9月24日(日)@東京・昭和女子大学人見記念講堂

9月24日(日)@東京・昭和女子大学人見記念講堂

Chara、25周年イヤー締めくくる
『Sympathy』ツアーファイナルが大盛

Charaが9月24日に東京・昭和女子大学人見記念講堂にて全国ライヴツアー『Sympathy』のファイナル公演を行った。デビュー25周年イヤーの締めくくりとして7月19日にリリースされたニューアルバム『Sympathy』に伴うツアーで、CharaをサポートするAurora Bandのメンバーはマイナーチェンジ。長年ツアーを共にして来たものの初のバンマスとなる白根賢一(Ds)を筆頭に、Charaの楽曲のプロデュースも手がける皆川真人(Key)、名越由貴夫(Gt)、竹本健一(Cho)といったおなじみのメンバーに加え、キタダマキ(Ba)と庵原良司(Ts、As、Ss、Flu他)が初参加。ビックキャバレーのショウを思わせるオープニングナンバー「Sympathy」ではCharaも含むメンバー全員がデイジーの花が施されたベネチアンマスクをつけたままで演奏し、「Darling Tree」ではタヒチアンダンサーのYOSHI2が登場して会場を盛り上げ、水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミ提供曲「Herbie」では打ち込みのリズムトラックを流し、バンドメンバーは巨大なサーチライトを持って、ステージ上で照明の演出を担当。「KILIG」ではChara、皆川、名越がピアノの連弾をし、さらに、「Rachel」ではクマの着ぐるみを着た白根がCharaと踊った後、着ぐるみのままでパワフルなドラムを響かせるなど、これまでにない演出で満員の観客を楽しませた。

MCで「私たちの自分を信じる力を持って帰ってね」と語りかけたCharaは、9月21日でデビュー26年目、来年の1月で50歳を迎えることに触れ、「進化系一筆書きアーティストだから、先のことはわからないけど、好きなことをやればいいんじゃない?」と変わらぬ姿勢を強調。新たなバンドアンサンブルによる親密なムードの中で、アルバム収録曲を中心にデビューのきっかけとなった「Break These Chain」や初期の代表曲「Happy Toy」「タイムマシーン」「やさしい気持ち」など、全18曲を優しく、神秘的に歌い上げた。

アンコールでは「ありがとう。楽しかったです」と感謝の気持ちを伝え、「また来てね。多分、本当にお祝いやるから」とバースデーライヴ開催に向けた意気込みを語った。続けて、「最後にロマンチックなことが全て正しい方向にいけばいいなっていう思いで書いた曲です。ライブが終わったら、同じ月を見ながら家に帰って、いい夢をみたいね」とあいさつし、センチメンタルなシーズンにぴったりなラブソング「Sweet Sunshine」で締めくくった。

しかし、ライヴはこれだけでは終わらなかった。白根を含むメンバー全員がステージ前方に出て、ラインナップをしている最中に再び、クマの着ぐるみが登壇し、ドラムを叩き始めると、メンバーはビートに合わせて後ろ向きでダンス。観客の大きな拍手に見送られてメンバーがステージを去った後、クマの着ぐるみはステージ中央のCharaに歩み寄った。着ぐるみを外すと、そこには、この日も披露した「Funk」の作詞も担当していた愛息HIMIの姿が! 2人はそのまま肩を組んで笑顔でステージを降りた。オフマイクで紹介もなかったため、HIMIであることに気づいた人は少なかったかもしれないが、母と息子のステージ上での共演が実現した記念すべきライヴとなった。

なお、バースデーライヴは現在、検討中で詳細は未定。決定次第、オフィシャルHPで発表されるとのこと。

(c)山田智和

【セットリスト】
1. Sympathy
2. Funk
3. Love pop
4. Darling Tree
5. Tiny Dancer
6. Stars☆☆☆
7. Herbie
8. KILIG
9. 小さなお家
10. Rachel
11. Duca
12. 月と甘い涙
13. スカート
14. Happy Toy
15. タイムマシーン
16. Break These Chain
EC1. やさしい気持ち
EC2. Sweet Sunshine

■参加ゲスト
Kan Sano、岸田 繁(くるり)、kensuke ushio(agraph)、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、mabanua、BASI(韻シスト)、TAKU(韻シスト)
9月24日(日)@東京・昭和女子大学人見記念講堂
9月24日(日)@東京・昭和女子大学人見記念講堂
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(C)山田智和

OKMusic編集部

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