

【宇多田ヒカル リコメンド】
宇多田ヒカル×スクリレックス×
『KHIII』!!!

デビュー21年目に入った宇多田ヒカルが、ニューシングル「Face My Fears」をリリース。ゲームソフト『KINGDOM HEARTS III』とのタッグはもちろん、世界的エレクトロミュージシャンのスクリレックスとのコラボによって、夢のような名曲が誕生した!

 2018年6月にアルバム『初恋』を発表、11月には同アルバムの収録曲「Too Proud featuring Jevon」のリミックス「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」を配信リリースし、そして先日完遂のデビュー20周年を締め括る国内ツアー『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』と、精力的かつフットワークの軽い活動が続く宇多田ヒカルの次なるアクションは、2008年の「Prisoner Of Love」以来、約11年振りのパッケージシングル「Face My Fears」。表題曲はゲームソフト『KINGDOM HEARTS III』(以下、『KHIII』)のオープニングテーマとして、エレクトロ〜ダンスミュージック界のスーパースターであるスクリレックスと共作したことから話題沸騰中だ。すでにショートバージョンがトレーラーとともに公開されていて、ヒッキーファン&『KH』ファンは早くも歓喜の声をあげている。

 さらに、ジャケットは『KH』シリーズのディレクターを務める野村哲也氏が描き下ろし。なんと宇多田ヒカルが幻想的な空模様をバックに、『KH』を象徴する武器“キーブレード”を光&闇の二刀流使いで水面に佇んでいるという、こちらもたまらないデザインに! 2002年リリースの「光」、2005年リリースの「Passion」を含め、宇多田は歴代の『KH』テーマソングを全て手掛けてきただけあり、両者の相思相愛ぶりが伝わってくる。その他、本シングルは海外版『KHIII』オープニングテーマの「Face My Fears」英語詞バージョン、『KHIII』エンディングテーマ「誓い」、こちらも海外版として同曲の英語詞バージョン「Don't Think Twice」の計4曲を収録(※「誓い」以外の3曲はCD初収録)。すなわち、『KHIII』盤とも言える豪華内容になる。CDに加え、ダウンロード/サブスクリプションサービス配信も1月18日に同時スタート。生産限定のアナログ盤(野村哲也が描き下ろした「Face My Fears」のジャケットポスターが封入!)も3月6日に発売される。

  もの悲しい生ピアノの旋律、抑制の効いた音数の中、宇多田のヴォーカルがしっとりと重なって幕を開ける「Face My Fears」。それらに続いて、徐々にスクリレックスのエッジーできめ細かいプログラミングが発現し、ここぞのドロップのキレには“うおおっ!”と舌を巻いてしまう。ひと度聴けば耳から離れないサビの《Let me face, let me face Let me face my fears》はいつの間にやら呪文みたいな神秘さを帯び出し、歌声を活かして共鳴しながらフューチャーベース調のサウンドが迫る、すこぶるエキサイティングな仕上がり。最後の《私の知らない私に 早く会いたい》に、宇多田ヒカル個人の心境までが反映されているかのように思えるのもいい。凛とした顔付きで自分の恐れと向き合い闘う彼女の姿が目に浮かぶ。そのさまに、やっぱり人間味をふと感じるのです。もうひとつ付け加えるなら、楽曲の主人公のマインドが、例えば「Can You Keep A Secret?」(2001年2月発表の7thシングル)で《君》に向けていた類の不安とはかなり異なるものへと変わってきたことは間違いない。

 『KH』シリーズのファンを公言していたスクリレックスに対し、宇多田は当初「誓い」のリミックスを依頼するも、彼の返答は“リミックスではなく、新たな曲を一緒に作りたい”だった。そんなスクリレックスの粋な逆提案。ふたりにとって、『KH』サイドにとって、リスナーにとって、本当に良かったと思う。こんなにも先鋭的で癒しと刺激を宿す、ポジティブなメッセージも潜む名曲「Face My Fears」が誕生したのだから。言葉の響きを大切に悠然と歌い上げる宇多田と、その繊細さを汲み取ってダークにディープに凄みある音を重ねてくるスクリレックスのケミストリーは、まさに最先端コラボ。「誓い」と併せて聴けば、さらに深みがグッと増すはず。アーティスト活動の一時休止、最愛の母の死、そして出産を経て、2019年現在、宇多田ヒカルはまだまだ進化しています!

文:田山雄士

シングル「Face My Fears」2019年1月18日発売 EPIC Records Japan
    • ESCL-5150
    • ¥1,296(税抜)
宇多田ヒカル プロフィール

ウタダヒカル:1983年1月19日生まれのシンガーソングライター。98年12月発表のデビューシングル「Automatic/time will tell」はダブルミリオンセールスを記録し、そのわずか数カ月後にリリースされた1stアルバム『First Love』はCDセールス日本記録を樹立。未だその記録は破られていない。10年に“人間活動”を宣言し一時活動休止期間に入ったが、16年4月に配信シングル「花束を君に」「真夏の通り雨」のリリースによってアーティスト活動を本格始動し、同年9月に発表した6枚目のオリジナルアルバム『Fantôme』は自身初のオリコン4週連続1位や全米のiTunesで3位にランクイン、CD、デジタルあわせミリオンセールスを達成するなど、国内外から高い評価を受けた。17年EPICレコードジャパンに移籍。18年にデビュー20周年を迎え、オリジナルアルバム『初恋』のヒットや久々のコンサートツアーなどで全国のファンが沸いた。宇多田ヒカル オフィシャルHP

宇多田ヒカル
シングル「Face My Fears」

「Face My Fears」MV(Short ver)

OKMusic編集部

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