AKB48チーム8小田えりな、夢だった横
浜アリーナでランクインコンサート

AKB48グループ感謝祭~ランクインコンサート~』が、2018年8月1日に横浜アリーナにて開催された。

AKB48グループ感謝祭の初日として、2018年6月に開催されたAKB48世界選抜総選挙で100位から17位に入った84名という大人数が横浜アリーナの舞台に集結。1万人以上のファンがそれぞれの推し席で祝福した。

今回のランクインコンサートの注目メンバーの1人がチーム8小田えりな(神奈川)だ。以前に小田に取材した時に、夢は「地元の横浜アリーナでソロライブをすること」と語ってくれた。ソロライブではないが、小田にとっては夢の横浜アリーナでのコンサートだ。しかも選抜総選挙で初のランクインをしてのコンサートとなった。
選抜総選挙で60位が発表された瞬間の小田えりな

選抜総選挙で60位が発表された瞬間の小田えりな

ディーヴァおだえりで戦った総選挙

小田は今年の選挙ポスターでは、女子プロレスラー「ディーヴァおだえり」の青とオレンジの衣装に身を包み、鋭い眼光の凛々しい表情でこちら側を見据えたひときわ目立つものだった。笑顔が多いAKB48グループの選抜総選挙ポスターの中でも異色で、かなりクールでインパクトがあった。総選挙のアピール動画でも「ディーヴァおだえり」で登場し、人目を引いた。

小田はAKB48グループメンバーが出演する「豆腐プロレス」で「ディーヴァおだえり」として出演。そして小田えりなの名前を一気に全国区にしたのは2018年3月にフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」の番組企画でAKB48の横山由依、込山榛香とともに女子プロレスラー役として出演してからだ。全国の視聴者が小田がプロレスをする姿、表情、パフォーマンスに目を奪われた。番組出演後に小田のツイッターのフォロワー数も急増。

プロレスで小田の存在を知った人にとっては、ステージでの小田の歌声に驚いた人も多いだろうが、小田の真骨頂はグループの中でも圧倒的な歌唱力だ。
選抜総選挙のステージでの小田えりな「嬉しいので、歌いたいと思います」

選抜総選挙のステージでの小田えりな「嬉しいので、歌いたいと思います」

総選挙会場でも歌声を披露

小田は総選挙当日もインパクトがあった。『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙 ~世界のセンターは誰だ?~』開票イベントは2018年6月16日にナゴヤドームにて開催された。立候補した339名のうち上位100位の順位が発表された。

メンバーは司会の徳光氏に名前を呼ばれ、ランクインすると、ステージ中央に登壇し、トロフィーをもらって、ランクインのスピーチを行う。毎回ランクインしたメンバーが感極まりながらも、ファンへの感謝や自分の想いを伝える場となっている。頭が真っ白になってしまって言葉を失ってしまうメンバーもいる。また高橋みなみ元総監督の「努力は必ず報われる」といった名言も登場している。

今年の選抜総選挙のスピーチの中でも印象的でインパクトがあったのが、21,519票を獲得して60位にランクインした小田えりなだった。小田は徳光氏からマイクを向けられ自己紹介すると「投票してくれた皆さん、ありがとうございます!」と語った。

それから「嬉しいので、歌いたいと思います」と言うと、チーム8の楽曲「へなちょこサポート」を熱唱。会場の客席からも大きな手拍子が沸き上がった。

小田の歌声で会場のファンを魅了。「大丈夫。へなちょこな私でも、愛はいっぱい。いつだってあなたのそばにいるから。時間をかけて立ち上がろう」と一節を歌い終えると、小田は「この曲は私も大好きなチーム8の『へなちょこサポート』です」と語り、会場からも大きな拍手が起きていた。

10年に渡るAKB48グループの総選挙でもステージ上で歌の一小節を見事に歌い切ったのは小田くらいで、まさに歴史に残るスピーチと歌声だった。
選抜総選挙のステージで歌声を披露した小田えりな

選抜総選挙のステージで歌声を披露した小田えりな

夢の地元横浜アリーナで

地元が神奈川県の小田にとっては横浜アリーナはまさに聖地であり、夢の舞台となった。

8月1日に開催されたランクインコンサートでは、小田はまずは黄色の衣装で登場。

その後ユニットでは峯岸、坂口、倉野尾、篠崎、山田菜々美、大家とともに「イチニノサン」を披露。真っ赤な衣装に身を包んでダイナミックでクールなダンスが印象的だった。

夢の横浜アリーナの舞台に立った小田えりな。推し席を回る時だけでなく常に笑顔で楽しそうにパフォーマンスをしており、夢の横浜アリーナでのコンサートを満喫している様子がメディア席にも伝わってきた。
ランクインコンサートでの小田えりな(中央)

ランクインコンサートでの小田えりな(中央)

「イチニノサン」で真っ赤な衣装での小田えりな

「イチニノサン」で真っ赤な衣装での小田えりな

「イチニノサン」の小田えりな(中央)

