2018年10月30日、31日 at 横浜アリーナ

2018年10月30日、31日 at 横浜アリーナ

【小田和正 ライヴレポート】
『Kazumasa Oda Tour 2018
“ENCORE!!”』
2018年10月31日 at 横浜アリーナ

2018年10月30日、31日 at 横浜アリーナ
2018年10月30日、31日 at 横浜アリーナ
2018年10月30日、31日 at 横浜アリーナ
2018年10月30日、31日 at 横浜アリーナ
 約5年振りの30枚目シングル「この道を / 会いに行く / 坂道を上って / 小さな風景」を発売しての全国ツアー『Kazumasa Oda Tour2018 “ENCORE!!”』のファイナル公演となった10月31日の横浜アリーナ。70歳を越えた日本人アーティストとしては最大規模のツアーである。

 ライヴは最新曲「会いに行く」からスタート。サビから始まるこの歌はフジテレビ系『めざましテレビ』のテーマソングとして現在放映中ということもあって、1曲目から会場内は大合唱。ツアータイトルのように、最初からアンコールのような盛り上がりでライヴは始まった。前半ではオフコースの初期の名曲「愛の唄」を当時のオリジナルアレンジで聴かせた。この曲は叙情的かつ文学的な歌詞で、行間や字間から時や感情の移ろいを感じる楽曲。素晴らしい楽曲だと再認識させられた。他にもオフコース時代の名曲はオリジナルアレンジで聴かせるところが往年のファンにはしびれるところ。聴いていたその時代とその時の想いが蘇る。それが過去の名曲の良さであり、しみじみと感じる。また、この日はハロウィンということもあり、特別にハロウィンにちなんだピーター・ポール&マリーの楽曲「ア・ソーリン」をギターの弾き語りで披露した。

 ライヴ後半では、「ラブ・ストーリーは突然に」や「キラキラ」など、盛り上がり必至のアッパーチューンの大ヒット曲が続く。まさにベスト・オブ・ベストの選曲。今回のセットリストはみんなが聴きたい曲をやりながらも期待を楽しく裏切る楽曲もちょっとだけ入っていて、その嬉しい驚きがより一層コンサートを楽しませる。

 3度のアンコールに応えて3時間超えの32曲を披露。本ツアーは残すところ大阪北部地震によって振替となった2019年1月の大阪城ホール公演のみとなるのだが、全国21カ所48公演、即日ソールドアウトの驚くべきチケットの券売状況を受け、2019年の春に追加公演を実施することが決定した(アリーナ規模、詳細は後日発表)。

 “また、会おうぜ!”とステージをあとにした小田。2年前になる前回のツアーと比べ、サウンドやアンサンブルのクオリティーがさらにブラッシュアップされ、上へと高みを目指していることが随所に感じられた。新たな楽曲への創造力や情熱の強さと、ライヴへの探究心と向上心。そのミュージシャンシップを強く保ち続けているのが小田和正のすごさであり、多くのミュージシャンやアーティストが彼を慕ってリスペクトする理由なのだろう。

撮影:菊地英二/取材:井桁 学


セットリスト

  1. セットリストの公表を控えさせていただきます。

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