「イチニノサン」の小田えりな(中央)

「イチニノサン」で真っ赤な衣装での小田えりな

「イチニノサン」で真っ赤な衣装での小田えりな

コンサート終盤で、SKE48の高柳が「ここにはみなさんが連れて来てくれました。心から感謝します」と、メンバー全員の気持ちを代弁。

SKE48松村は「1年の中で一番ファン人との絆を感じることができるイベントです。みなさんのありがたさや、支えてもらっていることをあらためて感じることができました。感謝の気持ちを忘れずにひとりひとり歩んでいきます。これからもよろしくお願いします」と語っている時に、うなずきながら、真剣なまなざしで聞いている小田の姿も印象的だった。
選抜総選挙での60位の「No.60」のシャツを着ている小田

選抜総選挙での60位の「No.60」のシャツを着ている小田

会場のファンの間を回る小田えりな

会場のファンの間を回る小田えりな

「忘れられない日になりました」

小田はランクインコンサート後、自身の755に以下のように投稿。

「今日は横浜アリーナで総選挙ランクインコンサートでしたっ!
初ランクインできたこと、今も6月16日と同じ気持ちですごく嬉しいです!
そしてたくさんの投票や応援をありがとう!

今日推し席を見て本当に安心したし、推し席たくさんの応募があったことを聞きました!推し席のみんなありがとう!
来れなかった方々も感謝でいっぱいですよ!ありがとう!

そうだなあ、ランクインして何が変わるかは自分次第だと思います!
現状維持や下落していくのは嫌なので、これからも上を目指して生きます!

横浜アリーナという夢の舞台にも立てて私にとって忘れられない日になりました…!
これからもよろしく~!!!!!!!!!!」
小田えりな(中央2列目)

小田えりな(中央2列目)

「ランクインして何が変わるかは自分次
第」

女子プロレスラーから圧倒的な歌唱力のパフォーマンスまでマルチに活躍する小田えりな。さらにラーメンや焼き鳥が好きという庶民的な一面も小田の人気の1つだ。

小田が「ランクインして何が変わるかは自分次第だと思います!現状維持や下落していくのは嫌なので、これからも上を目指して生きます!」と語っているように、これからも多くのファンが小田の活躍を期待している。小田はもっともっと上を目指せる実力派だ。

悲願の横浜アリーナのステージに立つことができたが、次はソロコンで小田えりなが横浜アリーナに立つ日を楽しみにしている。
会場のファンの間を回る小田えりな

会場のファンの間を回る小田えりな

第10回AKB48世界選抜総選挙ランクイン
感謝祭セットリスト

第10回AKB48世界選抜総選挙ランクイン感謝祭(17~100位)セットリスト

No. タイトル メンバー
0 overture -
1 マツムラブ! 松村
2 #好きなんだ 全員
3 君のことが好きだから 全員
4 アイシテラブル! 全員
5 てもでもの涙 チャープラン・ミュージック
6 イチニノサン 峯岸・坂口渚・倉野尾・小田え・篠崎・山田菜・大家
7 正義の味方じゃないヒーロー 福岡・川本・佐々木・瀧野・大森・馬嘉伶・石田千
8 鏡の中のジャンヌ・ダルク 加藤美・太野・小熊・長谷川・山田野
9 前のめり 菅原茉・内山命・竹内彩・高畑・青木・谷・水野
10 望遠鏡のない天文台 荒井・江籠・熊崎・鎌田・岡田美
11 12 月のカンガルー 北川綾・小畑・末永桜・一色・日高
12 HKT48 メドレー 田島・渕上・朝長・小田彩・松岡菜・駒田・田中・松岡は・本村・秋吉・植木・豊永・運上・下野・坂本・栗原
13 僕の打ち上げ花火 小栗・込山・岡部・久保・山内瑞
14 向日葵 西潟・西村・高倉・山口
15 夢の dead body 太田夢・渋谷・城・加藤夕・上西怜
16 呼び捨てファンタジー 岩立・大西・太田奈・後藤萌・本田仁美
17 アイドルなんて呼ばないで 奈良・中井・中村歩
18 不毛の土地を満開に 白間・内木・村瀬
19 抱きしめられたら 小嶋真・谷口め・加藤玲
20 Bird 松村・高柳
21 マツムラブ! 松村・高柳
22 オキドキ 全員
23 あなたがいてくれたから 全員
24 希望的リフレイン 全員
25 未来の扉 全員
~アンコール~
EN1 GIVE ME FIVE! 全員
EN2 After rain 全員
EN3 アリガトウ 全員
ステージでの小田(中央2列目)

ステージでの小田(中央2列目)

「アリガトウ」を熱唱するメンバーと小田(中央2列目)

「アリガトウ」を熱唱するメンバーと小田(中央2列目)

会場のファンの間を回る小田えりな

会場のファンの間を回る小田えりな

会場のファンの間を回る小田えりな

会場のファンの間を回る小田えりな

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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